円形脱毛症を早く治す方法｜今すぐ自宅で出来る対策から病院での治療法まで

「円形脱毛症を早く治す方法はあるの？」
「自宅や病院での治療法はどんなのがあるの？」

年齢や男女問わず、誰にでもかかる可能性のある円形脱毛症。

いざ自分が患ったときに早く治したいと思っても、どのような対処をすればわからないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、円形脱毛症はどのような病気なのか、そしてその対策や治療法をご紹介します。

円形脱毛症の進行度チェックや、予防策などもご紹介しますので、お悩みの方は参考にしてみてください。

円形脱毛症の症状｜種類別の特徴も解説

円形脱毛症と一言で言っても、その症状からいくつかの種類にわけられます。

代表的な種類は以下の通りです。

では、それぞれの種類別の症状を、特徴も併せて解説していきます。

単発型

頭皮に小型の円形、楕円形の脱毛斑があらわれるのが単発型です。

円形脱毛症と聞いて、一番にイメージしやすいのがこの症状ではないでしょうか。

それぞれの種類の中でも単発型は軽症で、治療をしなくても半年や一年ほどで自然治癒することもあります。

また、脱毛斑は頭皮だけではなく眉毛や体毛にあらわれることもあります。

多発型

円形、楕円形の脱毛斑が複数あらわれるのが多発型です。

脱毛斑の大きさや形はまちまちなのが特徴です。

発症後、すぐに脱毛斑が複数できるケースと、単発型が進行して多発型になってしまうケースがあります。

病院で適切な治療を行っても、完治まで半年から二年ほどがかかり、一度完治したと思っても再発することもあります。

蛇行型

耳周辺や後頭部など生え際の髪が蛇が通った後のように抜けてしまうのが蛇行型です。

多発型が進行して蛇行型になることが多く、脱毛斑の数が増加すると脱毛斑同士が繋がり、範囲が大きく広がってしまいます。

円形脱毛症の中でも重い症状として取り扱われ、病院で適切な治療を受けても完治までには数年かかります。

また、自然治癒できる可能性は少なくなります。

全頭型

円形脱毛症による脱毛斑が、頭部全体に広がり髪が抜け落ちてしまうタイプが全頭型です。最終的には髪が全て抜け落ちることになります。

円形脱毛症の中でも特に治療が難しく治りにくいタイプで、自然治癒は期待できません。

また、適切な処置を受けたとしても完治までには数年単位に渡る処置が必要となります。

ウィッグなどを使いながら根気よく治療を続けましょう。

汎発型

頭髪だけではなく、眉毛や体毛に至るまで全身に脱毛症状が出てしまうタイプが汎発型です。

円形脱毛症の症状の中でも最も重いとされています。

自然治癒が期待できず、効果的な治療法が確立されていない厄介な症状で、治療も困難です。

全頭型と同じように、ウィッグなどを活用しながら根気よく治療を続けていくことになります。

円形脱毛症の原因

円形脱毛症を発症する主な原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

代表的な5つをご紹介していきます。

円形脱毛症になる原因を知れば、その対策も立てやすくなります。

円形脱毛症になりやすい性別と年代もご紹介しますので参考にしてください。

自己免疫疾患

近年、医学界で円形脱毛症の原因として有力視されているのが「自己免疫疾患」です。

人間の体には元々、自分の体内に異物を入れないように働く免疫機能が備わっています。

しかし、この免疫機能が何らかの原因で異常が生じ、毛根を異物として認識して排除してしまうことがあります。

これにより、頭皮から毛髪が失われて円形脱毛症を発症してしまうのです。

ですが、現在のところ、なぜ免疫に不具合が生じて毛根を攻撃してしまうことになるのかの詳しい原因はわかっていません。

アトピー

円形脱毛症を発症する患者の約40%ほどがアトピー素因を持っているというデータがあります。

アトピー素因とは、アトピー性皮膚炎・気管支ぜんそく・アレルギー性鼻炎・結膜炎を持つ人を指します。

円形脱毛症を発症している本人がアトピー素因を持っていなくとも、家族がもっているケースも多いのです。

