前髪が薄いと感じた男性が知るべき原因と改善対策を徹底解説

「最近、前髪が決まらないなぁ。」
「なんとなく前髪、薄くなったような気が…！？」

年代問わず、このような変化を感じる男性は多いのではないでしょうか？

まず「前髪が薄い」とはどのような状態のことなのか、一般的な基準として３つご紹介します。

• 生え際が昔と比べて後退した
• 前髪のボリュームが少なくなった
• 前髪をおろした状態で隙間から肌が透けて見える

このような変化は薄毛の前兆かもしれません。そのまま放っておくと、広範囲に進行する可能性があります。

本記事では、前髪が薄いと感じている方に向けて、原因とその対処法についてご紹介していきます。

男性の前髪が薄い原因｜高校生でもAGAの可能性あり

前髪が薄くなる原因はさまざまです。

ここでは以下７つの原因を紹介します。

それぞれ、解説していきます。

AGA

AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」という意味です。

AGAは男性ホルモンが影響しているため、思春期以降に発症します。そのため高校生でもAGAの可能性があるのです。

AGAは通常2～6年の期間がある「成長期」が通常よりも短いサイクルで「退行期」に移ってしまうことから、髪が細く短くなってしまうことが特徴です。

退行期のあとは「休止期」となり、髪が抜け落ちてしまいます。

AGAは発症する年齢が低ければ低いほど進行が早いとも言われていますので、前兆が見られた場合は早めに薄毛対策することをおすすめします。

一般的に遺伝が主な原因と言われているため、父親や祖父・血のつながりのある親戚などにAGAの人がいないか確認してみるといいでしょう。

乱れた生活習慣

生活習慣が乱れていると、ホルモンバランスが崩れて薄毛の原因になるホルモンであるDHT（ジヒドロテストステロン）が増える可能性があります。

ホルモンバランスを整えるために、生活習慣を意識しましょう。

• 喫煙

ニコチンや一酸化炭素の影響で頭髪の成長を妨げ、薄毛の症状を進行させる可能性があります。

またAGAの原因ともいえるDHT（ジヒドロテストステロン）が増加する可能性があるといった研究結果も報告されています。

• 飲酒

日常的に飲酒をしている場合は、結果的にジヒドロテストステロンの量が増える可能性があります。

• 運動

運動不足は血行不良を引き起こし、血行不良は薄毛の原因につながります。

しかし、激しいスポーツをしたり、スポーツジムに通ったりする必要はありません。

ストレス

過度なストレスは自律神経を乱し、抜け毛の原因になります。

自律神経とは、内臓や血管といった臓器の働きを調整して、心や身体の調子を整える神経です。

ストレスによって自律神経が乱れて、交感神経が優位の状態が続くと体が覚醒状態となり、眠りにつきにくくなります。

毎晩の眠りの質が低下し、不眠が常態化すると、睡眠不足で成長ホルモンの分泌が少なくなってしまいます。

成長ホルモンは髪の成長に関わるため、結果として毛が育たなくなり、薄毛の進行に繋がることがあります。

栄養不足

しっかりと食事から栄養を摂り、身体も健康を保っていなければ、髪まで栄養が行きわたらず抜け毛、薄毛の原因になってしまいます。

