AGA治療で完治した人がいないのは本当？改善が難しい理由や原因と対策方法も解説！

「AGA治療を始めたいけど、AGAって完治するの？」
「AGA治療をしているおすすめのクリニックを知りたい！」

AGA治療を始めようか悩んでいる方の中には、このように考えている方が多いのではないでしょうか。

AGAを完全に治せるクリニックがあれば、そのクリニックに通院したいと思うかもしれません。

本記事では、AGAは治療すれば完治することができるのか詳しく解説していきます。

また、AGA治療をしているおすすめのクリニックを5つ紹介しているため、最後までぜひお読みください。

AGAが完治した人がいない2つの理由

AGAは進行性の脱毛症のため、治療によって症状の改善は見られたとしても完治はしません。

AGAが完治した人がいない理由として2つ考えられます。

それぞれの理由について、詳しく解説していきます。

AGA治療をやめるとヘアサイクルが再び悪化する

AGA治療をやめるとヘアサイクルは再び乱れて、症状は悪化します。

AGAとは、「テストステロン（男性ホルモン）」が「ジヒドロテストステロン（以下「DHT））」に変化したことで、ヘアサイクルが乱れて、頭頂部や前頭部が薄毛になってしまう疾患です。

2023年10月時点、国で承認されているAGA治療薬はDHTの発生を抑えることしかできません。

そのため、治療を止めるとDHTの発生が再開してヘアサイクルが悪化し、AGAの進行が始まります。

※参考：AGAヘアクリニック

現在開発されている薬はAGAの進行抑制や発毛促進の効果しかない

2023年10月現在、開発されている薬はAGAの進行抑制や発毛促進の効果はありますが、AGAを治す薬はありません。

AGA治療薬の有用性については、日本皮膚科学会が発表している「男性型及び女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」において記載されています。

ガイドラインには、国内承認薬については進行抑制や発毛の効果について有効である記載はありますが、「完治」との明記はありません。

AGAを完治に近づけるためにできる4つの対策

AGAは完治することはできませんが、症状を改善させ、完治に近づけることは可能です。

AGAの症状を改善させ、完治に近づけるためにできる主な対策は4つあります。

それぞれの対策について、分かりやすく解説していきます。

内服薬でAGAの進行を抑える

AGAを完治に近づける方法の一つとして、内服薬を服用する方法があります。

日本皮膚科学会ガイドラインに記載されている3つのAGA治療薬について、以下の表にまとめてみました。

治療薬名	効果
フィナステリド	発毛効果あり 6か月程度の継続内服 内服中止で効果消失 女性型脱毛症には推奨しない
デュタステリド	発毛効果、抜け毛抑制あり 女性型脱毛症には使用不可
ミノキシジル	副作用にある「多毛症」を発毛効果があるとして処方しているようですが、日本皮膚科学会では服用について推奨していません

AGA治療薬として承認を受けている薬はフィナステリドとデュタステリドの2つで、ミノキシジルの内服薬は承認薬ではありません。

AGA発症の早い段階であれば、内服薬だけで進行を抑制することができます。

外用薬で発毛を促進する

AGA治療として、内服薬以外に外用薬治療があります。

日本皮膚科学会ガイドラインに記載されている7つのAGA治療薬について、以下の表にまとめてみました。

治療薬名	効果
ミノキシジル	発毛効果あり 男性型（5％）、女性型（1％）に推奨
アデノシン	発毛効果あり ミノキシジルよりも弱い 男性型推奨 女性型は副作用軽微なため行ってもよい
カルプロニウム塩化物	十分な効果は実証なし ただし、5％のカルプロニウム塩化物については診療実績から行ってもよい
t-フラバノン	有効性弱いが発毛効果あり 男性型、女性型ともに行ってもよい
サイトプリン ベンダデカン	有効性弱い発毛効果あり 育毛剤の外用療法を行ってもよい
ケトコナゾール	有効性弱い発毛効果あり 男性型、女性型ともに行ってもよい 国内では育毛剤として認可されていない
ビマトブロスト ラタノブロスト	有効性についての実証不十分 行わない方がよい