このことから、アトピーと円形脱毛症には深い関係性があると考えられています。

ストレス

強い精神的ストレスを長く受け続けると交感神経に異常が生じると言われています。

交感神経に異常が生じると血管が収縮し、全身の血流が悪化してしまいます。

血流の悪化は頭皮にも影響し、頭髪の成長に必要な栄養素が効率よく行き渡らずに結果的に脱毛が起きることになります。

また、強い精神的ストレスは自己免疫にも影響を与えるとも考えられています。

遺伝

現在のところ基本的に円形脱毛症は、そのまま遺伝して発症するものではないと言われています。

しかし、円形脱毛症に関する中国・欧米での大規模調査では、一親等以内に円形脱毛症を発症した患者がいる場合、およそ2割に家族内発生するという結果が出ています。

このことから、円形脱毛症は遺伝的な要素にも深い関係がある可能性が高いと考えられます。

女性ホルモンの変化

女性の場合、産後にホルモンバランスが変化することで円形脱毛症を発症する可能性があります。

女性ホルモンは発毛を促進する作用があり、妊娠中に女性ホルモンは通常よりも増加します。

しかし、出産すると増加した女性ホルモンは急激に減少するのです。

この急激なホルモンバランスの変化により、結果的に抜け毛が増えて円形脱毛症につながると考えられています。

円形脱毛症になりやすい性別と年代

脱毛症と聞くとAGAのように男性が罹患することが多いというイメージがあります。

ですが、円形脱毛症は男性だけではなく女性もかかってしまう可能性のある、性別の関係のない病気です。

また、円形脱毛症の発症しやすい年代というものも特になく、赤ちゃんから年配の方すべてに発症する場合があります。

円形脱毛症を早く治すために自宅で出来る対処方法

円形脱毛症は軽症なものならば自然治癒が期待できます。

自然治癒を期待する場合、自宅でもできる円形脱毛症の改善を早める対処法を試してみるといいでしょう。

それでは、円形脱毛症を早く治すために自宅で出来る対処方法をご紹介します。

ストレスを解消する

円形脱毛症の場合、脱毛によって周りの目が気になりそれがストレスの元となってしまうこともあります。

ですので、まずは円形脱毛症と向き合い、深刻に考えずに普段と変わらない生活を送るように心がけるといいでしょう。

また、可能ならばストレスの元となることから一度距離を置き、リラックスできる環境に身を置くことも有効です。

生活習慣の改善・栄養バランスの良い食事

生活習慣の改善や食事の見直しは円形脱毛症改善に効果があります。特に気を付けたいのは睡眠と食事です。

睡眠時間が不足するとストレスの解消が難しくなり、血流や頭皮環境の悪化につながります。

徹夜など、長時間起きていると抜け毛の増加の原因となります。早寝を心掛けてゆっくり身体を休めましょう。

また、食事はたんぱく質・亜鉛・ビタミンB群を積極的に摂るようにし、脂質や糖質を摂り過ぎないようにするといいでしょう。

市販薬を飲む

円形脱毛症対策として効果が期待できる市販薬には、塗り薬と飲み薬があります。

塗り薬は患部に直接塗りこみ、発毛を促す効果。飲み薬は発毛に必要な栄養素が含まれている補給のサポートをしてくれます。

塗り薬の場合、女性ホルモンである「エストラジオール安息香酸エステル」や、血流改善に効果が期待できる「カルプロニウム塩化物」が含まれているものがおすすめです。

しかし、円形脱毛症は原因となる要因がはっきりしていない病気です。

そのため、市販薬を使っても必ず効果が出るとは限らないということに注意しましょう。

育毛剤を使用し血流を促す

AGAの治療に効果が期待できる育毛剤ですが、円形脱毛症への効果はあまり高くありません。

一般的な育毛剤は、頭皮の環境を改善したり毛を太く、強く育てるという目的で製造されています。

薄毛対策としてはこれらの効果は有効なのですが、円形脱毛症はAGAなどと脱毛の原因が異なるのです。

しかし、育毛剤で頭皮環境を改善し、血流を促せば毛根に効率的に栄養素を送ることができます。

