ピルを飲んでる人の特徴とは？服用する理由や注意すべきリスクも解説！

「ピルを飲んでいる人の特徴は？」
「どういう理由でピルを服用しているの？」

ピルを飲んでみたいけど周りの人には相談しづらいという方は、上記のような疑問をお持ちではないでしょうか。

こんな理由でピルを飲むのはおかしいの？といった不安があっても、周囲には聞きにくい面もありますよね。

本記事では、ピルを飲んでいる人の特徴や理由をはじめ、実際にピルを飲んだことのある人の意見などについて詳しくまとめました。

併せて、気になる副作用や、服用リスクが高い方の特徴についても解説しています。

服用を検討していて後押しが欲しいという方や、服用中のちょっとした疑問を解消したいという方はぜひ参考にしてください。

低用量ピルを飲んでる人の特徴とは？

避妊効果以外にも、実は多くのメリットがある低用量ピル。

どんな人がどういった理由でピルを服用しているのか気になりますよね。

低用量ピルを飲んでいる人の特徴としては、以下の6点が挙げられます。

• 避妊目的の人
• 生理痛(月経痛)を軽減させたい人
• PMSを軽減したい人
• 生理前後の体調や生理不順の改善をしたい人
• ニキビや吹き出物を改善したい人
• 卵巣がんや子宮体がんのリスクを軽減したい人

それぞれ詳しく紹介していきます。

①避妊目的の人

1つ目の特徴は、避妊目的でピルを服用している人です。

正しく服用し続けることで、ほぼ確実な避妊効果が得られるというのが理由です。

日本産科婦人科学会によると、低用量ピルを正しく服用することによる避妊効果は99.7％といわれています。

非常に高い避妊効果があるため、妊娠に対する不安やリスクを少しでも減らしたい人にとっては非常に有効な選択肢のひとつと言えるでしょう。

参考：日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」

②生理痛(月経痛)を軽減させたい人

2つ目の特徴は、生理痛(月経痛)を軽減させたい人です。

生理痛(月経痛)の症状がひどい場合は、医師の判断でピル処方が保険適用となる場合があるため、治療目的で服用している人もいます。

生理痛(月経痛)は、厚くなった子宮内膜を経血として排出するときに子宮が収縮するため発生する痛みです。

ピルには子宮内膜が厚くなるのを抑制する働きがあり、経血量が減ることで子宮があまり収縮しなくなるため、生理痛(月経痛)の軽減につながるのです。

生理痛で毎月たくさんの鎮痛剤を飲んでいたりつらい思いをしたりしている場合は、服用を検討してみてはいかがでしょうか。

③PMSを軽減したい人

3つ目の特徴として挙げられるのは、PMSを軽減したい人です。

生理前の憂鬱な時期を解消するための手段として、低用量ピルを服用している人がいます。

PMSは排卵から月経までの期間に黄体ホルモンの量が変化することが原因で起こります。

低用量ピルには黄体ホルモン（プロゲステロン）と卵胞ホルモン（エストロゲン）が含まれており、服用し続けることで、ホルモンバランスが大きく変動しなくなるため、PMSの改善に効果があるのです。

PMSに悩まされている方は、ピルの服用を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

④生理前後の体調や生理不順の改善をしたい人

4つ目の特徴は、生理前後の体調や生理不順の改善をしたい人です。

生理不順でいつ月経が来るかわからないといったストレスがなくなるのは嬉しいですよね。

ピルを服用し続けることでホルモンバランスが整っていき、休薬期間のタイミングで月経が起こるため、月経不順が解消されるのです。

また、ピルを服用すると排卵が抑制されるため、生理前の排卵痛にも効果があります。

生理前後の体調や生理不順の改善をしたい場合、保険適用となる場合がありますよ。

⑤ニキビや吹き出物を改善したい人

5つ目の特徴は、ピルでニキビや吹き出物を改善したい人です。

低用量ピルを服用し続けることでホルモンバランスが整っていき、皮脂の過剰分泌が抑えられ、ニキビや吹き出物といった肌トラブルの改善が期待できるのです。

月経前にニキビができやすいのは、黄体ホルモンの分泌量が増え皮脂が過剰分泌されることが原因の一つです。

スキンケアや市販薬でニキビや吹き出物が思うように改善しないといった悩みを持つ場合は、ピルの服用も選択肢のひとつでしょう。

⑥卵巣がんや子宮体がんのリスクを軽減したい人

6つ目の特徴は、卵巣がんや子宮体がんのリスクを軽減したい人です。

低用量ピルの服用により排卵が抑制されるため、卵巣の負担が軽減されることから、結果として卵巣がんや子宮体がんのリスク軽減につながるといわれています。

卵巣がんや子宮体がんなどの女性特有のがんに対して不安のある方は、服用を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

参考：厚生労働省「経口避妊薬（ＯＣ）の安全性についてのとりまとめ」
参考：日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」