内服薬では承認されていなかったミノキシジルは外用薬ではAGA治療薬として多くのクリニックで使用されています。

外用薬は、内服薬と一緒に使用することでより高い治療効果が期待できるため、AGAの症状が進行してしまった場合におすすめです。

注入治療で育毛効果を促進させる

AGA治療には、内用薬、外用薬と直接薬を頭皮に注入する注入治療があります。

注入する箇所は頭部に限られ、AGAを発症している部分に薬を注入して発毛効果を促進させるのが特徴です。

注入治療は、2006年以降から始まった治療方法で、治療薬をサポートする目的で実施されていましたが、2023年10月時点では注入治療だけを実施しているところも多くなってきています。

注入治療には、メソセラピーとHARG療法があり、以下の表にまとめてみました。

治療名称	メソセラピー	HARG療法
注入方法	ナパージュ法 パリュール法 ノーニードル法 フラクショナルレーザー法 ダーマローラー法	ナパージュ法 パピュール法
使用薬剤	クリニックにより異なる	HARGカクテル 150種類以上の成長因子配合
治療薬との併用	併用していることが多い	単独での治療も可
メンテナンス	特になし	年1，2回必要

注入治療は、実施できるクリニックが少なく、日本皮膚科学会はあまり推奨していない治療法も含まれています。

ですが、内服薬だけでは効果に自信がなく、自毛植毛するのは怖いと感じている人は医師に注入治療について相談してみるのもいいのではないでしょう。

即効性を求めるなら自毛植毛も有効

即効性を求めるなら自毛植毛が有効でしょう。

AGA治療薬に比べ、自毛植毛をした場合のメリットとデメリットは以下の表のとおりです。

メリット	デメリット
AGA改善効果の即効性高い 治療回数が少ない 半永久的に毛髪量が維持する	治療費用が高い ダウンタイムに時間がかかる 術後すぐは傷跡が目立つ

自毛植毛は、AGAの影響を受けていない頭皮を切除してAGA部分に移植する方法です。

AGAの影響を受けていない頭皮を移植することで、通常のヘアサイクルに戻り、抜け毛や薄毛などの症状は改善されます。

AGA治療薬の治療に比べ、1回にかかる治療費は高額ですが、手術後の治療回数は少なくなるため、通院への負担を減らしたい人や薬の飲み忘れを心配される人にはおすすめです。

