AGAは20代なら治る可能性があるの？発症した際の対策や付き合い方を解説！

「20代でもAGAを発症するか知りたい」
「20代で治療を始めたらどの治療費がかかるか教えてほしい」
「AGAは早く治療すれば治るのか知りたい」

20代で抜け毛が気になり始めた人のなかには、このように思い悩んでいる人がいるのではないでしょうか。

20代でAGAを発症して薄毛になると、実年齢より老けて見られ、自分に自信が持てなくなる人もいます。

本記事では、20代でもAGAを発症するのか、発症したときの対策や付き合い方について詳しく解説。

通院しなくてもスマホやPCからオンラインで診察できるおすすめクリニックも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

AGAは20代で発症しても治る可能性はある？

AGAは40代や50代の男性だけが発症する病気ではなく、20代でも発症する可能性があります。

ここでは、20代でAGAを発症しても、治療を早く開始することでどのような効果に期待できるのか解説していきます。

AGAは20代でも10%が発症

AGAは20代でも約10％が発症する病気です。

年齢とともにAGA発症率は高くなり、30代では約20％、40代では約30％、50代以降では40％以上の男性が発症してます。

20代男性の発症率は低いですが、発症する可能性があるので抜け毛や薄毛が気になったらAGAを発症しているかもしれません。

AGAは発症すると治らない

AGAは発症すると治らない病気です。

AGAの治療薬は、進行を抑えたり、発毛を促進させたりする効果はありますが、完治させることはできず、薬を飲み続ける必要があります。

症状が良くなったとしても、治療を止めると症状は再発するので完治が難しい病気です。

そのため、20代の方でも長く付き合っていく必要があることを認識しておくべきでしょう。

20代でもAGAが発症する3つの原因

20代でもAGAが発症する原因として以下の3つが考えられます。

1. 遺伝による影響
2. 生活習慣の乱れ
3. 誤ったヘアケアによるダメージの蓄積

それぞれの原因について、詳しく解説していきます。

①遺伝による影響

20代でもAGAを発症する原因の1つに遺伝による影響があると言われています。

「毛と毛包の解剖・毛髪異常（AGA）（2018年）」では遺伝子多型の早期発症に関連について報告があり、他にもAGAと遺伝の関連性について書かれた報告書はあるようです。

