ピルをやめたあとは体調が悪くなるって本当？休薬のリスクや注意点も解説！

「ピルをやめたあとは体調が悪くなるって本当？」
「ピルをやめるタイミングや注意点を知っておきたい！」

ピルをやめようか検討している方の中には、このような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。

継続していたピルをやめる場合、その後の体調や注意すべきポイントが気になりますよね。

人によって症状はさまざまですが、体調が悪くなる可能性も考えると悩んで躊躇してしまいます。

そこで、本記事ではピルをやめたことで起こる体調の変化や知っておきたいポイントを徹底解説いたします。

最後までご覧にただくことで、ピルをやめるタイミングや継続するかどうかの判断もできるようになるはず。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

ピルをやめたあとの生理周期や体調の変化とは？

ピルの中止を検討している場合、やめたあとの体調の変化が気になりますよね。

服用をやめたあとに起こると考えられる体調の変化は、主に以下のような2つのポイントがあります。

上記、2つのポイントを順に解説するので確認してください。

生理痛などの症状が戻る

基本的に服用を中止した場合、ピルの効果が切れるため生理痛や生理不順などが元の状態に戻ります。

風邪などの薬は症状が改善したら服用停止しますが、ピルの場合は改善した状態が続くというわけではありません。

ピル服用中の体調に慣れていると、生理痛が元に戻りプライベートに支障をきたす可能性もあるので注意してください。

3か月以内には通常の生理周期に戻る

ピルをやめて通常の生理周期に戻るとされているのは、通常3ヶ月以内です。

服用を中止すると休薬期間のように、女性ホルモンが減少して子宮内膜が剥がれ落ちる消退出血が起きます。

消退出血のあと、正常なサイクルに戻って本来の生理までに時間がかかることもあります。

しかし、早ければ1ヶ月以内、3ヶ月以内には再開することがほとんどです。

「3ヶ月以上経っても生理が再開しない」という場合は、すみやかに医師に相談しましょう。

ピルをやめたあとは体調不良に？休薬リスクや注意点を解説

ピルをやめたあと、以下のような体調不良が起こる可能性があります。

ピルの服用によって体調がよくなっていた場合、やめたあとに体調が悪くなるリスクは0ではありません。

それぞれのリスクや注意点を解説するので参考にしてください。

服用と休薬を繰り返すと血栓症リスクがある

ピルの服用と休薬を繰り返しおこなうと、血栓症リスクが高くなります。

静脈血栓塞栓症でありピルの服用後、3ヶ月間はリスクが最も高い状態です。

だんだんリスクは減少しますが、中止して服用を再開するとふたたびリスクが高い状態になってしまいます。

ピルをやめたあとに再開したくなったときは、必ず医師に相談してからにしましょう。

参考：低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン（案）
参考：ピルと血液凝固、その対策

生理痛や過多月経が再発する可能性

ピルを中止すると体は元の状態に戻るため、生理痛や過多月経など、緩和していた症状も戻ってしまう可能性があります。

例えば、生理痛は子宮を収縮させ、子宮内膜と血液を外に出す働きのあるプロスタグランジンが原因です。

ピルにはプロスタグランジンを抑制する効果があるため、生理痛を緩和できます。

服用をやめることによりプロスタグランジンの抑制ができなくなるので、生理痛が再発する可能性があります。

低用量ピルの副作用などで服用をやめたあと、再発した症状が重い場合は無理せず医師に相談しましょう。

参考：プロスタグランジンの臨床

子宮内膜症が進行する可能性

ピルの服用が子宮内膜症の治療目的だった場合、症状が進行してしまう可能性もあります。

月経～排卵の間に増加するエストロゲンにより、子宮内膜症は進行するため、生理が戻ると進行・増悪してしまいます。

閉経後に子宮内膜症はだんだん改善していくとされていますが、子宮内膜症は不妊症の原因になるともいわれている病気です。

そのため、子宮内膜症で悩んでいる場合は基本的に妊娠を望むまで、ピルの服用がおすすめです。

ピルの副作用が重すぎてやむを得ずやめるしかなかったという場合、他の治療方法を医師に相談してください。

参考：子宮内膜症～女性の健康問題としての現状と課題

ニキビや肌荒れが再発する可能性

ピル服用前にニキビや肌荒れで悩んでいた方は、中止すると再発する可能性があります。

画像引用：ハイチオール

生理前は卵胞ホルモンが減少し、黄体ホルモンが多くなります。

黄体ホルモンは男性ホルモンと似ていて、ニキビができやすい肌をつくる働きのあるホルモンです。

今まではピルでホルモンバランスを調整していましたが、服用をやめるとバランスが乱れてニキビ・肌荒れが起こりやすくなってしまいます。

低用量ピルとニキビの関係については、別の記事でも紹介しています。

参考：生理のメカニズム
参考：PMS，PMDDの診断と治療

低用量ピルをやめたあとの妊娠について

ピルをやめたあとの妊娠について、気になる方は多いのではないでしょうか。

避妊のために服用していた、これから妊娠したい方は気になりますよね。

そこで、ここでは以下の点を解説します。

ひとつずつ解説するのでチェックしてください。

ピルをやめたら妊娠しやすいという根拠はない

「ピルをやめたあとは妊娠しやすい」といった噂もありますが、実際に妊娠しやすいという根拠はありません。

ピルの服用を中止後、最初の1周期目で妊娠したのは21.1%というデータもあります。

