生え際後退サインと勘違いの基準！原因や対策を徹底調査

「最近生え際が気になるけど勘違い？」
「おでこが広くなってきた気がする」

鏡を見て生え際が気になり始めてきた方は、上記のような悩みを持つのではないでしょうか。

薄毛対策を開始したほうがいいかどうか悩んでいる方は、生え際が後退してきているのか勘違いなのか、見分ける方法がわかれば助かりますよね。

本記事では、生え際が後退してきているサインと勘違いの見分け方をはじめ、生え際後退の原因や対策についても徹底解説しています。

最後まで読むことで、薄毛対策を開始すべきかどうか判断する手助けとなりますよ。

生え際の後退は勘違い？見分け方や4つのサインを解説

生え際の後退が勘違いなのか、それとも実際に後退してしまっているのかどうか気になる方のために、生え際の後退を見分けるセルフチェック方法を4つ紹介します。

• おでこのシワと生え際の距離が指2本以上ある
• 生え際の髪の毛が細くて短い
• 抜け毛が1日150本以上ある
• 頭皮が硬い

それぞれ詳細を解説していきます。

おでこのシワと生え際の距離が指2本以上ある

1点目は、おでこのシワと生え際の距離が指2本以上あるかどうかです。

まずは眉を持ち上げるように力を入れて、おでこのシワを作りましょう。

おでこのシワと生え際の間に指が2本入る幅があるかどうかチェックします。

おでこのシワができる部分についてはもともと毛が生えにくい構造になっているため、この部分は後退したわけではなく最初から毛が生えていなかった部分である可能性が高いということになります。