特に次にご紹介する悪習慣は、よくやってしまいがちなので注意しましょう。

• 偏った食事

ファストフードなどの脂っこいもの、甘い食べものの摂りすぎ、偏った食事は栄養不足になります。

栄養不足になると末端に位置する毛髪には栄養が回ってこなくなり、現在生えている髪の質が悪化したり、新しい毛髪を形成するエネルギーも不足してしまいます。

• 早食い

よく噛まずに早食いすることも薄毛の原因になります。

よく噛んで食べることによって消化吸収の効率が格段に上がります。

育毛、発毛にとって、よく噛んで食事をすることは極めて重要なことと言えます。

• 就寝前の食事

食事の時間帯も重要です。

深夜まで残業になり帰宅後にお腹いっぱいに夕ご飯を食べてすぐに寝る。

このような悪習慣は抜け毛、薄毛の原因になります。

睡眠時間を食べ物の消化の時間に充てると、血液が内臓に集中するため、頭皮への血流が悪くなってしまいます。

理想は寝る３時間前に夕ご飯を済ませ、消化が終えた状態で眠りにつきましょう。

そうすれば栄養たっぷりの血液が毛根まで行き届き育毛によい環境が作られます。

頭皮環境の悪化

頭皮環境の乱れは、薄毛や抜け毛、そしてAGAの原因になるので早期発見と早期対応が重要です。

抜けた髪の毛の毛根部分に、半透明の塊が付着している場合があります。

この付着物の正体は、毛根鞘（もうこんしょう）という組織の一部もしくは、毛根脂（皮脂）の可能性が考えられます。

毛根鞘も皮脂も、もともと毛穴や頭皮に存在するものです。毛根鞘は毛母細胞によって作られた組織で、毛包内の髪と皮膚とを固着させています。

髪の毛を引っ張っても簡単に抜けないのは、毛根鞘があるからです。

また毛根脂は、健康な頭皮にも存在しますが、過剰分泌すると薄毛を招く要因になります。

どちらが付着しているかによって、頭皮環境が健康なのか乱れているのかが判断できます。

もし付着物が皮脂なら、毛穴を詰まらせて頭皮環境を悪化させてしまう恐れもあります。

画像引用元：hagerico

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症（けんいんせいだつもうしょう）とは、髪が引っ張られることで起こる脱毛症です。

髪が引っ張られることで、毛幹（地肌から出ている部分）へのダメージや、引き抜かれるなどの物理的な負荷により髪が抜ける症状です。

そのため、他の脱毛症とは少し異なる特徴を持っています。

牽引性脱毛症の特徴

• 一過性の脱毛症
• 髪が引っ張られている部分の密度が減っていく（生え際や分け目）
• 切れ毛や枝毛が目立つ
• AGAなどホルモンによるものではない

これらの特徴から、牽引性脱毛症は女性や一定の髪の長さがある人によくみられる症状と言えます。

そのため年齢や性別に関係なく、髪に負荷がかかる髪型をしている人であれば誰にでも起こりうる症状です。

牽引性脱毛症の場合は髪型を変えることで改善する可能性があります。

眼精疲労

PCやTVなどを長時間見ると、眼精疲労になりがちですが、その状態が続くと”VDT症候群”になる可能性があります。

VDT症候群とは現代病の一つで、「目が疲れる、視力が落ちる、目がかすむ、目が乾く（ドライアイ）」など眼精疲労に加え、めまいや吐き気、額の圧迫感、肩こりによる血行障害なども引き起こします。

