AGAの進行速度は遅いって本当？個人差によるスピードや治療開始時期の目安も解説

「AGAの進行速度はどれくらい？」
「すぐにでも治療を始めるべき？」

最近薄毛が気になってきているという方は、上記のようなお悩みをお持ちではないでしょうか。

AGAの進行速度は遅いとよく聞きますが、それが本当なのであればいつから治療を開始すべきなのか判断に迷いますよね。

本記事では、AGAの進行速度をはじめ、治療開始時期の目安についても解説しています。

最後まで読むことで、自分には治療が必要なのかどうかや適切な治療開始時期について検討できますよ。

薄毛が気になり治療を始めるべきなのか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

AGAの進行スピードには個人差がある

AGAの進行スピードには個人差があります。

理由としては、AGAの進行スピードには生活習慣や遺伝が大きく影響すると考えられているためです。

AGAの進行速度は早い方もいれば遅い方もおられ、個人差があります。なぜなら、AGAの進行速度には遺伝や生活習慣が影響すると考えられているからです。しかし症状が早く進行する場合でも、1〜2日で急激に薄毛が進行することはなく、AGAによる薄毛は時間をかけてゆっくりと進んでいくとされています。

−引用：AGAヘアクリニック

ただ、AGAが急激に進行することはほとんどなく、非常に稀だと言えます。

詳細については以下で解説していきます。

AGAが急激に進行することはほとんどない

AGAが急激に進行することはほとんどありません。

日本皮膚科学会のガイドラインによるとAGAは徐々に進行していく脱毛症だと定義づけられており、急激に症状が出るものではないのです。

男性型脱毛症（male pattern hair loss，androgeneticalopecia）は思春期以降に始まり徐々に進行する脱毛症である．

−引用：日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」

「自分はAGAかもしれない」と不安になった場合も、数ヶ月で急激に薄毛になるというわけではないので、その点は安心できるのではないでしょうか。

若い人ほど進行速度(スピード)が速いとも言われている

AGAは急激に進行することはほとんどないものの、若い人ほど進行スピードが速いとも言われています。

若年でAGAを発症した場合に進行スピードが速い理由としては、若い人に生活リズムの乱れが多く見られたり、ヘアケアを蔑ろにしていたりする点が挙げられます。ただ、若いうちにAGA治療を始めた場合、中高年以降の方に比べ、治療効果が表れやすいのも事実です。

ｰ引用： 新宿AGAクリニック

AGAはホルモンバランスによるヘアサイクルの乱れによって起こります。

不規則な生活習慣や誤ったヘアケアの実施といった、ヘアサイクルの乱れを加速させてしまう要因を持つ若者が多いと言われるためです。

年齢とともにAGAの発症率は上がりますが、20代でも約10％の発症頻度だといわれています。

AGAは20代などの若い人ほど進行スピードが速いと言われますが、たとえ若いうちに発症しても、数ヶ月で急激に脱毛が進むということはありません。

また、早期治療を開始することでAGA治療の効果も現れやすいといわれていますので、不安な方はクリニックの診察を受けてみましょう。

−参考：日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」

AGAによる薄毛の進行度は3パターンある

AGAによる薄毛の進行度にはいくつか種類があります。

画像：AGAヘアクリニック

上記のようにAGAの進行パターンをまとめた指標はハミルトン・ノーウッド分類といわれ、進行過程の見た目がアルファベットのように見えることから以下の3パターンに分けられます。