AGA治療で後悔しないために押さえるべき5つのポイント

せっかくAGA治療を始めるならば、後悔しない治療を始めたいでしょう。

そのため、AGA治療で後悔しないために押さえるべき5つのポイントを紹介します。

それぞれについて詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。

AGA治療のゴールや目標を明確にする

AGA治療を後悔しないために、治療のゴールや目標を明確にしておきましょう。

AGAは進行性の完治が難しい疾患のため、治療は長期化し、精神的にも経済的に負担が大きくなります。

治療が思うように進んでいないと感じれば負担はさらに大きくなるでしょう。

そのため、AGA治療を始める前に、治療してどんな自分になりたいかを明確にイメージして、ゴールや目標を設定するようにしましょう。

AGA治療は早めに開始する

AGA治療を早めに始める事は、後悔しないことにつながります。

AGAは頭頂部や前頭部が徐々に薄くなる進行性の病気で、薄毛の範囲が広がり容姿が変わったことで人目が気になる人もいるでしょう。

2023年10月時点、AGAを完治させる薬は開発されていませんが進行を抑制する薬はあります。

容姿が変わり、人目が気になる前の早い段階で治療を始めれば症状の悪化を予防し、後悔しない日々を過ごすことができるでしょう。

治療を無理なく続けられるクリニックを選ぶ

AGA治療を無理なく続けられるクリニックを選び、後悔しないようにしましょう。

AGAは進行性の疾患で、長期的な治療が必要なだけではなく、経済的負担も大きくなります。

また、治療を中断してしまうと症状は再発し、悪化してしまうこともあるため、無理なく治療が続けられるクリニックを選ぶことが大切です。

無理なく治療が続けられるには、以下のようなポイントがあります。

• 自分の空いた時間に受診することが可能か
• 治療費は毎月支払うことが可能か
• 不安や困った時に相談しやすいか

これらのポイントをクリニック選びの参考してみてください。

治療薬の減薬や治療の中断は専門医と相談しながら行う

AGA治療を後悔しないためには、治療薬の加減は必ず専門医と相談しながら行いましょう。

AGA治療薬の効果が出始め毛髪量が増えた時や効果が見られなかった時、自己判断で薬を減らしたり、中止したりしたくなります。

ですが、AGAは薬を服用し続けることで症状改善が期待できるため、自己判断で薬を加減したり、中止したりせず、専門医と必ず相談しながら薬を調整するようにしてください。

また、薬が体に合わなかった時は、なるべく早く専門医に相談して指示をもらうようにしましょう。

AGA治療薬の個人輸入は絶対にしない

AGA治療薬の個人輸入は絶対にしないようにしましょう。

海外のAGA治療薬は国が安全性を確認した薬ではないため、服用したことで体に与える影響が不明確です。

また、表示されている成分量が偽って記載されている場合もあるため、思っている効果が期待できないことがあります。

AGA治療の効果をより高めるためには、個人輸入で入手した薬を服用するのではなく、医師が処方し、国が承認した薬※を服用するようにしましょう。

※参考：男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版（日本皮膚科学会ガイドライン）

AGA治療のおすすめクリニック5選

AGA治療を本格的に始める場合、短期間では症状を改善させることはほぼ不可能です。

そのため、AGA治療を本格的に始めるには定期的に治療を続けていく必要があります。

ここでは通院しやすい医院や、自宅からAGAオンライン診療可能なおすすめのクリニックを5つ紹介します。

※表内の金額は全て税込
「PR」※CLINIC FORの情報提供元：CLINIC FOR

クリニックフォア

DMMオンラインクリニック

AGAヘアクリニック

ゴリラクリニック

ウィルAGAクリニック

AGA治療に関するよくある質問

AGA治療を始める前に寄せられる質問のうち、よくある質問を4つ紹介します。

それぞれについて、詳しく解説します。

AGAを自力で治す方法はある？

AGAを自力で治す方法はありません。

AGAは進行性の疾患で、医師による適切な医療を受ける必要があります。

薄毛が気になり始めたら、自力ではなく出来るだけ早くクリニックに受診しましょう。

AGAが発症したら終わりと言われているのはなぜ？

AGAが発症したら終わりと言われている理由として、以下の3点が考えられます。

• • AGA発症後、自然治癒した人がいないため

• 継続的な治療が必要がAGA治療は費用がかかるため
• AGA治療を止めると元に戻ってしまうため

ですが、適切な治療と日常生活のケアで症状の改善が期待できる疾患です。

AGA治療ではどんなときに後悔する？

AGA治療で後悔する時は、「思っていたのと違った」と感じた時です。

たとえば、以下のようなことがあります。

• 思っていた以上に治療費がかかる
• 思っていた効果がない、感じられない
• 薬が自分の体に合わない

そのため、治療を始める前には「費用」「期間」「効果」「薬の副作用」などについて確認しておきましょう。

AGA治療は保険適用できる？

AGA治療は保険適用されないのが一般的です。

保険適用される治療かどうかは、命に危険を及ぼす可能性があるかないかで判断されます。

2023年10月時点において、AGA治療は命に危険を及ぼす可能性がある疾患に含まれておらず、保険適用外の治療です。

※参考：全国健康保険協会