AGAの見分け方とは？判断基準やセルフチェックの方法を解説

「AGAの見分け方はある？」
「AGA治療のできるクリニックはどこ？」

薄毛が気になっていても理由がわからず、治療を躊躇してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

AGA（男性型脱毛症）は多くの男性が悩みをもつ脱毛症状のひとつですが、薄毛はAGA以外でも起こるため、治療を始めるには原因を知る必要があります。

この記事では、AGAの見分け方やセルフチェックの方法をまとめました。

AGAに関する充実した検査が受けられるクリニックも紹介しますので、薄毛にお悩みの人は参考にしてください。

AGAの見分け方とは？判断基準となる抜け毛の特徴4つのサイン

気になっている薄毛がAGAなのか、見分けるためには以下4つのサインを確認しましょう。

• 細くて短い毛が抜けている
• いつもより抜け毛が多い
• 生え際が後退してきた
• 頭皮のかゆみやべたつきが気になる

全て揃っていてもAGAと決定はできませんが、判断材料として参考にしてください。

細くて短い毛が抜けている

AGAが原因で抜けた毛髪は、細くて短い傾向にあります。

毛髪の成長には「成長期」「退行期」「停止期」からなるヘアサイクルが関係しています。

AGAの人の毛髪は細く短い原因は、ヘアサイクルが乱れて「成長期」が短くなる現象が起きるためです。

抜けていた髪が通常より細い、または短いと感じる場合はAGAを疑いましょう。

いつもより抜け毛が多い

脱毛には自然脱毛と異常脱毛があり、AGAの人は、明らかに抜け毛が多くなる「異常脱毛」が起こっている可能性があります。

項目	成長期	抜け毛
自然脱毛	2〜6年	50〜100本
異常脱毛	数ヶ月	100本以上

異常脱毛では成長期が短くなり、毛髪が細くなるだけでなく、最終的に抜けてしまいます。

起床時のまくら元やシャワーの際に抜ける毛の量が、通常より多くなったと感じる際は注意が必要です。

髪全体のボリュームが少なくなったり、ヘアセットがうまくいかなかったりする場合は、AGAのサインと考えましょう。

生え際が後退してきた

生え際や頭頂部から薄毛が進行するのが、AGAの特徴です。

また、AGAはゆっくりと進行するため、気づいた時には進行しているケースがあります。

はげを判断する場合に、おでこの広さを測る方法もありますが、おでこはもともとの骨格が大きく関係するため正確ではありません。

以前に比べて、どのくらい生え際が後退してきたのか確認しましょう。

頭皮のかゆみやべたつきが気になる

かゆみやべたつきが気になる人は、AGAによって頭皮環境が悪化している恐れがあります。

AGAの原因として知られている男性ホルモンのジヒドロテストステロン（DHT）は、皮脂を過剰に分泌させる働きがあります。

皮脂は頭皮の毛穴を塞ぎ、かゆみやべたつきをはじめとした頭皮環境の悪化を引き起こす原因のひとつです。

毛髪の成長を妨げて薄毛につながる可能性があるため、頭皮のかゆみやべたつきがある人は、AGAの疑いを視野にいれる必要があります。

AGAのセルフチェック方法

薄毛症状が起こった際には、以下の方法でセルフチェックができます。

• セルフチェックリストで対象項目を確認
• ハミルトン・ノーウッド分類で薄毛の進行度を確認
• AGA遺伝子検査キットで発症予測を確認

まずはご自身で、チェックしてみましょう。

セルフチェックリストで対象項目を確認

AGAをセルフチェックする際には、まずは以下の項目にあてはまるか確認してください。

まずは、ヘアサイクルの乱れによる、毛髪の変化や抜け毛をよく観察しましょう。

生え際や頭頂部から、毛髪が細く薄くなり始めていたら注意が必要です。

また、AGAの発症には遺伝が関係していると言われています。

母方の遺伝を強く受け継がれる可能性が高いため、母方の親族に薄毛の人がいるかどうかが重要です。

生活習慣やストレス、頭皮環境によっても進行を悪化させる可能性があるため、ご自身の生活についても考えてみてください。

ハミルトン・ノーウッド分類で薄毛の進行度を確認

AGAの進行度を確認する方法として、「ハミルトン・ノーウッド分類」があります。

I型からVII型に分類され、数値が大きくなるほど症状が進行しています。

以下の表は、日本人向けに修正された分類表です。セルフチェックの参考にしてください。

【ハミルトン・ノーウッド分類】

分類	症状
Ⅰ型	初期症状 生え際が後退し始める
Ⅱ型	生え際の後退が進行する
ⅡVertex型	生え際に加えて、頭頂部にも薄毛がみられる
Ⅱa型	生え際の後退に加え、額の中心も後退し始める
Ⅲ型	生え際の後退が進行し、M字になる
ⅢVertex型	生え際に加え、頭頂部の薄毛が進行
Ⅲa型	生え際から頭頂部にかけて進行する
Ⅳ型	生え際の後退がさらに進行し、頭頂部も薄くなる
Ⅳa型	耳より前の前頭部が薄くなり、M字の中心部分も薄くなる
Ⅴ型	生え際の後退が進行し、頭頂部の頭皮が露出し始める
Ⅴa型	耳より後ろまで薄毛が広がり、後頭部まわりも薄くなる
Ⅵ型	生え際から頭頂部は薄くなる一方で、側頭部には毛髪が残っている
Ⅶ型	額から後頭部まで、毛髪がなくなる