• O型（頭頂部から進行）
• M型（額の生え際から進行）
• U型（前頭部から進行）

それぞれ詳しくみていきましょう。

①O型

O型は頭頂部から薄毛が進行していくパターンです。

つむじの周囲から丸くO字のように薄毛になっていくのが特徴で、ハミルトン・ノーウッド分類でいうとII型vertex〜V型の部分が当てはまります。

頭頂部の薄毛は本人からは見えにくいため、早期発見が難しいタイプの進行パターンといえるでしょう。

家族や知人に指摘されて本人が自覚したときにはAGAがかなり進行している状態だったということも珍しくないのです。

家族や身近な知人に定期的にチェックしてもらうことが、早期発見への近道かもしれません。

②M型

M型は額の生え際から薄毛が進行していくパターンです。

生え際の両サイドから薄くなっていきM字型の薄毛になるのが特徴で、ハミルトン・ノーウッド分類ではI型～V型にあたります。

生え際の状態は自分で確認ができるため、O型よりは早期発見が可能といえるでしょう。

ただ、髪の毛が長い人や髪の毛を下ろしている人は気付きにくいため、額が隠れるような髪型の場合はAGAの進行に注意を払う必要があります。

③U型

U型は生え際全体が徐々に後退していくパターンで、頭を上から見た時にU字型の薄毛になります。

ハミルトン・ノーウッド分類ではⅣ型～Ⅶ型にあたります。

ほかの2つの進行パターンに比べると目立ちやすいため、比較的進行に気付きやすいと言えるでしょう。

O型も併発する場合が多いと言われており、その場合は前頭部と後頭部での広範囲の脱毛となるため、AGAが進行するとサイドと後頭部にしか髪が残りません。

AGAの症状が進行する前に、早めの治療が必要なタイプです。

髪が急にスカスカになった場合に考えられる要因

AGAは進行スピードに個人差があるものの急激に進行するものではありません。

そのため、髪が急にスカスカになった場合、AGAではなく別の要因の可能性があります。

ここでは、以上3つの要因について詳しく解説していきます。

AGA以外の脱毛症を発症している

1つ目の要因は、AGA以外の脱毛症を発症している場合です。

AGAはゆっくり進行していくのが特徴のため、短期間で大量の脱毛が見られる場合はAGA以外の脱毛症である可能性が考えられます。

考えられる脱毛症について、以下にまとめました。

症状名	内容
円形脱毛症	短期間で大量の脱毛
牽引性脱毛症	髪が引っ張られることで起こる脱毛症 年齢や性別に関係なく発症 髪に負荷がかかる髪型をしている人であれば誰にでも起こりうる
脂漏性脱毛症	脂漏性皮膚炎が頭部に発症した状態 頭皮のべたつき、フケ、痒みなどの症状 年齢や性別に関係なく発症

