男性で抜け毛が急に増える原因とは？薄毛が進行する前に取るべき対策も解説！

「抜け毛が増えてきた原因を知りたい」
「抜け毛の対策方法を教えてほしい」
「抜け毛の治療ってどのくらいかかるか知りたい」

抜け毛が最近増えてきたと感じている人は、上記の疑問を抱いているのではないでしょうか。

抜け毛がひどく、薄毛になり、年齢より老けて見られることでコンプレックスを抱く人もいるかもしれません。

本記事では、男性の抜け毛の原因や改善方法について解説します。

男性の抜け毛を引き起こす原因の1つであるAGAについても触れているので、ぜひ参考にしてください。

男性の抜け毛の多くはAGAが原因

男性の抜け毛の多くは、AGAが原因と考えられます。

AGAは、抜け毛によって薄毛部分が頭全体に広がる進行性の病気です。

男性では20代から発症する可能性があり、50代以降では40％以上が発症しています。

年齢とともに発症率が高くなるため、男性の抜け毛の多くはAGAが原因かもしれません。

また、AGAを発症する原因には、以下の2点が考えられます。

• ヘアサイクルの乱れ
• 遺伝の影響

それぞれの原因について、詳しく解説していきます。

AGAはヘアサイクルが乱れることで髪が抜けやすくなる

AGAは、ヘアサイクルが乱れることで髪が抜けやすくなる病気です。

通常のヘアサイクルは、「成長期（2～6年）」「退行期（2～3週間）」「休止期（2～3か月）」「脱毛（成長期初期）」を数年かけて一周します。

「成長期」は髪が伸びたり、新しい髪が生えたりする時期で、髪の約90％がこの状態です。

「退行期」は髪の成長が止まり、髪が抜ける準備を始める時期で、髪の約1％がこの状態になります。

「休止期」は髪が抜け始める時期で、髪の約10～20％（1日50～100本程度が脱毛）がこの状態となり、新しい髪が生える準備を始める段階です。

画像引用元：上野クリニック

AGAになると通常のヘアサイクルに異常をきたし「成長期」から「退行期」「休止期」に移行する期間が短く、髪の毛が抜けやすくなってしまいます。

AGAは遺伝の影響を受けやすい

AGAは、遺伝の影響で発症する可能性がある病気です。

AGA発症に関連する遺伝性についてさまざまな報告書があり、優性遺伝によって受け継がれる可能性が高いとの報告があります。

優性遺伝によって受け継がれるため、両親（特に母方の家系）にAGAを発症した方がいる場合、AGAを発症する可能性が高いようです。

もし、両親の家系でAGAを発症しており、抜け毛が多く薄毛になり始めているならば、AGAを発症している可能性が高いかもしれません。

AGA以外に考えられる男性の抜け毛の原因

男性の抜け毛が始まる原因としてAGAであることが多いかもしれません。

ですが、AGA以外にも以下のような原因が考えられます。

それぞれについて、詳しく説明します。

生活習慣が乱れている

AGA以外で抜け毛が多くなる原因として、生活習慣が乱れている可能性があります。

生活習慣の乱れとは「睡眠不足」「運動不足」の生活を送っていることです。

「睡眠不足」や「運動不足」はホルモンバランスを崩したり、髪の成長を阻害したり、ヘアサイクルを乱す原因になります。

正常なヘアサイクルを阻害させる生活習慣の乱れは、抜け毛を増やす原因です。

栄養バランスに偏りがある

栄養バランスの偏りは、男性の抜け毛の原因になります。

男性の抜け毛は、髪が健康的に成長できず、ヘアサイクルが乱れることで生じる状態です。

髪を健康的に成長させるためには、栄養バランスのとれた食事を摂る必要があり、特にタンパク質やビタミン・ミネラルは意識して摂るようにしましょう。

ですが、タンパク質やビタミン・ミネラルの摂り過ぎは、抜け毛を増やしてしまうことがあるのでバランスの取れた食事を心がける必要があります。

ストレスを抱え込んでいる

AGA以外で男性の抜け毛の原因に、ストレスがあります。

ストレスは、人間関係のトラブルや仕事内容、生活環境の変化や経済的問題など、原因がさまざまです。

また、ストレスを抱え込むことで、感情や体調が不安定になったり、集中力が低下したりします。

不安定な状態を改善するためにお酒やタバコ、中には大量の食事を摂取してしまう人がいるかもしれません。

ですが、過度のお酒やたばこ、食事はヘアサイクルを乱す原因となり、抜け毛の量を増やしてしまうので注意しましょう。