中用量ピルを飲んでいる人の特徴

「中用量ピルを飲んでいる人の特徴は？」
「どんなときに中用量ピルを飲むの？」

中用量ピルとは、低用量ピルよりも卵胞ホルモン（エストロゲン）という女性ホルモンの含有量が多いのが特徴です。

どんな人がどういったときに中用量ピルを飲むのか気になりますよね。

飲んでいる人の特徴については、以下3点が挙げられます。

• 緊急避妊を希望する人
• 旅行やイベントのため月経移動したい人
• 月経困難症を改善をしたい人

それぞれ詳しくみていきましょう。

①緊急避妊を希望する人

1つ目の特徴として挙げられるのは、緊急避妊を希望する人です。

中用量ピルは低用量ピルよりもエストロゲン含有量が多いため、緊急避妊用としても処方されることがあります。

緊急避妊のために服用する場合は、低用量ピルのような継続服用は行いません。

2錠を12時間ごとに、2回（計4錠）服用するという使用方法で、性行為後24時間以内に服用すれば77％の避妊効果があるといわれています。

アフターピルよりも低い避妊効果ですが、アフターピルより安価に済ませることが可能となっており、緊急時の選択肢のうちの一つです。

参考：日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」
参考：厚生労働省「経口避妊薬（ＯＣ）の安全性についてのとりまとめ」

②旅行やイベントのため月経移動したい人

2つ目の特徴は、旅行やイベントのため月経移動したい人です。

せっかくのイベント時に月経が重なってしまうと、体調不良で楽しめないといったことも考えられますよね。

旅行の予定や、試験や結婚式などの大切なイベントの日程が事前にわかっている場合は、中用量ピルによる月経移動を検討するのも有効です。

ピルの服用をやめてから2〜5日後に月経が来るので、旅行やイベントの予定日から逆算して飲み始めることが必要です。

次の月経開始予定日によってピルの服用開始時期が変わるため、月経移動を検討している場合は早めにクリニックへ相談しましょう。

③月経困難症を改善をしたい人

3つ目の特徴は、月経困難症を改善したい人です。

月経困難症と診断された場合はピル処方が保険適用となるため、治療目的で服用している人もいます。

一日1錠を決まった時間に服用し続けることで、ホルモンバランスが整っていくため、月経困難症の改善につながるのです。

下腹部痛や吐き気などのつらい症状を抱えている場合は、一度クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

低用量ピルを飲んでる人の割合は？口コミや評判も調査！

「低用量ピルを飲んでいる人の割合は？」
「ピルを飲んでいる人や飲んだことがある人の意見を知りたい」

ピルを服用しているかどうか、身近な女性と会話する機会はあまりないのではないでしょうか。

服用を検討している場合、実際にピルを飲んだ経験がある人の意見を知りたいですよね。

なかなか周りには聞きづらいけど気になる「ピルを飲んでいるかどうか」「ピルを飲んでよかったこと・やめてよかったこと」をまとめました。

ピルを飲んでいる人の割合は全国平均で2.9％

ピルを飲んでいる人の割合は、全国平均で2.9％という調査結果があります。

また、「経口避妊薬ファクトブック」によると、低用量ピルを使用してみたいと考える女性は20%前後いる一方、実際にピルを利用している女性は1～3％と極めて少ない状況です。