毛根によい栄養素を送ることは発毛にも繋がる可能性がありますので、試してみるのもいいでしょう。

現在はリーズナブルでおすすめの育毛剤がたくさん販売されていますよ。

円形脱毛症を早く治すには専門家への相談がおすすめな理由

円形脱毛症は自然治癒することもある病気です。

ですが、自然治癒せず進行することで治療がさらに難しくなってしまいますし、完治までの時間も長くなります。

自宅での対策も限界がありますので、円形脱毛症を確実に、早く治すには専門家への相談をおすすめします。

ここではなぜ専門家への相談が有効なのかを解説していきます。

治療開始が遅いほど症状が悪化する可能性がある

円形脱毛症は、早期に適した治療を行うことによって多くの場合改善と回復が見込まれます。

しかし、治療開始が遅れたせいで症状が広範囲に広がってしまい、難治性の円形脱毛症が長期間続いてしまうというケースも。

「いずれ毛が生えてくるだろう」「ヘアスタイルで隠せるからまだ大丈夫！」等軽く考えていると、症状悪化につながるリスクがあるのです。

軽度な円形脱毛症なら、早く治療を開始すればするほど治療期間も短く済みます！

「受診をためらっているうちに症状が悪くなった！」となる前に、専門家のもとで治療を開始することが望まれます。

市販薬で改善するのは難しいため

円形脱毛症の発症理由については解明されていないと言われています。

そのため、市販薬で効果を発揮するのは難しいでしょう。

患者全てに適用し尚且つ有効である治療法や特効薬といったものが確立されていないのが現状です。

まずは、専門の医師と相談しながら治療方針を決めていくのが適切だと言えます。

自然治癒する症状だと判断できないため

さまざまな原因があるとされている円形脱毛症ですが、複数ある原因の中でどれが最大の原因であるかを判断するのは難しいです。

よって自分で「この症状は自然治癒するパターンだ！」などと判断できないのは当たり前。

専門家のカウンセリングを受診して頭皮の現在の状態を確認してもらい、さらに複数の検査をしてから予想できるのが円形脱毛症です。

専門家は必ず症状に合った治療を提案してくれるので、自己判断で受診の機会を遅らせることなく早め早めに相談することをお勧めします。

薄毛治療に特化したAGAクリニックも推奨

円形脱毛症の治療は病院の皮膚科だけではなく、AGAクリニックへ相談することも有効です。

AGAと円形脱毛症は脱毛の原因が異なるため、AGA治療でよく使われる発毛剤を使った治療は基本的に行われず、ストロイド注射など円形脱毛症専用の治療となります。

AGAクリニックの中には、円形脱毛症治療専用のコースが用意されているところもありますので、まずは連絡してみるといいでしょう。

人にバレずに治療ができるAGAオンライン診療も人気があっておすすめですよ。

保険適用されない治療もあるので注意

円形脱毛症の治療にはいくつかの種類があります。

代表的な治療法だとステロイド注射がありますが、この治療法は保険が適用され安価で受けることが可能です。

ですが、近年有効な治療法と注目されている局所免疫療法など、保険が適用されない治療も多いです。

保険適用外の治療は、当然お財布への負担も大きいので、治療を受ける前に必ず医師に相談しておくようにしましょう。

円形脱毛症の病院での治療法

円形脱毛症の治療にはいくつか種類があります。

現在、主に行われている治療法は以下の6つです。

ステロイド

ステロイド注射は、現在円形脱毛症の代表的な治療法のひとつです。

炎症・免疫機能を抑える効果のあるステロイドを頭皮の脱毛斑の部分に少量ずつ注射します。

単発型や多発型の、比較的軽症な場合に使用され、二週間から一か月ほどの期間を空けながら複数回注射が行われます。

高い発毛効果を促す治療法ですが、副作用の点や注射時に痛みがあることから子供へのステロイド注射は行われません。

局所免疫療法

スクアリン酸ジブチルエステル(SADBE)あるいは、ジフェニルシクロプロペノン(DPCP)という物質を利用した治療法です。

これらの物質は、かぶれを引き起こす効果があり、人工的に脱毛斑にかぶれを起こして発毛を促します。

