ピルで恋愛感情はなくなる？性欲減退やうつ症状との因果関係も徹底調査！

「恋愛感情がなくなるのはピルのせい？」
「ピルの服用で性欲がなくなるって聞いたけど本当？」

ピルを検討する方なら、上記のような噂が気になりませんか。

避妊やPMSの改善などの効果が期待できても、パートナーとうまくいかなくなったり、恋愛に興味がなくなったりするのは困りますよね。

こちらの記事では「ピルにより恋愛感情がなくなる」という噂の、原因や対処法を解説。

併せて副作用として現れる性欲減退、うつ症状についても紹介しています。

正しい知識や対処法を知っておけば、安心してピルを使用できますよ。

不安に感じる方は、ぜひ参考にしてください。

ピルで恋愛感情がなくなると感じる理由

PMSの軽減、避妊などの効果があり、女性のライフバランスのサポートが期待できるピル。

しかし、ピル服用後に現れる変化の一つとして「恋愛感情がなくなる」という症状があります。

具体的には、以下のような症状が挙げられるでしょう。

• 情緒不安定になってしまった
• イライラする｜人に会いたくない
• 体調不良でおしゃれもできない
• 彼が好みのタイプではないと感じる

それぞれの症状について解説します。

情緒不安定になってしまった

ピルを服用したら情緒不安定になり、恋愛感情が薄れてしまったという方がいます。

個人差があり、全ての方に当てはまるわけではありません。

悲しくないのに、急に涙が出て止まらないなどの、情緒不安定に戸惑います。

コントロールしきれない感情や、ストレスのせいで恋愛どころではなく、興味もなくしますよね。

情緒不安定が現れた時に見られる症状を以下に挙げます。

• 急に涙が流れる
• 特に理由もなく悲しい
• 仕事に集中できない
• 食欲が増加した/減少した
• 眠れない
• 朝起きれい
• 気力がわかない

情緒不安定のときは「自分はもうダメだ」などと、全て悲観的にとらえることが多くなります。

そのため、恋愛に関することにも、関わりたくないと感じてしまうのでしょう。

イライラする｜人に会いたくない

ピルの服用で、意味もなく苛立つことが増え、パートナーですら「会いたくない」と感じる方がいます。

普段ならイライラしないような場面でも、感情の起伏が止められなくなる状態です。

特定の原因がなくても、怒りっぽくなり、それを誰かにぶつけてしまいそうになります。

自分でも感情のコントロールができないと感じると、約束していたデートにも行きたくないでしょう。

ひどい場合は、家から出れず、パートナーとのコミュニケーションも煩わしいと感じるようになります。

体調不良でおしゃれもできない

ピルの副作用で、「おしゃれをする気力もない」という方がいます。

ピルの副作用で頭痛、吐き気、むくみ、不正出血などがおき、体調が安定しないことが原因と言えるでしょう。

また、ピルに含まれるプロゲステロンには、水分をためやすくする作用があるため、むくみが発生することがあります。

貧血やストレスで肌の調子や、顔色がすぐれず、お化粧でもカバーできないと感じれば、やる気もでません。

そのため、パートナーに対して、劣等感をもち「私はふさわしくない」と別れたくなってしまう方もいます。

彼が好みのタイプではないと感じる

ピルを飲む前と飲み始めた後では、男性のタイプが変わる場合もあります。

ピルを飲み始める前には、魅力と感じていた「男性らしい要素」に嫌悪感が生じるというものです。

これは、投与されたホルモンの影響で、生殖本能が刺激されないことが原因と言われます。

また、ピルの飲み始めは些細なことから、パートナーが、以前ほど優しくなくなったと思う場合があるようです。

ただの友人としてなら付き合えても、「恋愛としては無理」と感じるようになるかもしれません。

ピルの成分で恋愛感情が低下？影響する3つの要因を解説

画像引用：【医師監修】黄体期とは？月経周期の基礎知識 　バイエル製薬　エルビット

ピルには2種類の女性ホルモンが含まれており、その働きにより恋愛感情に影響を及ぼしている可能性があります。

エストロゲン「卵胞ホルモン」 妊娠に備えるホルモン	プロゲステロン「黄体ホルモン」 妊娠を維持するホルモン
子宮内膜を厚くする 女性らしいカラダをつくる 自律神経の働きを安定させる コラーゲンを産生に影響する 肌、血管、骨、関節、脳などを健康に保つ	子宮内膜を柔らかく維持する 水分や栄養素をため込む 子宮を妊娠しやすい状況にする 体温を上げる 食欲を増進させる