男性の薄毛の特徴について書かれた報告書では、優性遺伝から受け継がれる可能性が高いとあります。

そのため、両親（特に母方）の家系で薄毛の人がいる場合はAGAを発症する可能性が高いと言えるのです。

②生活習慣の乱れ

20代でAGAを発症する原因として2つ目に、生活習慣の乱れが考えられます。

生活習慣の乱れとは、以下のようなことです。

• 睡眠不足
• 運動不足
• ストレス
• 栄養バランスの乱れ

睡眠不足、ストレスは、体内のホルモンバランスを崩し、AGAを発症させるホルモンの分泌を促進させ、AGAになる可能性を高めます。

運動不足や栄養バランスの乱れは、新陳代謝の低下に伴う血行不良で髪の毛の成長を阻害し、AGAを進行させるので注意が必要です。

③誤ったヘアケアによるダメージの蓄積

20代でAGAを発症する原因の3つ目として、誤ったヘアケアがあります。

20代だけではなく、髪をキレイにするために毎日洗髪をしている人は多いでしょう。

ですが、誤ったヘアケアで洗髪をすると頭皮へのダメージが蓄積され、AGAを発症するリスクを高める原因になります。

20代でAGA治療をするメリット

20代でAGA治療を始めるメリットには、以下の3点があります。

• 治療費の負担を抑えられる
• コンプレックスを解消できる
• 自毛植毛を検討できる

それぞれについて、詳しく解説していきます。

早めに治療を開始することで費用負担を抑えられる

20代で治療を開始すれば費用を抑えた治療方法を選べるのはメリットです。

AGA治療にはいろいろな方法がありますが、発症したばかりのAGAならば治療費が安い「投薬治療」、中でも「予防プラン」で治療を始めることができます。

「予防プラン」で治療を始めるメリットは、費用負担軽減のほかに以下のようなメリットがあります。

• 費用が安くても進行を抑える効果はある
• 副作用が少ない薬が使用されている
• 対面ではなくオンラインで治療が受けられる

オンライン診療は、スマホがあれば好きな場所で診療ができるので、人目を気にせず治療が受けられるだけではなく、交通費の負担もなくなるメリットがあります。

早めにコンプレックスを解消できる

20代で治療を始めるメリットは、コンプレックスを早めに解消できることです。

薄毛は20代に限らず進行することで人目が気になり、コンプレックスを感じるようになります。

しかし、AGA治療を早めに始めると薄毛が広がる前に進行を抑えられるので、コンプレックスを早めに解消できるのがメリットです。

髪の毛を残しておけば将来的に自毛植毛を検討できる

20代で早めにAGA治療を始めれば、自毛植毛を検討することができるメリットがあります。

AGA治療には「投薬治療」「注入治療」「自毛植毛」の3つの治療法があり、「自毛植毛」は3つの中では一番効果が持続する治療方法です。

ですが「自毛植毛」は3つの中で一番治療費が高く、20代ではお金を貯めてからでなければ受けられない人もいるでしょう。

自分の髪の毛を使って移植する治療なので、髪の毛が残っていなければ治療を受けることができません。

そのため、20代でAGA発症が発症しても、髪の毛があるうちに治療を始めて進行を抑えることができれば、将来的に自毛植毛の選択肢も残されます。

20代でAGA治療をするデメリット

20代でAGA治療を始めるデメリットには以下の2点あります。

• 治療費がかかる
• 副作用のリスクがある

それぞれについて、詳しく解説します。

治療費がかかる

AGAは継続的に治療する必要がある進行性の疾患で、通院や薬などの費用がかかるのがデメリットです。

AGAの治療プランには「予防プラン」と「発毛プラン」があり、AGA治療の費用相場は「予防プラン」では月額約2,000円、「発毛プラン」では月額約1万円かかります。