つまり、おでこのシワを基準に指が2本以上入る距離がある場合、生え際が後退している可能性があると言えるでしょう。

生え際の髪の毛が細くて短い

2点目は、生え際の髪の毛が細くて短いかどうかです。

健康な髪の毛はハリやコシがあるため、側頭部などの髪の毛と比べてみましょう。

細くて短い抜け毛は、毛が十分に成長する前に抜けてしまった可能性が高いです。

生え際の髪の毛にボリュームがなく細くて短い場合は、ヘアサイクルが乱れていて薄毛が進行している可能性があるため注意しましょう。

抜け毛が1日150本以上ある

3点目は、抜け毛が1日150本以上あるかどうかです。

通常であれば、1日あたりの抜け毛の目安は100本以下とされています。

ただし、抜け毛の数を数えることは難しいため、1日で最もよく毛が抜けるとされるシャンプー時の抜け毛の量を確認しましょう。

抜け毛の量が増えてきていると感じる場合は注意が必要です。

-参考：毛と毛包の解剖・毛髪異常（AGA）

頭皮が硬い

4点目は、頭皮が硬いかどうかです。

両手で頭皮をつかんで動かしてみたときに、健康な頭皮であれば柔軟に動くのです。

つっぱるような感覚や動かしづらい感覚がある場合は、頭皮が凝り固まっていて硬い状態だといえるでしょう。

頭皮が硬くなる原因として血流の悪さが考えられます。

血流が悪いと髪の成長に必要な栄養が十分に行き渡らず、健康な髪が育ちません。

そのため、頭皮が硬い場合は生え際の後退につながる可能性があります。

生え際が後退する5つの原因

なぜ生え際が後退してしまうのでしょうか。

ここでは、生え際が後退する5つの原因を解説します。

• AGA（男性型脱毛症）
• 髪型によるダメージ
• 過度なストレス
• 皮脂の過剰分泌
• 生活習慣の乱れ

それぞれ詳しくみていきましょう。

AGA（男性型脱毛症）

1つ目の原因はAGA（男性型脱毛症）です。

AGAとは、男性ホルモンが起因で発症する、ゆっくりと進行していくのが特徴の脱毛症です。

生え際が後退している原因がAGAの場合は、セルフケアで進行を止めることができません。

そのため、早期治療を開始することが大切です。

髪型によるダメージ

2つ目の原因は髪型によるダメージです。

ずっと同じ髪型をしている場合、頭皮に負荷がかかります。

特に、ポニーテールや編み込みなど、前髪が後ろに引っ張られるような髪型を長期間続けることにより引き起こされるのが牽引性脱毛症です。

重症化していなければ、髪型や分け目を定期的に変えるようにすることで元に戻ることが多いですよ。

過度なストレス

3つ目の原因は過度なストレスです。

過度なストレスは自律神経の乱れを引き起こし、血管の収縮につながります。

血管が収縮することによって、健康な髪を作るための栄養が十分に行き届かなくなってしまうのです。

また、過度なストレスは自己免疫疾患を引き起こしかねません。

自己免疫疾患により免疫系機能に異常が生じ、毛根を異物とみなして攻撃してしまうのが円形脱毛症です。

ストレスは気づかないうちに蓄積していることも多いので、うまく発散できるような手段を見つけましょう。

皮脂の過剰分泌

4つ目の原因は皮脂の過剰分泌です。

皮脂の過剰分泌の原因はストレスや食生活の乱れなどさまざまですが、これにより頭皮環境が悪化します。

頭皮環境の悪化が脂漏性皮膚炎を引き起こし、頭皮のべたつきや乾いた鱗状のフケが特徴の脂漏性脱毛症につながるおそれがあります。

脂漏性皮膚炎および脂漏性脱毛症は、皮膚の常在菌であるマラセチアというカビ（真菌）の一種が過剰に増殖することで起こるとされています。

脂漏性脱毛症はステロイドや抗真菌薬での治療が必要になるため、頭皮のべたつきや炎症、湿疹、鱗状のフケが出るなどの症状がある場合はクリニックに相談しましょう。

-参考：クリニックフォア

生活習慣の乱れ

5つ目の原因は生活習慣の乱れです。

生活習慣が乱れることでホルモンバランスが崩れ、DHT（ジヒドロテストステロン）という薄毛の原因になるホルモンの増加につながってしまいます。

DHTが増えるとヘアサイクルが悪化し、健康な髪が育つ前に抜け落ちてしまうのです。

生活習慣の乱れとして挙げられる点は以下の通りですので、当てはまる場合は注意しましょう。

• 偏った食生活
• 喫煙や飲酒
• 運動不足
• 睡眠不足

いずれも、頭皮環境が悪化したり血行不良を起こしたりなど、生え際が後退する原因となってしまいます。

生え際の後退は学生や20代でもあり得るのか

学生や20代などの若いうちから生え際が後退することがあるのか気になりますよね。

勘違いや気にし過ぎの場合も多いですが、実際に生え際が後退している可能性も。

実は、AGAは思春期以降に始まる脱毛症だと定義づけされているため、割合としては少ないものの若いうちに発症する場合もあるのです。

　男性型脱毛症（male pattern hair loss，androgeneticalopecia）は思春期以降に始まり徐々に進行する脱毛症である．

-引用：日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」

高校生や大学生、および20代において、生え際の後退はあり得るのかどうか、以下でそれぞれ見ていきましょう。

高校生

高校生でも生え際が後退することはありえます。

現在、AGA発症者のうちおよそ10％が10代だといわれています。

しかし、そもそもM字はげなのか生まれつきのM字型の生え癖なのか、どちらの可能性も考えられます。

M字はげの特徴として挙げられるのは、ヘアサイクルが乱れることで生え際の髪の毛が細く弱々しくなってしまうこと。

側頭部などの髪と比べてみたときに特段変わらないようであれば、M字はげでなく生え癖の可能性が高いといっていいでしょう。