この病気により、髪の毛を成長を促すために必要な血流が悪くなり、薄毛になりやすくなるのです。

VDT症候群を避けるためには、目のコリを緩和する目薬をさす、目・首・肩などのストレッチが効果的です。

薄毛のタイプ｜当てはまったらAGAの可能性

AGA（男性型脱毛症）が進行すると、生え際や頭頂部に特徴がでてきます。

その脱毛の仕方はアルファベットの形に似ているため、M字型・O字型・U字型と大きく3つに分けられます。

また、人によって、進行度合いも異なります。

そして、AGAの進行度合い・進行パターンをまとめた指標をハミルトン・ノーウッド分類表と呼びます。

画像：AGAの進行パターン（ハミルトン・ノーウッドスケール）

この進行度合いによって、AGA治療方法や治療薬などの治療方針が大きく異なる為、とても重要な指標です。

ここからは、M字型・O字型・U字型について、それぞれ見ていきましょう。

M字型

額の生え際が後退することでおでこが広く感じるのがM字型（Ⅰ型～Ⅴ型）の特徴です。

AGA発症初期の、Ⅰ型からⅡ型のころに現れます。

前髪をすべて上げた際に、アルファベットのMの字になるかたちで、こめかみの上部の頭皮が露出しています。

画像引用元：ノワール大宮クリニック公式サイト

頭部を横から見て、額の生え際と頭頂部から垂直に下ろした線の間が2cm以内であればM型AGAの可能性があります。

O字型

O字型（Ⅱ型 vertex～Ⅳ型）は、上から見たとき、アルファベットのO字のように頭頂部が脱毛していきます。

ハミルトン・ノーウッド分類で言うと、Ⅱ型 vertex～Ⅲ型 vertex、Ⅳ型以降に見られる脱毛パターンです。

自身では鏡で見えにくいこともあり、ご家族や友人に指摘されて気が付くケースも多いようです。

前髪が薄くなる、髪が細くなるなどの変化は後頭部の進行の前兆である可能性もあります。

その際はO字型も疑ってみましょう。

U字型

U字型（Ⅳa型～Ⅶ型）は、M字型のように額の両端が後退するのではなく、額全体が後退していくのが特徴。

同時にO型も併発することが多く、前頭部から頭頂部までの大部分で脱毛してしまうため、3つの中で一番深刻です。

当てはまるようならAGAクリニック受診がオススメ

以上の方法はあくまでもAGAの可能性があるかを把握するためのものなので、実際にAGAを発症しているか、どの程度AGAが度進行しているかは、AGAクリニックや病院で医師に確認してもらうのが確実です。

クリニックによっては、「カウンセリングが無料」「オンラインカウンセリングに対応」などのサービスを行っていて、カウンセリング後に治療をするかじっくり検討できるところもあります。

「とりあえず相談してみたい」「AGAの進行度だけでも知りたい」という方は、このような取り組みをしているクリニックを利用してAGAの進行レベルや自分に向いている治療法を把握しておくのも良いでしょう。