低用量ピルの存在は60％以上の女性が知っているものの、月経痛やPMSの症状緩和といった避妊以外の認知度は10％前後のようです。

そのため、さまざまなピルの効果について認知度を今後上昇させれば、利用者も増える可能性があるでしょう。

「経口避妊薬ファクトブック」に記載されている情報は2016年時点の調査内容となっています。

そのため、2024年現在はオンライン診療という選択肢も増えたため、低用量ピルの認知度にどの程度貢献できているか気になりますね。

参考：ネクストイノベーション株式会社「経口避妊薬ファクトブック」

ピルを飲んでよかったと感じる意見

ピルを飲んでよかったと感じる意見をいくつかまとめました。

金銭的な問題や、毎日決まった時間に飲む必要があるというデメリットを感じている方は多いようです。

しかし、生理痛の軽減やPMSの改善、避妊効果による安心感といったメリットのほうが大きく上回っていると感じる方が服用を続けていることがわかります。

ピルをやめてよかったと感じる意見

ピルをやめてよかったと感じる意見についてもいくつかまとめました。

ピルをやめてよかったという口コミをより知りたい場合は別記事で詳しくまとめてあります。

ピルを中止後の注意点や休薬するタイミングについても解説していますので参考にしてみてください。

薬を毎日決まった時間に飲み続けるのがストレスだったという点や、ピルの飲み忘れにも注意が必要な点は長期継続の妨げになっていたようです。

また、生理痛がきつくてピルを飲み始めたものの、飲むのをやめたらもとに戻ったという意見もあります。

ピルはホルモンバランスを整えることで生理痛を軽減させているので、服用をやめると体調は元に戻ってしまう可能性が高いといえます。

ピルの副作用が出る人の割合や特徴とは？

「ピルの副作用にはどのようなものがあるの？」
「どのくらいの割合の人に副作用が出るの？」
「副作用が出る人の特徴や体質は？」

ピルの服用を検討している方の一番の懸念点は副作用ではないでしょうか。

自分はピルの副作用が出やすい体質なのかどうか、心配になることもありますよね。

ここでは、ピルの服用による副作用の種類や、どれくらいの人に副作用が出るのかについて詳細をまとめました。

女性の約46％が副作用が原因でピルを中止したとのデータも

日本産婦人科学会によると、女性の約46％が副作用が原因でピルの服用を中止しています。

副作用として挙げられているものは不正出血、吐き気が多いようです。

いずれの副作用もピルの服用を続ければ治まっていくといわれているため、副作用が出ていてもピルを飲み続けた人もいます。

そういった人は上記の数字に含まれていないため、副作用が出てしまうこと自体は珍しいことではないといえるでしょう。

ピルの副作用が出やすい人の特徴は特になし

ピルの副作用が出やすい人の特徴はありません。

誰にでも副作用が起きる可能性があるのです。

ピルの副作用は「マイナートラブル」といわれるもので、2〜3ヶ月服用し続けることで症状は治まっていくものがほとんどです。

日常生活に大きく支障が出るような場合は、早めに医師へ相談しましょう。

血栓症リスクが高い方は注意が必要

ピルの副作用で最も注意が必要なのが血栓症です。

血栓症とは、血管内に血の塊ができて詰まってしまう病気です。

副作用は誰にでも起きる可能性がありますが、その中でも血栓症については生活習慣や既往症の有無によって発生のリスクが上がる可能性があります。

血栓症のリスクが高い人の特徴は以下が挙げられますので参考にしてください。

• 喫煙者
• 閃輝暗点、星型閃光などの前兆を伴う片頭痛もちの方
• 高血圧
• 脂質代謝異常
• 40歳以上
• 肥満
• 家族に血栓症患者がいる

上記に当てはまる人は服用に注意が必要であったり、服用ができないこともあるため、必ず医師に申告しましょう。

参考：日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」

ピル処方はオンラインがおすすめ！人気のクリニック3選

長期間継続して服用するピルは、自分の予定に合わせて受診が可能なピルオンライン処方がおすすめです。

自分の好きなタイミングで予約ができて、周りを気にせず受診できるのが嬉しいポイントですよね。

以下は、ピル処方で人気のオンラインクリニック3選の比較表です。

※表内の金額は全て税込

ピルの処方はほとんどが自費診療のため、クリニックによってピルの価格が異なるのがわかりますね。

また、アフターピルの取り扱いや診療時間などもさまざまです。

上記3か所のオンラインクリニックについて、それぞれ以下に詳細をまとめましたので、自分に合うクリニック選びの参考にしてください。

また、その他のピルをオンライン処方してくれるクリニックのおすすめは別の記事でも詳しくまとめてあります。

ピルのオンライン処方のおすすめクリニックをより知りたい場合は参考にしてみてください。

クリニックフォア｜最短で当日発送

おうちでクリニック｜初診でもオンライン処方が可能

OopsWOMB（ウープスウーム）｜LINEで相談から診療まで完結

ピルに関するよくある質問

ピルに関するよくある質問をまとめました。

ピルを安心して服用し続けるには、正しい知識が必要です。

疑問点や不安なことがあれば、ぜひ参考にしてください。

ピルの副作用はどのような症状がありますか？

ピルの主な副作用は以下の通りです。

• 不正出血
• 吐き気
• むくみ
• 血栓症

ピルの副作用はマイナートラブルといわれ、服用を続ければ2〜3ヶ月で治まることがほとんどです。

日常生活に支障が出るほどの状態であれば、クリニックに相談し、吐き気止めなどの処方やピルの種類の変更も可能です。

しかし、中でも血栓症は命に関わることもある重篤な副作用のため、突然の手足のしびれや激しい頭痛、舌のもつれなど普段と違う症状が起きた場合は早急に医療機関を受診しましょう。

ピルを飲むと太るのですか？

「低用量ピルは太る」と心配されている方は多いですが、ピルに太る作用はありません。

ピルを服用すると、副作用としてむくみが出たり、食欲が増進する傾向があるため、結果として太ったと感じてしまう場合があるようです。

ピルによるむくみを解消する方法はありますか？

ピルによるむくみが発生する理由は、ピルに含まれるホルモンが、体内に水分を溜め込みやすくする性質があるためといわれています。

ピルの副作用によるむくみはマイナートラブルと呼ばれるもので、服用開始から2〜3ヶ月で治まります。

むくみが気になる場合は、脚の筋肉を動かしたり、マッサージや塩分を控えたりと、セルフケアでの改善も試してみてください。

ただし、脚がしびれるなどのひどい症状の場合は血栓症の可能性もあるため医師へ相談しましょう。

ピルのオンラインクリニックは安全ですか？

オンライン診療については厚生労働省がガイドラインを定めており、医師による診察のため、オンラインクリニックは安全といえます。

親身に話を聞いてくれるクリニックだと、なお安心ですね。

そのため、自分のライフスタイルに合ったクリニックを受診しましょう。

参考：厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」