高校生がM字はげになってしまう原因については、別記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。

大学生

大学生で生え際が後退することはありえます。

大学生でAGAを発症している場合もありますが、それ以外に生え際が後退する要因として、以下のような点が挙げられます。

• 一人暮らしやアルバイトを始めたことによる生活習慣の乱れ
• 誤ったヘアケア
• 就職活動でのストレス

いずれも、頭皮の血行不良や皮脂の過剰分泌などを引き起こし、頭皮環境の悪化につながりかねません。

生え際の後退が気になっている場合、上記のうちあてはまる点があれば改善するようにしましょう。

20代

20代で生え際が後退することは十分にありえます。

実際に、20代の約10％がAGAを発症しているというデータがあります。

AGA以外にも職場でのストレスや生活習慣の乱れなども生え際が後退する原因となります。

ストレスは血管が収縮し血行不良を引き起こし、生活習慣の乱れは皮脂の過剰分泌などの頭皮環境の悪化につながりかねません。

ストレス発散や規則正しい生活を心がけるようにしましょう。

-参考：日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」

生え際の後退が治る人はいるの？3つの対策方法を紹介

生え際の後退で悩んでいる場合、実際に治る人はいるのかどうか気になりますよね。

どうしたら治るのかについて、ここでは3つの対策方法を紹介します。

• ヘアケア用品を使用する
• 生活習慣を見直す
• AGA治療を行う

それぞれの詳細については以下で解説していきます。

ヘアケア用品を使用する

1つ目の対策はヘアケア用品を使用することです。

専用のヘアケア用品を使用することで、頭皮環境の改善に的確にアプローチできますよ。

主なヘアケア用品は3種類です。

• 発毛剤
• 育毛剤
• 育毛シャンプー

それぞれ特色があるため、「髪を増やしたい」「抜け毛を予防したい」といった目的によって使い分けていきましょう。

発毛剤

ヘアケア用品の1点目は発毛剤です。

発毛剤は医薬品で、医学的に認められている有効成分のミノキシジルが配合されています。

ミノキシジルが血行促進に作用することによって、新しい髪の毛の発毛と成長を促す効果が期待できますよ。

医薬品のため、用法や用量を守って使用しましょう。

発毛剤のおすすめ商品一覧は別の記事で詳しく紹介しています。

育毛剤

ヘアケア製品の2点目は育毛剤です。

発毛剤とは異なり、育毛剤は医薬部外品や化粧品に分類されており、頭皮環境を整えたり、抜け毛を予防するような働きをしてくれます。

育毛剤は、それぞれ配合されている成分が異なるため、頭皮に与える効果も変わってきます。

また、別記事では育毛剤おすすめ商品をランキング形式で紹介していますので、興味のある方は参考にしてみてくださいね。

育毛シャンプー

ヘアケア製品の3点目は育毛シャンプーです。

育毛シャンプーは、頭皮ケアをして清潔な頭皮環境を維持するための商品です。

毎日使用するシャンプーを育毛効果のあるものにすることで、負担なくケアすることができますよ。

さまざまなメーカーから発売されているため、どれを選んだらいいのかわからないという方は育毛シャンプーのおすすめ記事を参考にしてください。

生活習慣を見直す

2つ目の対策は生活習慣を見直すことです。

乱れた生活習慣は皮脂の過剰分泌や血行不良などを引き起こし、頭皮環境を悪化させてしまいます。

頭皮環境に悪影響を与える主な生活習慣として、例えば以下のようなものが挙げられるでしょう。

• 喫煙習慣
• 過度な飲酒
• 運動不足
• 睡眠不足

良質な睡眠を取れるような環境を整えたり、家の周りを散歩したりなど、できることから少しずつ改善していくことをおすすめします。

改善することで、健やかな髪を育てる手助けとなりますよ。

AGA治療を行う

3つ目の対策はAGA治療を行うことです。

AGAは男性ホルモンが起因の脱毛症のため、AGAが生え際の後退の原因である場合はAGA治療を行うことしか治す方法はありません。

AGA治療では、薄毛の進行度に応じて以下の薬のいずれかが処方されることが主流です。

• プロペシア（フィナステリド）
• ザガーロ（デュタステリド）
• ミノキシジル

いずれも、日本皮膚科学会のガイドラインにおいて、薄毛治療に対して強く推奨されている治療薬ですよ。

以下で詳しく紹介します。

プロペシア（フィナステリド）

AGAの主な治療薬の1つ目はプロペシア（フィナステリド）です。

プロペシアは、有効成分であるフィナステリドを主成分とする錠剤型の内服薬で、世界60カ国以上もの国で販売されていますよ。

アメリカのメルク社によって開発され、日本では2005年に厚生労働省の認可が降りています。

プロペシアに含まれるフィナステリドが、ジヒドロテストロン（DHT）という抜け毛進行の要因であるホルモンの発生を抑えることによって抜け毛を予防できます。

ザガーロ（デュタステリド）

AGA治療における主な治療薬の2つ目はザガーロ（デュタステリド）です。

ザガーロは、イギリスのグラクソ・スミスクライン株式会社が開発した「デュタステリド」を主成分とする治療薬のこと。

デュタステリドはフィナステリドと同様に薄毛の原因となる5αリダクターゼを阻害し、AGA進行の原因であるDHTの生成を抑制する作用があります。

フィナステリドが5αリダクターゼのII型にのみ作用するのに対して、デュタステリドは5αリダクターゼI型にも作用するのが特徴のため、ザガーロはプロペシアよりも高い抜け毛予防効果が期待できるのです。