ある程度広範囲に脱毛が広がっている場合にも有効とされており、子供でも治療を受けることができます。

円形脱毛症の治療に有効性が高いとされている治療法ですが、SADBEは現在のところ医薬品とは認めていないため保険は適用されません。

飲み薬

円形脱毛症の内服薬には以下のようなものがあります。

抗アレルギー薬（第二世代抗ヒスタミン薬）・セファランチンはアレルギー反応を抑制、緩和する飲み薬です。

アトピー素因を持った軽症の方に有効とされています。また、セファランチンには血流を促進する作用もあります。

グリチルリチンはアレルギー反応を抑制するとともに、炎症を抑える作用があります。

多くの治療実績がある薬ではありますが、血圧の上昇や腹痛などの副作用が確認されています。

ステロイドは、炎症・免疫機能の抑制の作用があるステロイドを内服します。

高い発毛効果があり、脱毛が広がった方にも高い効果が期待できますが、複数の副作用があるため注意が必要です。

塗り薬

円形脱毛症の塗り薬には以下のようなものがあります。

塩化カルプロニウム・ミノキシジルは血管を拡張する作用があり、高い発毛効果が期待できます。

ミノキシジルは海外で多くの発毛実績があり、発毛剤にも配合されることがある成分です。

ステロイドは炎症・免疫機能の抑制に効果があります。

国内外で発毛実績があり、病院やクリニックなど多くの施設で採用されています。

現在のところ最も有効性が確かめられている塗り薬です。

冷却治療

ドライアイスや液体窒素を脱毛斑に当てて刺激を与えることによって発毛を促す治療法です。

局所免疫療法ほどの高い発毛効果は確認されてはいませんが、副作用がほとんどないことが特徴です。

そのため、他の治療法と組み合わせて行われることが多いです。

しかし、治療の際には多少の痛みを感じます。

紫外線療法

エキシマライトなどの紫外線を脱毛斑に照射する治療法です。

紫外線療法はアトピー性皮膚炎などの皮膚病に用いられる治療法で、円形脱毛症治療では重度の症状の患者に使われることがあります。

紫外線を照射するため、治療時には多少の痛みやかゆみが生じます。

治療は週に一度ほどのペースで行われますが、効果があらわれるまでには年単位での治療が必要です。

円形脱毛症が治る前兆

円形脱毛症には、治る前兆というものがあります。

前兆を知ることは、有効な治療が出来ているという証拠でもありますので知っておくことは重要です。

では、円形脱毛症が治る前兆にはどのようなものがあるのでしょうか。

産毛が生えてくる

円形脱毛症の状態が改善を始めると、脱毛斑の部分に産毛が生え始めます。

円形脱毛症は、症状があらわれると一部分の頭髪がまったく抜け落ちてしまうため、脱毛斑はつるつるとした手触りです。

しかし、状態が改善し、産毛が生え始めると細くやわらかい産毛が生え始め、手で触っても感触を確かめることができます。

状態がさらに改善すると産毛の数が増え続け、目で見ても簡単に確認できるようになるでしょう。

かゆみが出てくる

円形脱毛症が改善しつつあり発毛が始まると、髪が頭皮に触れてかゆみを感じることがあります。

このかゆみは、円形脱毛症が治りかけているすべての人が感じるものではありません。

治療中にかゆみが出ると不安になってしまう方も多いですが、一時的なかゆみなら治りかけているという前兆です。

しかし、かゆみが長期間続いたり、頭皮に赤みや炎症などが出ていたら医師に相談するようにしましょう。

患部をよく観察することが重要

円形脱毛症の治療は長期にわたることが多く、根気がいります。

積極的に治療を行っていてもなかなか成果が表れずに、治療をあきらめてしまうという方も多いのです。

しかし、効果的な治療を行っていけば、ご紹介したような前兆が出てきます。

これらの前兆は表れ始めたころは見つけにくいので、患部をよく観察して前兆を見つけてあげましょう。

円形脱毛症は自然治癒する？

円形脱毛症は自然治癒できるというイメージがあります。

たしかに円形脱毛症は自然治癒するケースもありますが、自然治癒しにくいケースもあるのです。