AGA遺伝子検査キットで発症予測を確認

自宅でAGA遺伝子検査キットを使って、発症予測を確認するのもひとつの方法です。

遺伝子検査とは、自分の遺伝子が薄毛症状を起こす男性ホルモンの影響を受けやすいかを調べる検査方法です。

AGA遺伝子検査キットは、ドラッグストアやインターネット通販で購入できます。

付属されている説明書を参考に、口腔粘膜や毛髪などを採取して、サービス会社へ返送するだけなので、誰でも簡単にAGAのリスクをチェックできます。

検査データを送る際には、AGA遺伝子検査同意書へのサインや個人情報を記入する場合があるため、取り扱いに注意してください。

通常は、返送してから数週間で、郵送またはインターネットにて検査結果が確認できます。

AGAじゃなかった際の薄毛の原因や特徴

ここでは、AGA以外の脱毛症の原因や特徴を紹介します。

脱毛症の治療には原因の特定がとても大切なため、AGAと決めつけずに、以下の特徴に当てはまっていないかどうかチェックしましょう。

• 皮膚炎が原因とされる脂漏性脱毛症
• ストレスや生活習慣の乱れによる円形脱毛症

皮膚炎が原因とされる脂漏性脱毛症

脂漏性皮膚炎から起こる症状に脂漏性脱毛症があります。

脂漏性皮膚炎は、マラセチア菌の影響で皮脂が過剰分泌する皮膚炎です。

頭皮も例外ではなく、皮脂の過剰分泌により頭皮環境が悪化するため、頭皮のべたつきや乾いた鱗上のフケが特徴の脱毛症が起こります。

治療は抗真菌薬やステロイドが用いられます。

保険が適用される治療もあるため、保険の取り扱いのある医療機関に相談するのがおすすめです。

ストレスや生活習慣の乱れによる円形脱毛症

過度なストレスを抱えている人や、生活習慣が乱れている人に多いのが、円形脱毛症です。

円形脱毛症は自己免疫疾患による脱毛症で、疲労やストレスが関連していると言われています。

栄養不足や睡眠不足など生活習慣の乱れは、自律神経の不調を引き起こす原因となります。

そのため、治療に大切なのは、正しい生活習慣とストレスの軽減です。

医療機関に相談する場合は皮膚科を受診し、場合によっては心療内科の受診も検討しましょう。

AGAクリニックの検査で何がわかる？検査の目的とは

多くのAGAクリニックでは、診察時に検査があります。

検査の方法はクリニックによって異なりますが、AGAを確実に見分ける方法はないと言われており、基本的にどの検査もAGAを特定する検査ではありません。

しかし、それぞれの検査から、以下の内容を調べられます。

• 遺伝子検査ではAGAの発症予測が可能
• 血液検査では投薬治療の可否を判断
• マイクロスコープ検査では髪の毛の状態を確認

遺伝子検査ではAGAの発症予測が可能

遺伝子検査は、AGAの発症予測が可能で、予防の判断や治療方針を決める際に役立つ検査です。

薄毛ホルモンであるDHT（ジヒドロテストステロン）を受け取る受容体を、アンドロゲンレセプターといいます。

アンドロゲンレセプターの遺伝子には特定のDNA塩基配列があり、塩基配列が短ければリスクが高いと言えます。

精度は100％ではありませんが、予防すべきか悩んでいる人や、治療を躊躇している人におすすめの検査です。

血液検査では投薬治療の可否を判断

血液検査では、投薬治療の可否が調べられます。

AGAの最も一般的な治療に投薬治療がありますが、体質によっては使用できない人がいます。

プロペシアやザガーロは肝臓で代謝されるため、肝機能が弱い人には使用できません。

また、血液検査は、代謝の可否や副作用のリスクを判断する以外に、薄毛を引き起こす病気を見つける役割も果たします。

治療のリスクを避けるためには重要な検査といえるでしょう。

マイクロスコープ検査では髪の毛の状態を確認