ミノキシジル

ミノキシジルは世界90か国以上で承認され、厚生労働省も発毛効果を認めている信頼度の高い成分。

毛母細胞の活性化と血行促進に作用し発毛を促す効果があります。

ミノキシジルには外用薬と内服薬がありますが、国内で厚生労働省に認可されているのは外用薬のみです。

ミノキシジル内服薬（ミノキシジルタブレット）は通称ミノタブと呼ばれ、日本国内では製造および販売が禁止されていますが、外用薬よりも高い発毛効果が期待できるため、医師の責任において個人輸入して処方しているAGAクリニックも増えています。

ミノキシジルは医薬品であるため、医師の指導のもと使用しましょう。

生え際の後退を回復するには？おすすめクリニック3選

生え際の後退を回復するために、まずは薄毛の原因を知ることが大切です。

ここでは、薄毛の症状全般を相談できるおすすめのオンラインクリニックを3つ紹介します。

オンラインクリニックであれば、自分の好きな時間に気軽に診療を受けられますよ。

また、AGAオンライン診療可能なクリニック一覧は別の記事でも詳しく紹介していますので、参考にしてください。

※表内の金額は全て税込

AGA治療は自費診療となるため、クリニックによって治療プランや価格に差があることがわかりますね。

それぞれの特徴やおすすめポイントについては以下で紹介していきます。

クリニックフォア

DMMオンラインクリニック

AGAヘアクリニック

生え際の後退に関するよくある質問

最後に、生え際の後退に関するよくある質問4つについてまとめました。

• 生え際の後退を隠せる髪型はある？
• M字はげが治らないときはどうしたらいい？
• ミノキシジルで生え際が悪化することはある？
• 20代で生え際が後退する原因は何ですか？

それぞれ以下で回答しています。

生え際の後退を隠せる髪型はある？

生え際の後退を隠すのにおすすめな髪型は、ベリーショート、ツーブロックショートなどが挙げられます。

以下の2点がポイントです。

• トップにボリュームを持たせる
• サイドの膨らみを抑える

生え際以外に目線が行くような髪型がおすすめでしょう。

また、薄毛のメンズに似合う髪型については別記事で紹介しています。

M字はげが治らないときはどうしたらいい？

育毛剤などのヘアケア用品を使用したり、生活習慣の改善をしたりしてもM字はげが治らないときは、AGAを発症している可能性があります。

AGAは男性ホルモンが起因の脱毛症であるため、M字はげの原因がAGAの場合はセルフケアで治すことは難しいと言われています。

原因を突き止めるためにも、まずはクリニックに相談してみましょう。

ミノキシジルで生え際が悪化することはある？

生え際が悪化することはなく、悪化したように感じた場合は初期脱毛の可能性があります。

初期脱毛とは、新しい髪の毛が十分に成長するまでの間に一時的に抜け毛が増えてしまう現象のこと。

ミノキシジルによってヘアサイクルが通常の状態に戻ろうとする過程で寿命が来ている古い髪の毛が抜けることにより、一時的に薄毛が悪化しているように見えるのです。

初期脱毛には個人差があり、1ヵ月～3ヵ月ほど続くことがありますが、一時的な症状のため治療を続けることが重要です。

-参考：クリニックフォア

20代で生え際が後退する原因は何ですか？

原因としては主に生活習慣が乱れている場合や過度なストレスを感じている場合、またはAGAを発症している場合が考えられます。

規則正しい生活や適度な運動を心がけ、それでも生え際の後退が改善しない場合はAGA治療も視野に入れてみましょう。

女性でも生え際が後退することはある？

女性でも後退することはあります。

牽引性脱毛症やホルモンバランスの乱れによって女性でも生え際が後退してしまいます。

牽引性脱毛症になりやすい方は、普段からポニーテールなど髪の毛を強く結ぶことが多い方です。

また、妊娠や出産後にホルモンバランスが乱れたことで現れます。

20代でも生え際が後退してしまうため、育毛剤で対策をするか目立つ場合はクリニックでの治療をおすすめします。

生え際の後退を放置するとどうなる？

そのうち治るだろうという考えで放置してしまうと、生え際の後退が悪化してしまいます。

生活習慣で改善できるケースもあるため、少しでも気になったら放置せずに原因を調べ、早めの対策を取ることを推奨いたします。

まずはご自身の状態を把握するためにも、クリニックでカウンセリングを受けてみるのも良いでしょう。

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