上記のデータは、ピルを服用していない場合の妊娠率と変わりません。

服用をやめたあとは消退出血があり、通常のサイクルに戻ってから妊娠可能になります。

将来の妊娠や女性ホルモンに影響はない

基本的にピルを服用することによって、将来の妊娠や女性ホルモンに影響を及ぼすことはありません。

先ほど紹介したようにピル服用中止後の妊娠率は、服用したことがない女性の妊娠率と同等というデータがあります。

ピルをやめたあとに妊娠しても、胎児に影響を及ぼすこともありません。

また、ピルを服用している間はホルモンに影響を与えますが、服用中止後は元のホルモン値に戻ります。

ピルを途中でやめてしまう理由とは？

ピルの服用中止を考えている方は、他の人が途中でやめてしまう理由も気になるのではないでしょうか。

そこで、ここでは以下のようなピルを途中でやめてしまう理由の例を紹介します。

このように、ピルをやめてしまう理由はひとつではありません。

ひとつずつ解説していくので参考にしてください。

副作用がつらい

副作用が原因でピルの服用を中止する方もいます。

ピルの服用によって考えられる副作用には以下のようなものがあります。

このようにピルが原因で出ると考えられる副作用はさまざまな種類があります。

ほとんどの副作用は1～2週間程度で収まるとされていますが、個人差がありかならず症状が緩和するというわけではありません。

ピルや通院費など金銭的負担が大きい

ピルや通院費にかかる金銭的負担が大きく、服用を中止するといった声もありました。

毎月かかるピルは平均相場が2,000～3,500円です。

3,500円の場合だと1年で42,000円必要なので、年間でかなりの出費がかかります。

また、自宅付近に産婦人科がない場合、クリニックに通うための交通費も必要です。

ピルの購入には定期健診や血液検査も必要なため、さまざまな費用がかかり服用をやめる方もいます。

病院に通うのが大変

病院に通うのが面倒になり、ピルをやめようと決めたという方もいました。

毎月利用しているピルでも診断～薬の受け取りまでにかなりの時間がかかり、半日むだになったという経験がある方も多いのではないでしょうか。

とくに、仕事の関係で平日に時間が取れず、土曜日に通院している方に多い傾向です。

ちなみに「病院が遠い」「病院の待ち時間が長い」などの理由で服用中止を検討している方には、ピルオンライン診療の利用もおすすめです。

ピルを飲み忘れてしまうから

ピルの飲み忘れが多いことも服用を中止する理由のひとつとしてあります。

毎日飲む必要がある薬なので、飲み忘れが続くとむだな出費になってしまいます。

とくに、飲み忘れはピルの服用を始めたばかりの方に多いのではないでしょうか。

ピルの飲み忘れで悩んでいる方には、カレンダーアプリなどでのリマインダーがおすすめです。

妊娠を希望するため

妊娠を希望するまで、生理痛や過多月経の症状を緩和するためにピルを飲んでいる方もいます。

そのため、妊娠の希望はピルをやめる理由のひとつです。

子宮内膜症は進行すると不妊の原因にもつながる病気です。

子宮内膜症のためにピルを飲んでいて、妊娠を希望するために服用をやめる場合、自己判断ではなく医師に相談してからにしましょう。

ピルを続けるためにおすすめのオンラインクリニック3選！

「通院が面倒で服用をやめようかな」と悩んでいる方は、オンラインピル処方可能なクリニックを検討してみてください。

以下の3院はオンラインクリニック選びで悩んでいる方におすすめです。

※表内の金額は全て税込
「PR」※CLINIC FORの情報提供元：CLINIC FOR

オンラインクリニックは通院する必要がなく、好きなタイミングにピルをオンラインで処方を受けられます。

3つのオンラインクリニックについて、特徴やメリットを解説するので参考にしてください。

クリニックフォア

DMMオンラインクリニック

おうちでクリニック

ピルをやめたあとの体調に関するQA

ここではピルをやめたあとの体調に関するQ&Aを解説します。

ピルをやめようと考えている中で、ここまでに解決しなかった疑問や不安がある方もいるのではないでしょうか。

紹介するQ&Aは以下の通りです。

ひとつずつ解説していくので、ピルをやめる前に疑問を解消しておきましょう。

ピルをやめたら妊娠しやすくなるって本当ですか？

「ピルをやめると妊娠しやすくなる」という噂がありますが、裏付けるデータはありません。

ピルの服用中止による妊娠率への影響はないとされています。

服用後に妊娠する状態に戻りますが、妊娠率が高くなるというわけではありません。

ただし、妊娠しないというわけではないので、妊娠を希望しない場合は別の方法で避妊しましょう。

ピルをやめたあとに痩せるのは本当ですか？

低用量ピルで太ることや、痩せることはイコールではないと言われております。

因果関係は立証されなかったというデータもあります。

ただし、ピルを飲んだことにより「太った」と感じる方がいることも事実です。

ピルを服用することによって体調がよくなり、食欲が増進することが原因だとされています。

また、ピルに含まれるプロゲステロンには、空腹感が増すと食欲増進する作用もあるモルモンです。

服用をやめて食欲が戻ったことにより、瘦せたと感じる方もいます。

ピルをやめてよかったと感じるメリットはありますか？

ピルをやめた方がよかったと感じるメリットには以下のようなものがあります。

先ほど紹介したように、ピルをやめたあとに「瘦せた」と感じた方もいます。

「通院の時間が浮いた」というメリットもありますが、「通院時間で悩んでいるけどピルは続けたい」という方にはオンライン診療もおすすめです。