ヘアケアの方法が間違っている

ヘアケアの方法が間違っていると、AGA以外でも男性の抜け毛を起こす原因になります。

抜け毛を減らすために、頭皮を清潔にしようと毎日洗髪している人は多いでしょう。

ですが、汚れを落とすために指先に力を入れて洗髪してしまうと頭皮に強いストレスを与え、抜け毛を増やしてしまう原因になります。

AGA以外の脱毛症を発症している

男性の抜け毛の原因として、AGA以外には3つの脱毛症が考えられます。

• 円形脱毛病
• 牽引性脱毛症
• 脂漏性脱毛症

それぞれの特徴と治療法について解説しますので、参考にしてください。

円形脱毛症

AGA以外の脱毛症として、自己免疫疾患である円形脱毛症があります。

脱毛パターンには「単発型」「多発型」「全頭型」「汎発型」「蛇行型」の5つあり、「全頭型」「汎発型」「蛇行型」は治りにくい傾向があります。

画像引用元：公益社団法人日本皮膚科学会

AGAと違う点は、15歳未満の小児でも発症し、保険適用される治療がある点です。

円形脱毛症は自己免疫疾患ですが、兄弟姉妹や親子で発症しやすいことから遺伝的体質も関係している場合があります。

また、アトピー素因、甲状腺疾患、膠原病と円形脱毛症の関連もあるようです。

そのため、「円形脱毛症診療ガイドライン2017版」が推奨している治療法は以下の表のとおりです。

症状分類	治療方法
脱毛面積25％未満	【外用薬】 ステロイド、カルプロニウム塩化物 【特殊治療】 PUVA療法、雪状炭酸圧抵療法、局所免疫療法、ステロイド局所注射
脱毛面積25％以上	【内服薬】 グリチルリチン、セファランチン、ステロイド 【点滴】 ステロイドパルス療法

円形脱毛症は、AGAとは異なり治療によって治ることもあるため、出来るだけ早い段階で専門医に相談し、治療を始めるようにしましょう。

牽引性脱毛症

AGA以外の抜け毛の原因として、牽引性脱毛症があります。

牽引性脱毛症とは、髪が強く引っ張られた状態の髪型（例えば、ポニーテールなど）を習慣的に行うことで起きる脱毛症です。

特に、前髪を後方に強く引っ張る髪型を長期間続けてることで、生え際が後退します。

ですが、牽引性脱毛症は、早い段階で後方に髪を引っ張る髪型を止めることで症状を改善させることが可能です。

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症もAGA以外で男性の抜け毛の原因となる一つです。

脂漏性脱毛症は、脂漏性皮膚炎が頭部に発症したことで引き起こされます。

発症については、AGAとは異なり、年齢や性別は関係なく発症しますが、思春期以降に発症する方が多いようです。

脂漏性皮膚炎は、皮脂が過剰に分泌し、皮脂をエサにして繁殖する菌も同様に増殖、炎症を起こしたことで発症します。

脂漏性脱毛症になると、頭皮のべたつき、フケ、痒みなどの症状が見られるのが特徴です。

脂漏性脱毛症は、シャンプーを抗菌作用のあるものに変えてみたり、皮膚科など専門医を受診してみたりすることで症状が落ち着きます。

抜け毛がやばいときに注目すべき4つのポイント

自然な抜け毛ではなく、量が多くてやばいときには毛や頭皮に何かしらの異変が起きている可能性があります。

抜け毛がやばい時に毛や頭皮の状態で注目すべきポイントは、以下の4つです。

それぞれについて、詳しく紹介していくので、自分の毛や頭皮について確認してみてください。

抜け毛の本数が極端に多くないか

抜け毛がやばいと感じたときは、抜けた本数に注目してみましょう。

通常のヘアサイクルは、「成長期→退行期→休止期→脱毛」を繰り返します。

ヘアサイクルが正常に機能していた場合、1日あたり大体50～100本程度の抜け毛であれば問題ありません。

これ以上の抜け毛の量だった場合はAGAやAGA以外の脱毛症を疑い、専門医に相談してください。

抜け毛の毛根の形は正常か

抜け毛の量が増えた時に注目するポイントは抜け毛の毛根の形です。

正常な毛は毛根部が白っぽく、めん棒のようなふくらんでいます。（写真1）

（写真１）

画像引用元：日本毛根抜け毛研究会

毛根部が膨らんでいても黒い場合は、成長期が終わる前に抜けてしまっている可能性があり、一時的ならば問題ありませんが、継続しているときは薄毛になる前兆かもしれません。（写真2）