髪の毛や頭皮の状態を確認するのが、マイクロスコープ検査です。

頭皮のつまりや炎症、毛髪の太さや生えぐせなど、裸眼では見えない頭皮の細部を確認できるため、最適な治療方法を判断するのに役立ちます。

ただし、マイクロスコープ検査は対面での診察でしか受けられません。

専門医からしっかりみて欲しい人は、来院タイプのクリニックを受診してください。

症状の見極めは専門医へ！検査内容が手厚いAGAクリニック3選！

※表内の金額は全て税込

ここでは、検査内容が充実しているAGAクリニックを紹介します。

AGAの見分け方やセルフチェック方法を紹介しましたが、自分で判断するのは困難なため、薄毛症状の見極めは、専門医への相談がおすすめですよ。

マイクロスコープ検査を実施している｜湘南美容クリニック

遺伝子検査が受けられる｜銀座総合美容クリニック

血液検査費用が無料｜ゴリラクリニック

AGAの治療費が安いおすすめクリニック3選！

続いて、AGAの治療費が安いクリニックを紹介します。

おすすめの理由や料金プランをまとめていますので、なるべくコストをかけずに治療をしたい人は参考にしてください。

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AGAに関するよくある質問

最後に、AGAに関する質問をまとめました。

• AGAクリニックに行けば薄毛の原因はわかる？
• 個人輸入で治療薬を購入しても問題ない？
• ストレス性の薄毛とAGAはどうやって見分ける？
• 20代でもAGAになることはある？

それぞれ回答していますので、疑問のある人は参考にしてください。

AGAクリニックに行けば薄毛の原因はわかる？

AGA専門医が診察や検査をすれば、多くの場合診断ができます。

AGAクリニックでは必要な診察や検査を実施し、症状に適した治療法を提案します。

検査を受けたからといってAGAを確定する物質をみつけられるわけではありませんが、発症予測や原因が他にないか調べるのに役立つと言われています。

また、皮膚科や美容皮膚科も薄毛治療を扱っていますが、セルフチェックでAGAの可能性が高いと感じる場合は、AGAクリニックに相談するのがおすすめです。

個人輸入で治療薬を購入しても問題ない？

治療薬の個人輸入は問題ない場合もありますが、おすすめできません。

個人輸入には偽薬のリスクが伴い、効果がないだけではなく、健康に被害を与える危険性もあります。

また、副作用や健康被害があった場合に用意されている「医療品副作用被害救済制度」を利用できないのは大きなデメリットです。

治療薬は、クリニックで専門医から処方してもらいましょう。

ストレス性の薄毛とAGAはどうやって見分ける？

	薄くなり方	薄くなる速さ
AGA	生え際や頭頂部から進む	ゆっくり進行する
ストレス性	さまざまな場所で発生する	はやく進行する

ストレス性の薄毛とAGAによる薄毛では、脱毛の進み方が異なります。

生え際や頭頂部からゆっくり進行するのがAGAの特徴であるため、急に薄くなったり、円形に抜けたりする場合はストレス性の薄毛を疑うとよいでしょう。

20代でもAGAになることはある？

AGAは20代でも発症すると言われています。

「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」によると、日本人男性の発症率が30％のうち、20代で発症する人は約10％と記載されています。

中年男性よりも少ない割合ですが、若くても発症するのは事実です。

AGAは早期発見早期治療が大切といわれており、多くのクリニックでは予防のプランを用意しています。

親族に薄毛の人がいる場合や、生え際の薄毛が気になってきた場合は、はやめに専門医に相談しましょう。