前髪が薄い改善対策①｜クリニックでの治療

AGA専門の病院では、治療薬などを使った一般的な治療以外にも、専門的なオプションを選択できます。

髪の毛の状況や費用などと合わせて、最適な治療を相談しましょう。

AGAは早期治療すべき

AGAは進行性の脱毛症であるため、時間をかけて少しずつ薄毛が進んでいくのが特徴です。

AGAを発症した場合は何らかの治療を施さない限り薄毛が進行し続けてしまうため、早い段階で医師の診察を受けることをおすすめします。

ヘアサイクルの回数は決まっています

細胞は決められた回数しか再生できません。それは細胞によっても異なりますが、毛包の細胞も同様で一生涯に起こるヘアサイクルの回数には限りがあります。

しかし、AGAの主な治療は“毛髪のヘアサイクルの短縮を食い止めて、抜け毛を防ぐ”という方法で薄毛の治療を行います。

そのため、ヘアサイクルの回数が多く残っている早い段階での治療が最も有効なのです。

治療費を抑えられます

AGA治療を始める時期が早いほど、治療費を抑えられる可能性があります。

AGA治療に使用する薬には、薄毛の進行を予防するタイプと、発毛を促進するタイプがあります。

初期であれば薄毛の進行を予防するタイプの薬だけでも効果が期待できます。

早めのコンプレックス解消が期待できます

早い時期に治療を始めることで、薄毛によるコンプレックスの早期解消が期待できます。

AGAは進行性の脱毛症なので、進行すればするほど治療効果を実感するまでに時間がかかってしまうのです。

AGA治療で一般的に用いられる「フィナステリド」という飲み薬は、40歳未満の方や軽症の方で、より高い効果が得られたとの結果が出ています。

おすすめクリニック

ここでは、AGAオンライン診療が安く行えるクリニックを3つ紹介するので、ぜひ受診を検討してみてください。

※表内の金額は全て税込

AGA治療は1日あたり55円と高コスパ｜クリニックフォア

予約から最短30分後に診察可能｜AGAヘアクリニック

コンビニ受け取りも指定できるDMMオンラインクリニック

AGAでなくとも対処法を教えてくれる可能性あり

AGA以外で考えられる薄毛の原因には以下のものがあります。

AGAでなくとも、それぞれの対処法や処方をしてくれるクリニックもありますので、相談してみましょう。

前髪が薄い改善対策②｜髪型でカバーする

髪型やスタイリング剤の選び方を工夫するだけで、気になる前髪をカバーできます。

目立たせないポイント

薄毛でもカッコよく見せる髪型のポイントをご紹介します。

1. 短髪にしてサイドや襟足もスッキリさせる
2. 前髪をアップにする
3. ワックスなどのスタイリング剤で髪を動かす

さらに、こちらでは薄毛の方におすすめのカッコいいメンズヘアスタイルを紹介していますのので
ぜひ参考にしてみてください。

思い切って美容師に相談するのもアリ

思い切って美容師さんに相談するものひとつです。

案外、美容師さんのほうからは提案しにくいケースもあるようですので、こちらから相談すると様々な提案をしてくれます。

後頭部の状態や髪質などを踏まえて適切なアドバイスや髪型提案、毎日のセットの仕方なども教えてもらえることも多いようです。

最近では薄毛に特化した美容院も存在しています。

前髪が薄い改善対策③｜自分でケアする

こちらでは自分でできる予防＆改善対策についてご紹介しますが、AGAである場合は「薄毛の進行を穏やかにする」ことはできても、AGAそのものを完治させることは難しいです。

しかし、生活習慣やケアをおろそかにしないことは、予防や進行抑制につながりますので積極的に取り組んでいきましょう。

ケア方法

こちらでは自分でできる予防＆改善対策についてご紹介します。

生活習慣を改善する

毎日の生活習慣を見直してみることから始めましょう。

1. 睡眠｜質のいい睡眠で成長ホルモンを分泌させる
2. 食生活｜育毛に必要な栄養素を摂取する
3. ストレス対策｜ストレスを溜め込まない
4. 喫煙｜徐々に本数を減らし禁煙を目指す
5. ヘアケア｜誤った頭皮ケアに注意する

ストレスをへらす

現代社会に生きている私たちにとって、ストレスを受けない生活を送るのはなかなか難しいものです。

ストレスと上手に付き合うために自分がどんな時にリラックスできるか、楽しいと思うかを考えてみましょう。

おすすめなストレスリダクション方法

1. 心地よいと感じることを楽しむ
2. 映画鑑賞や読書で泣いたり笑ったりする
   
3. 軽いスポーツをする
   
4. 創作・作業に没頭する
   
5. 日光浴をする

栄養バランスの良い食事をとる

結論方言うと特定の食品や栄養素を摂取したからといって毛髪が伸びたり毛量が劇的に増えることはありません。

昔から「◯◯を食べると髪が生える」という説はいくつもありました。

しかしながら、実際に髪が生えた人がいるかどうかは不明であり、食べ物で発毛（増毛）する説にも医学的根拠はありません。

食事面に期待できるのは、あくまで薄毛・抜け毛の予防効果です。

食事で薄毛対策をする場合、以下4つの栄養素は積極的に取り入れましょう。

1. タンパク質（アミノ酸）
2. ミネラル
3. ビタミン
4. イソフラボン

特定の食品を摂取したからといって髪が急激に生えることはないので、誤った理解のないようご注意ください。

頭皮環境を改善する

頭皮環境が悪化していると感じたら、シャンプーなどのケア方法や紫外線予防をしながら育毛剤を使ってケアを。

頭皮環境が整ったら発毛促進する発毛剤に切り替えるのもおすすめです。

発毛剤と育毛剤の違いを比較｜効果から値段まで解説のページもご参考にしてみてください。

おすすめ育毛剤

代表的な育毛剤を３商品ご紹介します。

REDEN（リデン）

育毛剤おすすめランキング｜効果と発毛剤の違いまで解説のページもご参考にしてみてください。

おすすめ発毛剤

いずれも薬剤師のいる薬局やドラッグストア、ECサイトで購入できるミノキシジル５％配合の外用薬です。

おすすめの発毛剤

• ヒックスミノキシジル5
• スカルプD メディカルミノキ5 プレミアム
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発毛剤は効果ある？ない？｜使用期間の目安や効果的な使い方を解説も公開していますので参考にしてみてください。

なお、育毛剤を使用しても効果を感じない時は専門クリニックを受診して原因を特定し、適切な治療を始めてみましょう。

薄毛の原因がAGA以外であれば、皮膚科もしくは内科の受診をおすすめします。