では、自然治癒しやすいケースとしにくいケースと、自然治癒しない場合の対処法も併せてご紹介します。

軽度であれば自然治癒する可能性が高い

円形脱毛症は、軽度であれば自然治癒する可能性が高い病気です。

例えば、脱毛斑がひとつの単発型で、抜け毛の範囲が狭いようなケースだと、約八割の方が自然治癒すると言われています。

その場合、発症から自然治癒までの期間は半年から一年程度の期間です。

円形脱毛症は単発型などの軽症の患者の比率が多く、自然治癒できる病気というイメージが強いのはこのためだと言えるでしょう。

自然治癒しにくいケース

単発型・多発型などの比較的軽症な状態ならば円形脱毛症は自然治癒するケースも多いです。

ですが、そこから症状が進み蛇行型や全頭型になれば自然治癒するケースは期待できません。

毛髪だけではなく全身の毛が抜ける汎発型は自然治癒を望まない方がいいでしょう。

円形脱毛症は重度になればなるほど治療までにかかる時間は長くなります。

重度の場合や自然治癒しにくい場合は病院やAGAクリニックへ

重度の円形脱毛症の場合には、速やかに病院の皮膚科やAGAクリニックで医師に相談することをおすすめします。

状態が重度の場合、自然治癒できるケースはあまり期待できずに、もしできたとしても完治までには長い時間がかかります。

自然治癒のケースが多い軽症の場合でも、症状が進行すればそれだけ治療が難しくなってしまいます。

単発型でもなかなか自然治癒しない、という場合は病院やAGAクリニックへ相談しましょう。

円形脱毛症の進行度チェック｜早期発見のサインは？

円形脱毛症は症状が重くなると、それだけ完治までの時間が長くなります。

逆に言えば、早期発見できて適切な治療を行えば、短い時間での完治も期待できるのです。

円形脱毛症の兆候には、以下のようなものがあります。

では、それぞれの詳細をご紹介していきましょう。

毛が抜けるのではなく切れている

よく勘違いされていることですが、円形脱毛症は毛が毛根から抜けてしまう病気ではなく、毛髪が切れてしまう病気です。

円形脱毛症を患うとTリンパ球という細胞が異常を起こし、毛包を攻撃します。

毛包が攻撃されると毛包の内部にある毛の組織が急激に弱まってしまい、頭皮で髪が切れてしまうのです。

この症状の特徴により、抜けた毛髪をよく観察すれば円形脱毛症が進行しているかを判断することができます。

抜け毛の毛根が萎縮している

Tリンパ球により毛包が攻撃され、頭皮で髪が切れると、抜け毛は円形脱毛症特有の形になります。

通常の抜け毛の場合は毛根から抜け落ちるために毛の先に白いふくらみを確認できます。

ですが、円形脱毛症の症状による抜け毛の場合は、毛の先に白いふくらみがない細い萎縮毛となるのです。

萎縮毛が抜けるということは円形脱毛症が進行しているということになりますので、注意して確認しましょう。

髪の毛の表面が荒れている

円形脱毛症を発症すると、Tリンパ球が毛包を攻撃します。

毛包は毛髪を守る役割もあり、毛包が攻撃されることによりキューティクルが荒れて髪の毛の滑らかさが失われます。

そのため、円形脱毛症の症状によって抜けた髪を手で触ってみると、ゴワゴワとしたような手触りになります。

抜けた髪の手触りを確認しながら、毛根の状態も確認してみるといいでしょう。

円形脱毛症の人がやってはいけないこと

円形脱毛症はある日突然発症することもある病気です。

突然急激に抜け毛が増えると、あせってしまい自己判断でさまざまな行動をとりがちです。

ですが、その行動が逆効果となり状態を悪化させてしまうこともあるのです。

円形脱毛症の人がやってはいけないことは以下の通りです。

では、それぞれの行動をなぜやってはいけないのかを解説していきましょう。

抜け毛を気にして髪を洗わない・洗いすぎる

抜け毛が増えるからと洗髪をやめてしまうことは逆効果です。

洗髪はしないことで頭皮に汚れがたまってしまい、発毛に必要な栄養素を届けにくくなってしまいます。

そのため、洗髪中に抜け毛が出ても健康な髪を育てるために頭皮は清潔に保ちましょう。