（写真２）

画像引用元：日本毛根抜け毛研究会

毛根部がギザギザだったり、尖っている場合は、円形脱毛症のの可能性があるため、早めの受診をおすすめします。（上：写真3、下：写真４）

画像引用元：日本毛根抜け毛研究会

抜け毛の太さや長さは正常か

抜け毛の増えたと思ったら、抜けた毛の太さや長さを確認してみましょう。

抜け毛には、自然な抜け毛（左側）、先がとがった短い抜け毛（真ん中）、0.03㎜未満の細い抜け毛（右側）の3つのタイプがあります。

画像引用元：日本毛根抜け毛研究会

先がとがっている毛はヘアサイクルの途中で抜けたもので、とても細い毛は栄養不足のため抜けてしまったものです。

3つのパターンの毛の太さはすべての人に存在しますが、先が尖っていたり、ごく細だったりした時は薄毛になる可能性が高いでしょう。

また、抜けた髪が短い場合は、ちぎれてしまった可能性もありますが髪が十分成長していないことを意味しているため、やはり薄毛になりやすい状態かもしれません。

抜け毛の太さや長さを確認して、細かったり短かったりした場合は早めに専門医に相談する事をおすすめします。

頭皮のフケが多すぎないか

画像引用元：持田ヘルスケア株式会社

抜け毛の量が多くなったと感じたときは、頭皮のフケの量を確認しましょう。

フケとは、古くなった細胞が抜け落ちたものです。

ですが、フケにはもう一つ皮脂を食べて増殖する「フケ原因菌」によって発生し、かゆみが伴うこともあります。

「フケ原因菌」は、皮脂の分泌が盛んな思春期から30代の男性に多く発生するようです。

フケが発生しやすい頭皮は抜け毛を起こす状態になっており、かゆみを伴う場合は皮膚炎を発症しているかもしれません。

頭皮のフケやかゆみがひどいときは、なるべく早めに専門医に受診しましょう。

急に抜け毛が増えた男性が取るべき対策法

急に抜け毛が増えたとき、どうしたら抜け毛を減らすことができるか不安になる男性が多いでしょう。

急に抜け毛が増えたときに男性が取るべき対策法には5つあります。

それぞれの対策法について、詳しく紹介していきます。

AGAの可能性がある場合は早めに専門クリニックへ相談する

AGAの可能性がある場合は、早めに専門クリニックへ相談しましょう。

AGAは完治が難しい進行性の疾患で、放置しておくと頭全体に薄毛の状態が広がります。

ですが、AGAの進行を抑える治療薬はあり、早めに治療を始めれば症状を抑えることは可能です。

もし抜け毛の原因がAGAであるならば、早めに専門クリニックに相談をし、治療を始めることをおすすめします。

生活習慣を見直す

急に抜け毛が増えたならば、生活習慣を見直してみましょう。

抜け毛を減らすためには、ヘアサイクルを正常に機能させることが重要です。

ヘアサイクルの乱れは「睡眠不足」や「運動不足」などの生活習慣の乱れが原因の1つにあるため、改善することから始めてみましょう。

抜け毛を減らすための睡眠について、良質な睡眠をとるためには大体6～9時間眠ることが大切です。

睡眠前には身体の活動量を減らしていく必要があり、2時間前の飲食は避けましょう。

また、スマホやPCでの仕事やゲームも眠れなくなる原因となるので注意してください。

抜け毛を減らすためには、適度な運動も必要です。ウォーキングやヨガなどの有酸素運動であれば大体20～60分間を週2～5日実施することが推奨されています。

また、筋力トレーニングであれば時間ではなく回数で8～12回を2～4セット実施すると運動効果を高めることが可能です。

ですが、睡眠も運動もやり過ぎはストレスを強め、抜け毛の原因となるため注意が必要です。

抜け毛に良い食べ物を食べる

急に抜け毛が増えたならば、髪に良い食べ物を食べるように意識するとよいでしょう。

髪に必要な栄養素は「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」です。

それぞれの栄養素が多く含まれている食材について、以下の表にまとめてみましたので、食事を摂るときの参考にしてください。

	タンパク質	ビタミン	ミネラル
効果	毛を作っている主成分。	頭皮の健康を保つ	毛の成分生成を助けたり、栄養を供給しやすくしたりする
食材	肉、魚介類、乳製品、大豆食品、卵	ナッツ、柑橘類	牡蠣、豚レバー、ほうれん草