たとえば「髪の毛がごっそり抜け落ちてしまう」「フケやかゆみが多い」といった症状があれば、AGA以外の脱毛症かもしれません。

ただ、上記はあくまで参考ですので、自分の症状がAGAなのかそれ以外の脱毛症なのかは医師の判断となります。

気になる症状がある場合はクリニックを受診しましょう。

生活習慣が乱れている

2つ目の要因は、生活習慣が乱れている場合です。

生活習慣が乱れることでホルモンバランスが崩れ、薄毛の原因になるホルモンであるDHT（ジヒドロテストステロン）が増える可能性があります。

ホルモンバランスを整えるために、生活習慣の改善を意識しましょう。

見直すポイントは以下の通りですので、当てはまる場合は注意が必要です。

• 偏った食生活
• 喫煙や飲酒
• 運動不足
• 睡眠不足

いずれも、頭皮環境が悪化したり血行不良を起こしたりなど、薄毛が進行する可能性があります。

髪の毛や頭皮にダメージを与えている

3つ目の要因は、髪の毛や頭皮にダメージを与えている場合です。

髪の毛や頭皮に強いストレスを与えると、抜け毛を増やす原因になりかねません。

たとえば、ずっと同じ髪型をしている場合は頭皮に負荷がかかります。

また、誤ったヘアケアをすることで髪や頭皮にダメージを与えてしまう場合もあります。

何度もシャンプーで洗ったり頭皮を強く擦って洗ったりしている人は、頭皮や髪にダメージを与えている可能性があるため、普段のケアを見直してみましょう。

AGAは発症したら終わりじゃない！進行速度を遅らせる3つの方法

「AGAは発症したら終わりなの？」
「進行を遅らせる方法は？」

AGAは進行性の症状であるため、薄毛が気になり始めた方は上記のような疑問を持つのではないでしょうか。

AGAは完治が難しいことから「AGAは発症したら終わり」だと思われがちですが、正しく対処すれば進行速度を遅らせることも可能です。

進行速度を遅らせる方法について3点をまとめました。

• 生活習慣を改善する
• 正しいヘアケアを実施する
• 薄毛治療を受ける

それぞれ詳しく解説していきます。

生活習慣を改善する

1点目は生活習慣を改善することです。

生活習慣の乱れはホルモンバランスの乱れに繋がり、薄毛の原因になるDHT（ジヒドロテストステロン）というホルモンが増える可能性があります。

生活習慣の中でも、主に以下の4つが薄毛を進行させる要因だといわれています。

• 睡眠不足
• 食生活の乱れ
• 運動不足
• ストレス

いずれも頭皮環境の悪化につながる可能性がありますので、見直しをおすすめします。

いつもより30分早く寝たり、最寄り駅の1駅手前で下車して家まで歩いたりなど、少しずつ意識して取り入れるだけでも効果的ですよ。

正しいヘアケアを実施する

2点目は正しいヘアケアを実施することです。

何度も洗いすぎていたり、頭皮を強く刺激しすぎていたりといった過度なケアをしていないでしょうか。

頭皮を清潔に保ったり血流を促進させたりすることは重要ですが、やりすぎや誤ったケアは逆に頭皮や髪に負荷をかけてしまいますよ。

髪を洗う際のポイントは以下の通りです。

• 洗髪前にブラシを使って髪の毛をブラッシングする
• 38度程度のお湯だけで予洗い
• シャンプーを十分に泡立ててから洗髪をする
• 頭皮や髪をいたわりながら揉みこむように洗う
• 丁寧に洗い流す

また、頭皮の状態に合わせたシャンプーを選ぶことも重要です。

育毛シャンプーおすすめ製品の一覧は、別の記事で詳しく紹介していますので、セルフケアで改善したいという方は参考にしてみてください。

薄毛治療を受ける

3点目は、薄毛治療を受けることです。

AGAが進行している場合は、自宅でのセルフケアだけでは改善しません。

生活習慣の改善や正しいヘアケアを実施したうえで薄毛が気になる場合は、薄毛治療を検討しましょう。

病院へ行くのが恥ずかしい場合や忙しくて時間が取れないといった場合は、自分の好きな時間に予約ができて自宅で診療から薬の受け取りまで完結するオンラインクリニックがおすすめですよ。

本記事では料金を抑えたい方に向けて、AGAオンラインクリニックおすすめのサービス紹介していますので、治療を検討する場合はぜひ参考にしてください。

AGAが進行速度に関係なく早期治療がおすすめな理由

AGAの進行速度には個人差がありますが、進行速度に関係なく、早期治療がおすすめです。

理由としては以下の3点が挙げられます。

• AGAの進行速度を遅らせて多くの髪を残せる
• 予防プランなら治療費が安く済む
• コンプレックスを早めに解消できる

それぞれ詳しくみていきましょう。

AGAの進行速度を遅らせて多くの髪を残せる

1点目の理由は、AGAの進行速度を遅らせて多くの髪を残せるという点です。

なにも対策しなければAGAはどんどん進行していき、徐々に薄毛になっていきます。

服薬でのAGA治療は主にDHT（ジヒドロテストステロン）というホルモンの活動を阻害し、ヘアサイクルの短縮を抑制し抜け毛を防ぐ治療です。

しかし、ヘアサイクルの回数は生涯で限りがあるため、脱毛が進みヘアサイクルが起きなくなってしまった状態だと、発毛の効果は見込めません。

つまり、早期治療を開始すれば、より多くの髪が残った状態でAGAの進行速度を遅らせることが可能です。

予防プランなら治療費が安く済む

2点目の理由は、予防プランなら治療費が安く済むという点です。

オンラインクリニックのおすすめのひとつとして挙げているクリニックフォアを例に、予防プランと発毛プランでそれぞれかかる金額を表にまとめました。

概要	1ヶ月分	1年継続した場合
予防プラン	4,015円	48,180円
発毛ライトプラン	10,780円	129,360円
予防プランとの差	+6,765円	+81,180円