反対に、洗髪を何回も繰り返したりゴシゴシと強く洗いすぎるのも頭皮を傷つけて荒れる原因となってしまいます。

指の腹でマッサージをするように、優しく頭皮を洗ってあげるようにしましょう。

頭皮を叩くマッサージ

発毛を促すために、ブラシなどで頭皮をトントンと叩くマッサージがあります。

ですが、このマッサージはまったくの逆効果になるのでやめましょう。

頭皮を叩くマッサージは頭皮をただ痛めてしまうだけではなく、毛母細胞や毛乳頭も傷つける結果となってしまいます。

特に固いブラシで頭皮を叩いてしまうと、頭皮が角質化してしまい発毛がしにくい環境が作られます。

マッサージを行うならば、指のお腹で頭皮を揉むように優しく行いましょう。

脂質の多い食事を摂る

揚げ物・ジャンクフード・お菓子などの脂質の多い食べ物は控えるようにしましょう。

脂質の多い食べ物を過剰に摂取してしまうと、人間の体は皮脂を多く分泌するようになります。

皮脂は毛穴からも分泌されるため、頭皮の環境を悪化させたり、毛根に汚れがたまりやすくなってしまうのです。

ですが、まったく脂質を摂らないということも身体に悪影響を及ぼすため、あくまでも適量を摂るようにしましょう。

重度の症状を放置する

円形脱毛症は単発型・多発型など、軽度の状態ならば自然治癒が期待できる病気です。

しかし、症状が進み蛇行型・全頭型などの重度のものになると自然治癒はあまり期待できません。

症状が重度になっても自然治癒に期待して放置してしまうと、さらに症状が進行してしまいます。

円形脱毛症は、進行すると治療も難しくなりますし、完治までの時間もかかるようになってしまいます。

ですので、円形脱毛症が進行しなかなか治らないという場合には、すぐに病院やAGAクリニックで相談しましょう。

円形脱毛症の上手な隠し方

円形脱毛症は軽症で脱毛斑も小さいならばそれほど目立ちにくいのですが、症状が重くなり脱毛斑の範囲が広くなると目立ってしまいます。

また、円形脱毛症は治療が長くなることもあり、根気よく付き合う必要になることもある病気です。

長期間円形脱毛症を気にして生活することは、それだけでストレスの原因となります。

ですので、円形脱毛症を上手に隠して生活を続けることも治療の一環と言えるでしょう。

円形脱毛症のおすすめの上手な隠し方は以下の通りです。

では、それぞれの隠し方を解説していきましょう。

ヘアスタイルを変える

円形脱毛症が軽症で、脱毛斑もせまい場合にはヘアスタイルを変えるだけで目立たなくすることができます。

女性の場合はミディアム・ロングヘアなどのトップが長いヘアスタイルにするだけでも脱毛斑を隠せるでしょう。

また、長い髪を後ろで束ねるのも綺麗に脱毛斑を隠せます。

男性の場合は、脱毛斑のある部位によって髪型を変えるのも有効です。

例えば、トップに近い部分に脱毛斑がある場合にはオールバックにする、サイドならばミディアムヘア・マッシュヘアにするのも隠しやすいです。

帽子をかぶる

帽子をかぶることは円形脱毛症をかぶる方法として最もお手軽です。

帽子だけではなく、スカーフやバンダナを頭に巻くのもいいでしょう。

帽子は頭部全体を隠せるため、脱毛斑が広い場合にも目立ちにくく隠せます。

ですが、室内など場所によっては帽子を脱がないと不自然に思われてしまうこともありますので頼り切るのは難しいでしょう。

また、ナイロンなどの静電気が起きやすい素材のものは頭皮に負担をかけてしまうので、綿などの静電気が起きにくい素材のものを選びましょう。

ヘアファンデーションを使う

髪の生え際などにふりかけて髪をボリュームアップできるヘアファンデーション。

単発型で脱毛斑が小さい場合、脱毛斑の周辺にヘアファンデーションをかけてあげるだけでも円形脱毛症を目立たなくしてくれます。

ですが、ヘアファンデーションは汗や雨などに弱く落ちやすいために注意が必要です。

外出時にヘアファンデーションを使う場合には、定期的に鏡などで落ちていないか確認するといいでしょう。

ウィッグを着ける

円形脱毛症やその他の脱毛症でお悩みの方の為に、医療用ウィッグが販売されています。