20代で発症した場合、月額約2,000円だったとしても治療費が発生して負担が大きくなるのはデメリットです。

副作用のリスクがある

AGA治療薬には副作用を発症するおそれがあり、心身に悪い影響をもたらす可能性があるのがデメリットです。

AGA治療薬の副作用には、以下のようなものがあります。

• 肝機能障害
• 性欲減退や男性機能低下
• 顔面の多毛
• 掻痒感

必ずしも発症する訳ではありませんが、20代で「性欲減退や男性機能低下」になれば、AGAとは別のコンプレックスに悩まされてデメリットです。

副作用の症状が長く続くときは、医師に相談し、薬の調整を行ってください。

AGAを20代で発症したときの抜け毛の抑制方法

AGAを20代で発症したときの抜け毛の抑制方法として、AGA治療を始めるのが最も良い方法です。

ですが、AGA治療をすぐに始めることが難しい人や悩んでいる人には、以下の3つの抜け毛抑制方法を実践してみてください。

ただし、これはあくまでも抜け毛を抑制する方法であり、完治させるための方法ではありません。

市販の育毛剤や発毛剤を使う

20代で発症したときに抜け毛の抑制には、市販の育毛剤おすすめ製品や発毛剤おすすめ製品を試す方法があります。

特に、20代で使用する育毛剤や発毛剤は、以下の成分が含まれているものがおすすめです。

育毛剤	発毛剤
皮脂や男性ホルモンの分泌を整える有効成分が配合されたもの	「ミノキシジル」が含まれているもの

また、継続して使用したほうが良いので、経済的に無理なく購入できるものを選ぶようにしましょう。

育毛シャンプーで頭皮ケアを行う

抜け毛を抑制する方法として、育毛剤や発毛剤のほかに育毛シャンプーで頭皮ケアを行う方法があります。

20代で使用する育毛シャンプーおすすめ製品の選び方は、頭皮に負担をかけないアミノ酸系界面活性剤やベタイン系界面活性剤などが配合されたものを選ぶと良いでしょう。

また、育毛シャンプーは頭皮の状態に合わせて以下のように作用の違うものを選ぶのも抜け毛抑制対策になるので参考にしてください。

乾燥した頭皮	脂っぽい頭皮
保湿作用があるもの	抗菌・抗炎症作用があるもの

生活習慣を改善する

抜け毛を抑制する方法として、薬や頭皮ケアのほかに生活習慣の改善があります。

20代は、身体に少し負担がかかっても楽しいことを優先させ、生活習慣が乱れがちです。

生活習慣の乱れは、知らず知らずのうちに心身にストレスを蓄積させ、抜け毛を発症させる原因になります。

抜け毛を抑制するために、以下のことを意識して改善してください。

• 睡眠不足
• 運動不足
• 栄養不足

生活習慣を見直し、心身へのストレスを解消すれば抜け毛を抑制する効果が期待できます。

20代でもAGAクリニックで早めの対策！3つの治療法を紹介

20代でAGAを発症したら、なるべく早く治療を始めることをおすすめします。

AGA治療には、以下の3つの方法があります。

• 投薬治療
• 自毛植毛
• 注入治療

それぞれの治療方法やメリット、デメリットについて詳しく解説していくので、参考にしてください。

投薬治療

AGA治療の一つに、投薬（内服薬、外用薬）治療があります。

投薬治療のメリットとデメリットは、以下のとおりです。

メリット	デメリット
・1か月（回）あたりの治療費が安い ・オンライン診療で治療ができる	・服薬を止めたら元に戻る ・薬の副作用がある

2023年11月現在、日本皮膚科学会ガイドライン2017年版で推奨しているAGA治療薬は、以下の3種類です。

• フィナステリド（プロペシア後発品）
• デュタステリド（ザガーロ後発品）
• ミノキシジル

日本皮膚科学会ガイドラインで報告されている内容に基づいて、それぞれの薬について解説していきます。

フィナステリド

フィナステリドはプロペシアの後発品（ジェネリック）で、次のような効果があると報告しています。

• 発毛効果あり
• 6か月程度の継続内服が必要
• 内服中止により効果が消失
• 女性型脱毛症（AGA）に使用することは推奨しない

また、副作用については、性機能に関する副作用はありませんが、肝機能障害がまれに発症することがあるようです。

デュタステリド

デュタステリドはザガーロの後発品（ジェネリック）で、次のような効果があると報告しています。

• 発毛効果あり
• 抜け毛抑制あり
• 女性型脱毛症（AGA）には使用不可

また、副作用については性機能低下がみられることが報告されています。

ミノキシジル

ミノキシジルには、内服薬と外用薬の2種類ありますが、2023年11月現在では内服薬の使用は推奨されていません。

ミノキシジルは他の2種類と異なり、男女ともに高い水準の発毛効果があるようです。

また、副作用としては、男女ともに掻痒、紅斑、接触皮膚炎、顔面多毛など、主に皮膚症状があらわれることが報告されています。

植毛治療

AGA治療の中では、AGAが半永久的に改善する治療方法です。

自毛植毛のメリットとデメリット、治療の特徴は以下のとおりです。

メリット	デメリット
・即効性の高い改善効果 ・治療回数少ない ・半永久的に毛髪量維持	・治療費が高い ・ダウンタイムに時間がかかる ・術後毛髪が定着するまで傷口が目立つ