2種類のホルモンが、恋愛感情に対してどのように影響を与えているかを解説します。

黄体ホルモンにより影響される

恋愛感情の変化が、ピルに含まれる黄体ホルモン（プロゲスチン）によって影響される場合があり、注意が必要です。

ピルに配合される黄体ホルモンには、以下の種類があり、それぞれに特性があります。

世代：開発時期	第一世代	第二世代	第三世代	第四世代
黄体ホルモンの種類	ノルエチステロン	レボノルゲストレル	デソゲストレル	ドロスピレノン
特徴	月経困難症のコントロールに優れる 子宮内膜症の治療効果が高い	不正出血が起こりにくい	大人ニキビや多毛症の改善が期待できる	大人ニキビの改善が期待できる むくみが少ない

恋愛や性欲などの異性を求める感情は「男性ホルモン」に影響されることが多いとされ、女性の体からも分泌されます。

多毛やニキビの原因となる皮脂分泌作用がある一方で、性欲を強めるはたらきがあるホルモンです。

このことから、男性ホルモンの働きを抑える効果の高い第3世代のピルは恋愛感情、性欲に影響を与えやすいと言えます。

また同様に、第4世代のピルは抗男性ホルモン効果が認められるピルで、体調に影響があると言えるでしょう。

パートナーがいる方が服用すれば、性欲の低下がきっかけでセックスレスに発展する恐れもあります。

参考：「低用量ピル「マーベロン」の特徴や効果を医師が徹底解説！」クリニックフォア

参考：「低用量ピルの種類と特徴」Mieruレディースクリニック

卵胞ホルモンより影響される

卵胞ホルモン（エストロゲン）の増減が恋愛感情に影響している可能性があリます。

卵胞ホルモンの分泌量は、女性の月経周期にともなって大きく変わり、排卵日と月経前になると急激に低下。

ピルは、この卵胞ホルモンの量を調整することで排卵を抑制し妊娠を阻止しています。

また、セロトニンは、精神の安定や安心感や平常心、直観力を上げるなど、脳を活発に働かせる鍵となる脳内物質です。

精神安定剤とよく似た分子構造をしており、セロトニンの分泌は、卵胞ホルモンの分泌量と連動しています。

セロトニンの不足は、ストレスや疲労、イライラ感、協調性の欠如、不眠といった症状に関係しており、恋愛感情や、性欲にも影響があると考えられるでしょう。

参考：「卵胞成熟過程におけるセロトニンの卵胞内包量の変化とセロトニン合成酵素分子の遺伝子発現変化」

ピルと他の薬の組み合わせに影響される

ピルを服用中は、他の薬との併用が気分の落ち込みなどに影響し、恋愛感情を低下させる可能性があります。

特に、一部の抗うつ薬をピルと併用すると、セロトニンの分泌効能を強め、精神状態に強く影響すると言われます。

抗うつ剤の種類によっては影響のないものもあるので、併用したい場合は医師に相談しましょう。

参考：避妊経口剤「マーベロン」添付　オルガノン株式会社

参考：「低用量ピル「マーベロン」の特徴や効果を医師が徹底解説！」クリニックフォア

参考：　「三環系抗うつ薬」網島こころクリニック

ピルで恋愛感情や性欲がなくなったときの対処法3選！

ピルを使用し始めてから「恋愛感情や性欲がなくなった」などの変化や副作用は、早めに医師に相談し、一人で悩まないようにしましょう。

経過を診ながら、ピルの種類変更や対症療法で対応してくれます。

• 2～3ヶ月様子を見る
• ピルの種類を変える
• 心療内科を受診する

具体的な対処法について紹介します。

2～3ヶ月様子を見る

ピルの効果による心境の変化は、2〜3ヵ月服用を続けて様子をみる必要があります。

ホルモンのバランスに身体が慣れてくるには、3ヵ月程度かかるからです。

様子をみる間も症状が重く不安な場合は医師に相談しましょう。

自己判断で、服用を中止すると、PMS症状が悪化する可能性があるからです。

ピルの服用を中止するか継続するかの判断は医師に委ねるようにしましょう。

ピルの種類を変える