医療用ウィッグは大きさやタイプもさまざまなものが販売されているため、脱毛斑が広く重症の方でも円形脱毛症を隠せます。

子供用のものもあるので、他の隠し方をするのが難しいというお子さんでも対応できるでしょう。

また、地域によっては医療用ウィッグの購入に助成金が出ることがあります。購入前に医療用ウィッグの助成金が出る地域かを確認してみるといいでしょう。

円形脱毛症の予防策

円形脱毛症は、現在のところはっきりとした原因がわかっていない病気です。

そのため、これという確かな予防法はなく発症を確実に防ぐ予防法はありません。

ですが、いくつかの対策を行えば、円形脱毛症になるリスクを減らせる可能性があります。

円形脱毛症の予防策は以下の通りです。

それでは、それぞれの予防策を解説していきましょう。

十分な睡眠をとる

十分な睡眠時間は円形脱毛症の予防に有効です。

頭髪の成長を促したり、刺激からの修復をしてくれる成長ホルモンは睡眠時に多く分泌されます。

そのため、睡眠時間が短いと頭髪の成長と修復が十分に行われずに抜け毛の原因となってしまうのです。

また、睡眠時間が短いと交感神経が過剰に働き、血管が収縮してしまいます。

血行が悪化すると毛根に効率的に栄養が届かなくなり、頭皮環境の悪化や抜け毛に繋がります。

ストレスを貯めすぎない・耐性をつける

強い精神的ストレスを受け続けると交感神経が過剰に働きます。

交感神経の働きが過剰に活発になると血管が収縮し、抜け毛や頭皮環境の悪化につながります。

また、強いストレスを受けるとリンパ球の働きが変調し、それが円形脱毛症の原因となるとも考えられています。

ですので、趣味に興じる・リラックスできる環境を作るなど、ストレスをため過ぎず、上手に解消できる方法を見つけましょう。

健康的な食事

現在のところ円形脱毛症の予防にいいとはっきりと確信できる食事はありません。

ですが、健康的な食事を摂ることは毛髪を育てることにかかせません。

特に積極的に摂りたい栄養素は以下の通りです。

これらの栄養素は毛髪を強くし、頭皮を健康に保ってくれる働きを持ちます。

ですが、これらの栄養素ばかりを摂ってしまうと栄養が偏ってしまいますので、バランスのいい食事を摂りましょう。

円形脱毛症を早く治すためのQ&A

最後に、円形脱毛症を早く治すためのよくある質問と回答をご紹介します。

同じような疑問をお持ちの方は参考にしてください。

円形脱毛症を早く治せる食べ物はある？

ありません。

円形脱毛症は、現在のところはっきりとした発生原因がわからないために、これというはっきりとした効果的な食べ物もわかっていません。

ですが、髪の毛を強く育てて頭皮環境を健康に保つ効果のある「たんぱく質」「亜鉛」「ビタミンB群」は積極的に摂りましょう。

円形脱毛症になったら病院に行くべき？

行くことをおすすめします。

円形脱毛症は軽度の場合は自然治癒を期待できる病気です。

しかし、症状が進行して脱毛斑が広がると自然治癒は期待できません。

症状が重度になればなるほどに完治は難しくなり、治療期間も長くなるので、できるだけ早く病院やAGAクリニックに相談しましょう。

円形脱毛症を繰り返す原因は？｜女性にも該当

はっきりとはわかっていません。

円形脱毛症は完治したと思っても再発することの多い病気です。しかし、なぜ再発するのかはっきりとした原因はわかっていません。

再発率は円形脱毛症の症状が重度であるほどに高く、自己免疫疾患やアトピー素因を持っている方ほどに高いと考えられています。

円形脱毛症は内臓の病気？

内臓の病気ではありません。

円形脱毛症は、免疫機能が何らかの原因で異常を起こし発症する病気です。

そのため、円形脱毛症を治療せずに放置したとしても、その他の内臓疾患に繋がることはないと考えられています。

円形脱毛症はいつのストレスが原因？

約3か月前のストレスが原因になることが多いと考えられています。

人間の毛髪は成長期・退行期・休止期を繰り返します。このヘアサイクルは約3か月で繰り返されるのです。

そのため、強いストレスを受けて新しい毛髪が生える3か月の間に強いストレスを受けると、発毛にも影響があります。