【皮膚科医監修】医療脱毛の効果が実感できる回数とは?サロン脱毛との違いも解説
2022/07/01
目次
ここでは、医療脱毛の効果が実感できる回数について、サロン脱毛と比較しながら解説します。脱毛の効果をより実感できるための方法についても、詳しく説明します。
医療脱毛とサロン脱毛の違いとは?
医療脱毛は医療機関で資格を有した医師、または看護師が施術する脱毛で、サロン脱毛はエステティシャンが行うエステ行為です。
そして医療脱毛では、毛根を破壊できる医療レーザーを利用します。この医療機器は有資格者のみ使用できるもので、医療行為に含まれます。毛根を破壊すれば、その効果は半永久的に得られるといわれています。
それに対してサロン脱毛は、「脱毛」と名が付くものの、毛根を破壊するまでにはいたらず、抑毛・減毛にとどまります。そのため、サロン脱毛をした後も、自分での手入れが必要です。
次に回数についてですが、脱毛には全身脱毛から部分脱毛まで、さまざまな種類があります。具体的な回数については後述しますが、医療脱毛の方がサロン脱毛より少ない回数で効果を実感できることが多いです。
費用も脱毛の部位で異なりますが、いずれもサロン脱毛の方が費用を抑えられます。使用する機器や、施術者が有資格者である医師であることなどが関係して、費用が高い傾向にあります。
また、医療脱毛では半永久的な効果を目指して毛根を破壊するため、痛みが伴うことが多いです。それに対してサロン脱毛は、医療脱毛のような強い刺激が皮膚に加わらないため、痛みを感じにくい傾向にあります。
最後に、医療脱毛・サロン脱毛のどちらも、皮膚トラブルのリスクは生じます。しかし、医療脱毛の場合は、何かトラブルが発生してもすぐに対応してもらえるのが利点です。サロン脱毛もクリニックと提携している場合は、提携先の医師が対応します。
それぞれの特徴を表にまとめると、以下のようになります。
医療脱毛 | サロン脱毛 | |
---|---|---|
効果 | 半永久的 | 一時的 |
回数 | 少なめ | 多め |
費用 | 高め | 安め |
痛み | 強め | 弱め |
皮膚トラブル | すぐに対応可能 | 提携クリニックによる対応 |
医療脱毛がサロン脱毛より効果的な理由
顔に付着した汚れやほこりを洗い流して、清潔な状態にします。
医療脱毛がサロン脱毛より効果的な理由は、扱える機器が異なる点です。
一般的に医療脱毛では「医療レーザー」を使用しますが、非常に強力であり、扱い方を誤るとやけどの危険もあります。
それに対して、サロンでは照射パワーの弱い光脱毛(フラッシュ脱毛)が行われます。これは、有資格者でなくても施術できるものです。
永久脱毛の効果はいつまで続くの?
医療脱毛は毛根を破壊するため、「永久脱毛」といわれていますが、部位によっては一時的な効果しか得られないケースがあります。
医療レーザーはワキやひざ下など、毛が色濃く太い箇所に対しては効果的ですが、腕や太ももといった薄く細い毛は作用が薄まる特性があるためです。
医療脱毛が1回では効果を感じにくい理由
医療脱毛は、1回だけでその効果を感じることは難しいといえます。なぜなら、1回のレーザー照射で働きかけられるのは、ムダ毛の20%程度だからです。体毛は「成長期」「退行期」「休止期」という、3つのサイクルからなる毛周期を繰り返しています。そして、1度のレーザー照射で脱毛可能なのは、このうち成長期にある毛だけです。
そのため、医療脱毛を3回受けると効果を実感できるようになり、5~6回程度で多くの人が満足する結果を得ることができるようになります。もちろん、どの程度実感できるかは個人差があり、どの部位を脱毛するかによっても変わってきます。
医療脱毛で効果を実感できる回数は?
VIO、ワキなど部位によって効果を実感できる回数は異なりますが、ここでは足脱毛を例として取り上げます。医療脱毛に通って1~3回で満足した人は全体の33.3%、4~6回で満足した人は全体の28.2%でした。満足するまでに7~9回通った人は、全体の20.5%です。
1回目
1回目の医療脱毛では全体の20%程度の毛にしか脱毛効果がないため、ほとんどの方は効果を実感できないようです。
3回目
ムダ毛が減ってきたと、実感できるようになります。生えてくる毛も細くなり、確実に効果が出ていることがわかり始めます。
5回目
ほとんどの方が効果を実感できるようになります。上述のアンケートが示しているように、6回目までの照射で約6割の方がその効果に満足しています。
サロン脱毛から乗り換えた場合の脱毛回数は?
サロン脱毛を試してみたものの、毛根を破壊できていないためその効果を実感しきれない方もいます。そのような方が医療脱毛を改めて始め、望む効果を実感するためには最低5~6回の照射を予定しておくとよいでしょう。
体毛が濃い人は脱毛回数が増える?
医療脱毛は毛根にアプローチするため、体毛が濃いから効果を感じにくいことはないようです。逆にもともと剛毛の人は、産毛、毛が細い、薄い人よりも、効果を感じやすいともいわれています。
ただし、毛の密度が高く毛量が多いと、その分全体にアプローチするために回数を重ねなければならないこともあります。
医療脱毛でより効果を感じるための方法
医療脱毛はサロン脱毛と異なり、毛根にアプローチするため半永久的な効果を期待できます。しかし、最大限に効果を感じるためには下記3つの点に注意しましょう。
毛周期を意識する
毛周期は成長期、退行期、休止期で構成されています。成長期の毛は、毛根が深くメラニン色素も濃いため、この時期にレーザーを照射すると効果を実感しやすいといわれています。理由として、医療レーザーはメラニン色素に反応して熱を発生させ、脱毛を行っているからです。退行期の毛はその逆の状態になるため、効果が表れにくいといえるでしょう。
照射出力を上げる
医療脱毛の照射出力を上げれば、毛根を徹底的に破壊できます。その分、皮膚に与えるダメージも大きくなるため、医師と相談して適切な出力で行う必要があります。
最低5回は照射する
医療脱毛は痛みもあるため、早い段階での効果を期待しがちですが、1回で効果を実感するのは困難です。最低5回は施術を続けて、焦らずに効果が出るのを待ちましょう。また、脱毛中の日焼けや、脱毛後の毛抜きもNGです。
コラムのまとめ
医療脱毛の効果を実感できる回数と、医療脱毛とサロン脱毛の違いについて解説しました。医療脱毛の効果を感じるためには、最低でも5回は施術を受ける必要があると考えられます。また、サロン脱毛のほうが安価で痛みも少ないですが、満足できる結果を得るまでに時間がかかったり、脱毛ではなく抑毛・減毛にとどまったりするケースが多いです。
医療脱毛とサロン脱毛、それぞれに特徴がありますので、不明な点は医師に相談して不安を解消した上で施術を受けるようにしましょう。