ピルの種類を変更すると、自分の体質に合って、ホルモンバランスが整う場合があります。

ピルに配合されるホルモンの影響により、感情面に良い変化があるためです。

ただし、第3世代のピルは、男性ホルモンの作用抑制効果が高いため、性欲減退を訴える方が多いといわれており注意が必要です。

自分の症状を医師に相談し、適切な処方をお願いしましょう。

心療内科を受診する

服用から3ヵ月以上経過し、ピルを変えても症状が変わらない場合は、心療内科の受診を検討しましょう。

恋愛感情の低下や、精神的な不調が、ピルのせいではないと考えられるからです。

心療内科や精神科などの専門クリニックなら必要に応じて、抗うつ剤などの処方が行われます。

診察の際は、ピルを服用している点と経緯を伝え、処方を受けてください。

参考：「産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2020」公益社団法人日本産科婦人科学会

参考：「経口避妊薬（ＯＣ）の安全性についてのとりまとめ」厚生労働省

ピルで恋愛感情や性欲が高まるケースも！3つの事例を紹介

こちらでは、薬の作用により体調が改善し、精神的に落ち着くことで恋愛に積極的になれたという事例を紹介します。

• 月経前のイライラ・抑うつ感が軽減した
• 妊娠への不安が薄れた
• 性交痛が軽減した

ホルモンのバランスが整ったことで、精神状態や体調が安定し、恋愛感情が高まったようです。

月経前のイライラ・抑うつ感から解放された

ピルの服用で、PMSが改善され、パートナーとの関係が良くなる方もいるようです。

ピルの効果によって、不仲や性欲低下の原因であるイライラ・精神的な不調が解消されたためと言えます。

PMSの症状
精神的症状	身体的症状
抑うつ イライラ感	頭痛 下腹部の痛み 眠気 お腹の張り

ピルでホルモンバランスが整うと、生活に関わる活動に意欲が湧き、パートナーとの関係は安定します。

妊娠への不安が薄れてリラックス

ピルの服用により、妊娠への不安が薄れ、性欲が高まる場合があります。

ホルモンの効果で、望まない妊娠の確率は確実に下がり、精神的にリラックスできるからです。

妊娠への不安が軽減することで、性行為に積極的になれる方もいます。

性交痛が軽減して性欲が高まった

ピルにより、膣にうるおいが出て、性交の際に感じる痛みが軽減するケースがあります。

それまでの性交時の痛みがあった方は、症状がなくなることで性欲が高まる場合もあるでしょう。

女性ホルモンには、膣の血流を良くするはたらきがあり、分泌液の排出を助けてくれます。

性欲を維持する上で、膣のうるおいを保つことは重要な要素です。

参考：「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」日本産科婦人科学会編

参考： ScienceDirect 「女性における経口避妊薬の使用は、男性の顔の男らしさに対する好みを変化させ、パートナーの顔の男らしさと関連している」

ピルと上手に付き合える｜ピルの種類が多いオンラインクリニックを紹介

※表内の金額は全て税込、

PMSの改善や避妊に効果を発揮するピルを、自分のペースで、気軽に購入できたら嬉しいですよね。

初めてのピルを、オンラインピル処方サービスで始めてみるのはいかがでしょうか。

こちらでは、ピルと上手に付き合えるオンラインクリニックを紹介しています。

また、ピルのオンライン診療おすすめクリニック一覧は別の記事でも詳しく紹介していますので、参考にしてください。

クリニックフォア|ピルの種類が豊富で選びやすい

おうちでクリニック|最短翌日ポストにお届け

OopsWOMB（ウープスウーム）|診察と処方は専門医が担当

エニピル｜24時間予約受付・診療

mederi（メデリ）｜初月１シート0円で気軽にスタート

ピルの購入｜オンラインで処方を受けるための５ステップ