自毛植毛は、AGAの影響を受けていない頭皮を発症している頭皮部分に移植する手術です。

外科的治療となるため、1回にかかる治療費は高額ですが、治療回数が少ないので通院の負担をなくしたい人にはおすすめです。

注入治療

AGA治療の中では、新しい治療方法です。

注入治療のメリットとデメリット、治療の特徴は以下のとおりです。

メリット	デメリット
・投薬よりも効果を感じるのが早い	・1回の治療費が高額 ・実施している医療機関が少ない

治療方法としては、AGAメソセラピーとHARG療法の2種類があります。

どちらもまだ新しい治療方法であるため、実施している医療機関が少なく、安全性についてのデーターが十分ではありません。

そのため、日本皮膚科学会では注入治療はあまり推奨していません。

ですが、内服薬だけでは効果に自信がない人は医師に相談してみるのもいいでしょう。

20代におすすめするオンラインクリニック3選！

AGAを人目を気にせず治療したいと考えている人は多いのではないでしょうか。

そこで、ここではAGAオンライン治療ができる20代におすすめのクリニックを3選紹介します。

それぞれのクリニックについての特徴や費用について紹介するので、クリニック選びの参考にしてください。

クリニックフォア

DMMオンラインクリニック

AGAヘアクリニック

20代でAGAを発症したときの注意点

20代でAGAを発症したときは、以下の3つの注意点があります。

• AGA治療薬を個人輸入するのは危険
• 注入治療や自毛植毛は費用が高額
• AGA治療の効果を実感できるのは早い人でも3か月後

それぞれの注意点についてわかりやすく説明するため、参考にしてください。

AGA治療薬を個人輸入するのは危険

AGA治療薬を個人輸入するのは危険なので止めましょう。

AGA治療薬を個人輸入すると、クリニックで治療を受けるより安く治療が受けられるます。

ですが、個人輸入で購入したAGA治療薬は安全性の保障はなく、記載されている成分が正しいものか不明です。

そのため、期待できる効果がなかったり、日常生活に支障をきたす副作用が発症したり、AGAを適切に治療ができなくなってしまいます。

AGA治療を行いたい人は、AGA治療薬を個人輸入で購入せず、クリニックで治療を受けるようにしましょう。

注入治療や自毛植毛は費用が高額

AGA治療を行うなかで早い改善効果を期待するのであれば、注入治療や自毛植毛を受けるのが良いでしょう。

ですが、注入治療も自毛植毛も専門的な医療技術が必要なため、治療費用が投薬治療に比べて高額になります。

具体的に言うと、注入治療と自毛植毛の治療費用の相場は以下の通りです。

注入治療	約36,000円/回
自毛植毛	約260,000円/回

※表内の金額は全て税込です。

そのため、あらかじめ毎月の治療費の金額を決め、経済的負担が大きくならないようにしましょう。

AGA治療の効果を実感できるのは早い人でも3ヶ月後

投薬治療の場合、AGA治療の効果を実感できるのは早い人でも3か月程度かかります。

AGA治療の効果には個人差はありますが、大体以下の表のような経過をたどります。

経過日数	期待できる効果
治療開始～1か月後	目立った変化なし
～2か月後	抜け毛の減少に気づく人もいる
～3か月後	髪質の変化や抜け毛が減っていることを実感
～4，5か月後	毛量が増え始める
～6か月以降（1年くらいまでに）	発毛ピークを迎え、効果が安定

投薬治療はすぐに効果が出てくるわけではなく、個人差もあるため、治療の効果に不安がある人は医師に必ず相談しましょう。

20代のAGA治療に関するよくある質問

20代のAGA治療に関するよくある質問のなかには、以下の4点があります。

それぞれの質問について、わかりやすく解説します。

AGAが発症したら終わりと言われているのはなぜ？

AGAを発症したら終わりと言われている理由には以下の3点が考えられます。

• AGA発症後、自然治癒した人がいない
• AGA治療は費用がかかる
• AGA治療を止めると元に戻ってしまう

AGAは進行性の完治が難しい疾患のため、20代で治療を始めれば治療期間は長期化します。

また、症状が良くなっても治療を止めてしまうと元に戻ってしまうので、「発症したら終わり」と思ってしまう人が多いのではないでしょうか。

そのため、AGA治療を始めるときは「治療の目的」や「最終的なゴール（目標）」を決め、治療の方向性や費用、期間などを具体的にしておきましょう。

「最終的なゴール（目標）」を一人で決めることが難しい場合は、医師と一緒に考えながら治療をすすめていきましょう。

AGA治療で後悔するのはどんなとき？

AGA治療で後悔するときは、以下の3つのことが考えられます。

• 思っていた以上に治療費がかかる
• 思っていた効果が見られない、感じない
• 薬が自分の体に合わなかった

20代でAGAの治療を始めた場合、完治が難しいため、進行を抑える治療を続けて行かなければいけません。

1回の治療費が安かったとしても、治療期間が長期化すれば、20代には費用負担が大きくなります。

また、人目が気になる20代にとって、なかなか効果を感じられないのは精神的に苦痛になってくるでしょう。

AGA治療を始めて、薬の副作用が出てくれば体に大きな負担がかかり、学校や仕事を休むなど生活に支障が出てきます。

AGA治療を後悔する時は、経済的、精神的、身体的負担を思っていた以上に感じた時です。

治療を始める前に「費用」「期間」「効果」「副作用」などについて医師に確認しておくことをおすすめします。

自分がなりたい姿のイメージを医師に伝え、後悔しない治療となるようにしましょう。

AGAを20代で治療する際にかかる費用は？

殆どのクリニックには「予防プラン」と「発毛プラン」があり、治療費の相場は、「予防プラン」では約2,000円、「発毛プラン」では約10,000円です。

20代で発症した場合、治療期間は長くなり、治療費の負担は大きくなります。

そのため、相場の安い「予防プラン」で治療ができるように、早めに治療を始めるようにしましょう。

AGA治療をやめるとどうなる？

AGA治療をやめると薄毛は再発します。

2024年時点では、AGA治療薬は進行を抑えたり、発毛させたりすることしかできません。

治療薬を服用している間は進行を抑える事ができているため、症状は落ち着いているように見えますが、AGA治療を止めてしまうと症状は再開します。

20代で治療を始めると治療期間が長くなり、症状が落ち着くと服用を止めてしまいがちですが、自己判断で中断せず、必ず医師と相談するようにしましょう。