※表内の金額は全て税込

上記は、それぞれ定期配送をせず毎月1ヶ月分を都度購入する想定で算出した金額です。

発毛ライトプランは取り扱っている中でも一番安価なプランですが、AGA治療は継続して行う必要があるため、それぞれ1年継続するとかなりの差になることがわかりますね。

AGAが進行すると処方される薬が増えたり組み合わせが変わったりすることで高価になっていくのです。

予防プランであれば結果的に治療費は安く済みますが、早期治療を開始するとその分服用期間が長くなります。

ある程度の費用はかかることになりますが、服用をやめるとAGAは進行するため、服用期間をいつまでにするか最初に設定しておくといいでしょう。

コンプレックスを早めに解消できる

3点目の理由は、コンプレックスを早めに解消できるという点です。

薄毛が進行することで必要以上に人目が気になるようになるため、QOLの低下に大きく影響があるといわれています。

QOL(クオリティ・オブ・ライフ)とは、治療や療養生活を送る患者さんの「肉体的・精神的・社会的・経済的」すべてを含めた生活の質を指します。

早期治療を開始してAGAの進行を抑えることで、薄毛を気にせず好きな髪型にできたり、鏡を見るのが億劫になるなんてこともなくなりますよ。

AGAの進行速度を遅らせられるおすすめクリニック3選！

進行速度は遅らせたいけど、継続するためにできるだけ料金を抑えたいとう方にはAGAオンライン診療がおすすめです。

薄毛でクリニックに行くのに抵抗がある方や、日中は忙しくて何度も通院するのは難しいといった方もいますよね。

オンラインクリニックであれば、スマホひとつで予約から薬の受け取りまで完結するため大変便利です。

おすすめのオンラインクリニック3選を以下にまとめました。

※表内の金額は全て税込

AGA治療は自費診療のため、クリニックによって価格や治療プランに差があることがわかりますね。

それぞれのクリニックについて、以下で詳しく解説していきます。

クリニックフォア

DMMオンラインクリニック

AGAヘアクリニック

AGAの進行速度に関するよくある質問

AGAの進行速度について、よくある質問をまとめました。

それぞれの質問について、以下に回答を記載しています。

フィナステリドで薄毛の進行が止まらないって本当？

フィナステリドの服用は抜け毛を抑える治療薬として日本皮膚科学会のガイドラインで強く勧められています。

フィナステリドは、薄毛の原因になるホルモンであるDHT（ジヒドロテストステロン）の生成を抑制するため、薄毛の進行を防ぐ効果が期待できます。

効果が現れるまで約3〜6ヶ月ほどかかり、服薬を中止すると再び薄毛症状が進行するため、継続した服用が必要な点は注意しましょう。

参考：日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」

AGAの進行は何年で深刻化する？

AGAはゆっくりと進行していくのが特徴ですが、進行速度には個人差があるため、何年で深刻化するかはっきりとした回答はできません。

進行速度には遺伝のほかに生活習慣が関係するため、進行速度を遅らせるために睡眠時間の確保や食生活の見直しなどもおすすめします。

また、AGAを発症しても急激に薄毛になるわけではありませんが、AGA治療は早く開始したほうが良いといわれているため、薄毛が気になる場合はクリニックに相談しましょう。

M字はげの進行速度はどのくらい？

M字はげに関わらず、AGAの進行速度は人それぞれです。

M字はげの基準は、生え際の両サイドのこめかみ部分から薄毛になっていくため、自分でも鏡を見て気がつくことは可能です。

ただ、普段髪の毛を下ろしている人や髪の毛が長い人は気付きにくいため、知らない間に進行している可能性もあるでしょう。

AGAのステージ3はどんな状態？

AGAのステージ3は、ハミルトン・ノーウッド分類のⅢ型にあたります。

多くの人に「薄毛が気になる」という自覚症状がある段階です。

早期治療を開始すればより多くの髪を残すことができるので、薄毛が気になる方はクリニックに相談してみましょう。