スキマ時間を使って、手軽に処方が受けられるピルオンライン診療は仕事や学校で、時間がない方や、クリニックまで遠い方に向いています。

• WEB上で予約をとる
• 問診票に回答・送信する
• 医師による診察を受ける
• ピルの処方を受け支払いを済ませる
• 薬が自宅に届いたら服用開始

上記の５ステップで気軽に利用できます。

①WEB上で予約をとる

WEB上の予約表を確認し、日時を選択。

受診の際に必要なアプリのダウンロードや、アカウントの登録を行う。

（※電話・LINEを使って診察を受ける場合もあり）

②問診票に回答・送信する

WEB上で、問診票を記入します。

持病やアレルギー、喫煙歴などの必要項目を回答し、事前に送信します。

③医師による診察を受ける

アプリによるビデオ通話か、電話にて医師の診察を受ける。

質問は、事前に準備し、疑問はしっかり解決する。

薬の処方を受けなくても、診療代は請求されます。

④ピルの処方を受け支払いを済ませる

処方が決まったらシステムに従い料金を支払う。

支払い後に発送手続きが開始されます。

（※クレジットカードの登録や、各種窓口での支払い手続きが必要）

⑤薬が自宅に届いたら服用開始

診療から、数日でピルが届きます。

用法用量を守り、ピルの服用を開始。

オンライン診療の場合も、クリニックで相談ができます。

副作用への不安は、我慢せず連絡しましょう。

ピルの服用と恋愛感情の変化に関するQ＆Aを紹介

ピルの服用と恋愛感情の変化に関するQ＆Aを紹介しています。

ピルの服用で性格が変わる？

ピルにより性格が根本から変わってしまうわけではありません。

薬に含まれるホルモンにより、性格が一時的に影響を受けただけです。

一般的には、服用し続けて3ヵ月程度でホルモンバランスが整ってくるため、恋愛感情の低下も、軽いうつ病のような症状も落ち着きます。

ピルで副作用が現れ、不安な場合は、まず医師に相談しましょう。

経過を診ながらピルの種類変更や処方薬で対応してくれます。

ピルの服用でうつになる可能性はあるの？

ピルの服用が、直接うつの原因になることはありません。

ピルを使用し、一時的に起こる情緒不安定は、数ヶ月服用を続けることで落ち着き、正常に戻ることがほとんどです。

しかし、ピル以外に原因がある場合は、薬により強い影響を受ける場合もありますので、不安な場合は医療機関で相談しましょう。

ピルの副作用による情緒不安定はいつまで続きますか？

一般的には、ピルの副作用による情緒不安定が軽減するまでは、3ヵ月ほどかかります。

途中でいきなりピルの服用を中止すると、ホルモンバランスが乱れ、PMS症状が悪化する可能性があります。

ピルの服用を中止や変更は、医師に決定を委ねるようにしましょう。

ピルと一緒に飲んではいけない薬はありますか？

ピルと併用してはいけない薬以下の通りです。

＜特に注意する製剤・成分＞

製剤	解熱鎮痛剤 抗てんかん薬や抗結核薬 向精神薬三環系抗うつ薬 抗真菌薬
サプリメント	セントジョーンズワート（西洋オトギリソウ）
食品/成分	アルコール 炭酸水 グレープフルーツ カフェイン

薬や成分と併用することで、低用量ピルの効き目が増減する場合があります。

他の薬についても服用前に、必ず医師に相談しましょう。

参考：避妊経口剤「マーベロン」添付　オルガノン株式会社

参考：「低用量ピル「マーベロン」の特徴や効果を医師が徹底解説！」クリニックフォア

参考：「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」日本産科婦人科学会編

参考：「産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2020」公益社団法人日本産科婦人科学会

参考：「経口避妊薬（ＯＣ）の安全性についてのとりまとめ」厚生労働省