どの食材についても、男性の抜け毛を予防するため必要な栄養素を多く含んでいます。

ですが、摂りすぎは健康を害してしまう可能性も高いため注意してください。

適度にストレスを解消する

急に抜け毛が増えたと感じたときは、適度にストレスを解消すると良いでしょう。

ストレスを全く失くすことはできませんが、適度なストレスに変えることはできます。

参考までに、ストレスを適度に解消するポイントを以下に9つ挙げています。

1. リラクセーション法を身につける
2. 親しい人たちとの交流時間を作る
3. 笑う
4. 趣味活動を始める
5. 自然を楽しむ機会を作る
6. 適度な運動
7. 緊張を細切れにする
8. 落ち着ける環境を作る
9. タバコやお酒に頼らない

急に抜け毛が増えたと感じたら、ストレッチや深呼吸などでからだをリラックスさせ、ストレスが過剰にならないようにすることをおすすめいたします。

ヘアケアの方法を見直す

急に抜け毛が増え始めたときは、ヘアケアの方法を見直してみましょう。

抜け毛対策としてヘアケアは欠かせませんが、方法を間違ってしまうと抜け毛を悪化させてしまう原因になります。

抜け毛を悪化させないためのヘアケアは、頭皮に強いストレスをかけずに汚れを落とすことが重要です。

頭皮に強いストレスをかけず、汚れを落とすヘアケアの方法は、以下の手順で行ってみてください。

1. 髪と頭皮をしっかり濡らす
2. シャンプーの泡をしっかり立て、頭全体に行き渡らせる
3. すすぎ残しがないように、しっかり洗い流す
4. コンディショナー（又はトリートメント）を髪全体に刷り込ませる
5. 髪にぬめりが残らないようにしっかり洗い流す
6. やわらかい乾いたタオルでしっかり髪の水気を拭き取る

また、頭皮の状態に合わせたシャンプーを選ぶことも大切です。

男性向け育毛シャンプーおすすめ製品一覧は別の記事でも解説しているので、是非参考にしてみてください。

抜け毛の原因がAGAだった場合に受診すべきおすすめクリニック5選！

※表内の金額は全て税込

クリニックフォア

DMMオンラインクリニック

AGAヘアクリニック

ゴリラクリニック

ウィルAGAクリニック

男性の抜け毛に関するよくある質問

男性の抜け毛に関するよくある質問を4つ紹介します。

それぞれについて、詳しく解説します。

抜け毛の原因になりやすい食べ物は？

抜け毛の原因になりやすい食べ物には、以下のようなものがあります。

• 刺激の強いもの
• 脂っこい食事
• 塩分の多い食事
• 加工食品やジャンクフード
• 過度なアルコール

全く食べてはいけないということではありませんが、摂りすぎると髪の生成や成長を止めたり、毛穴を詰まらせたり、抜け毛の原因となります。

抜け毛はコロナが原因で増えることもある？

抜け毛はコロナが原因で増えることもあるようです。

厚生労働省は「新型コロナウイルス感染症の罹患後症状（いわゆる後遺症）に関するQ＆A」において、後遺症の中に「脱毛」の記載をしています。

コロナを発症してから3か月経過しても抜け毛がみられるとのことですので認識しておきと良いでしょう。

抜け毛を含めたコロナの後遺症を発症する人は感染者の約10～20％おり、時間の経過とともに改善すると報告されています。

抜け毛が減った理由にはどんなものが考えられる？

抜け毛が減った理由としては、以下のことが考えられます。

• 抜け毛に対する治療を始めた
• 生活習慣を改善した
• 栄養バランスのとれた食事に変えた
• ストレスがなくなった

男性が抜け毛を起こす原因は、ヘアサイクルの乱れです。

通常のヘアサイクルに戻るように対策を取ることで、男性の抜け毛は減らすことができます。

抜け毛対策として最も有効な方法はなに？

抜け毛対策として最も有効な方法は、専門医に相談する事です。

男性の抜け毛の原因として、AGAを発症している可能性があります。

AGAは進行性の完治が難しい疾患ですが、早めに治療をうけることで進行を抑える事が可能です。

近年では料金を抑えて自宅で薄毛治療ができる、AGAオンライン診療専門のクリニックもたくさんありますよ。

また、AGA以外の疾患である可能性もあり、やはり専門医に相談し、抜け毛の原因が何かをはっきりさせましょう。

抜け毛の原因がはっきりすることで、適切な治療が受け、症状改善につなげることできます。