発毛剤の副作用の全知識｜男性と女性別の症状から選び方まで

「発毛剤の使用を考えているが、副作用が心配・・・・」
「自分は発毛剤と育毛剤どちらがあっているのか・・・」

男性でも女性でも発毛剤に興味はあるが、自分への副作用はどうなのか、妊娠した場合に副作用が心配になる方は多いです。

この記事では、男女別の副作用症状の解説や、発毛剤を使用する際の注意点・選び方を説明していきます。

発毛剤の副作用の知識を持った上で、記事を見て自分にあった発毛剤を選んでいただければ幸いです。

既に、発毛剤を使用されていて発毛剤商品を再検討されている方も自分の髪と健康の為に参考にしていただければと思います。

発毛剤と育毛剤の違い

発毛剤と育毛剤は何が違うのでしょうか。違いを理解した上で使用していかないと、自分の希望にあった効果が出ず、副作用等で頭皮や、体にも負担が掛かってしまう場合があります。

どんな商品にも言えることですが、自分に適した商品を使えば効果は出ますし適していない商品を使えば時間もお金も無駄になってしまいます。

自分に合うのは発毛剤か育毛剤かどちらが適しているかを確認してから使用していきましょう。

	発毛剤	育毛剤
分類	医薬品	医薬部外品・化粧品
効果	発毛を促す	抜け毛の予防
成分	ミノキシジルあり	ミノキシジルなし
副作用	頭皮の乾燥やかぶれ、かゆみ めまいや頭痛	頭皮の乾燥やかぶれ、かゆみ
値段	4,000円～8,000円	2,000円～14,000円

表でも分かる通り、両者は効果を含め、大きく異なります。

発毛剤は髪の毛を増やし、脱毛の進行を防ぐ為のもの。

新たに髪を生えさせる目的で使われ、「医薬品」に分類されています。

一方の育毛剤は、髪の毛を育て、抜け毛を防ぐ為のもの。

今ある髪の抜け毛を予防する効果が期待できる「医薬部外品」になります。

医薬品である発毛剤｜ミノキシジル配合

医薬品である発毛剤は、医療の中では一般的に男性型脱毛症(AGA: AndroGenic Alopecia）に対する治療薬と多く呼ばれる物になります。

ミノキシジルは研究などでその有効性が証明されており、医薬品として病院で治療、処方を受けることができる他、ミノキシジルは日本では薬局でも購入できる薬剤の一つで世界90ヶ国以上で認可を受ける、もっともポピュラーな薄毛治療薬の一つです。

ミノキシジルは現在「発毛剤」の有効成分として認められている唯一の成分になります。元々は血圧を降下させるために開発された成分ですが、副作用として多毛症が頻繁にみられたことから、育毛や発毛を目的として使用されるようになった物です。

発毛剤にはミノキシジルが配合されていることで、毛髪の成長期の延長、休止期脱毛の減少、毛根を包む組織の成長作用などを介して、発毛を促していると考えられています。しかし効果が強めなことから、副作用も全体のうちの一部の人に出ることがあります。

発毛剤には1%または5%のミノキシジルが使用されることがありますが、一般的には5%の製剤の方が、発毛の度合いや効果発現までの時間が短いなど、効果がより高いことがわかっています。ただし、皮膚の痒みや刺激感などの症状も、5%の製剤の方で多くなると報告されています。

医薬部外品である育毛剤｜頭皮を清潔に保つのが目的

育毛剤は既に生えている髪を健康的にしたり抜け毛を防止したりして薄毛予防や改善が期待できる「医薬部外品」になります。発毛を促す発毛剤とは異なり、今ある頭髪が抜けないようにす為のもので、頭皮を清潔な状態に保つのが目的です。

育毛剤には主な有効成分としては毛根を刺激することで育毛を促す成分であるセンブリエキス、肌荒れを防ぐ効果が期待できるグリチルリチン酸ジカリウム、アレルギー症状を引き起こす作用を抑えて皮膚の症状を抑える効果をあらわす抗ヒスタミン薬であるジフェンヒドラミン塩酸塩があります。

発毛剤を使うべき人の特徴

髪の毛の本数が少なくなり、薄毛が進行していると感じている方には発毛剤の使用がおすすめされます。ミノキシジルには髪の毛を新たに生やす効果が期待できるので新しい髪の毛を手にしたい方には育毛剤ではなく発毛剤を検討してみてください。

また、発毛剤は男性ホルモンの影響で毛髪が薄くなっている方の髪の成長周期を正常化に戻す効果も期待できるため、新しい髪の発毛促進もあり発毛した髪を太く・長く成長させ、薄毛を根本から改善する作用があります。

発毛剤の副作用の症状一覧｜男性・女性に分けて解説

発毛剤ミノキシジルについての効果がわかってきたからといって使用上リスクがなくなるわけではないので、副作用の症状を確認した上で使用していきましょう。

発毛剤としてのミノキシジルの局所への塗布では、副作用は起きにくいとされていますが、最も頻度の高い反応としては皮膚炎（頭皮の痒み）が挙げられます。

以下の記事では、男性・女性によっての症状の違いや副作用の注意点を記載していきますので、参考にしてください。

また、妊娠に関係する服作用では、男性でしたらEDの心配、女性でしたら妊娠や母乳への影響も気になる方は多いので、副作用を理解した上で使用する判断を医師と相談の上、判断ください。

男性の発毛剤による副作用｜ED・心臓の負担など

まずは男性の発毛剤による副作用はどのようなものがあるのかを見ていきます。よく聞く、皮膚の痒みだけではなくEDや心臓への負担はどうなのか気になりますよね。

男性の発毛剤の副作｜ED・心臓の負担などに関して

の10個の主症状を紹介していきます。

確認せずに安易に使用して後から不安に襲われるなんてことがないように事前の情報収集はとても大事です。

記事の最後では、よくある質問に関しての回答も記載していますので合わせてご確認ください。

初期脱毛

ミノキシジル外用薬を直接頭皮に塗布する場合、使い始めて1ヶ月～2ヶ月の頃に初期脱毛が見られることがあります。

髪の毛では成長期・退行期・休止期という一定周期のヘアサイクルが存在しており、成長期に発毛して育った髪の毛は、退行期および休止期を経て抜け落ちるものです。

ミノキシジルは、休止期から成長期への移行を促進する効果があり、古い毛が同じ毛穴から出てきた新しい毛穴に押し出される事で初期脱毛が起こります。

そのため、初期脱毛は新たな髪の毛の発毛と、それを成長させるための準備をしている証拠であり、薄毛の悪化を心配する必要はありません。

しかし、脱毛があまりにも多かったり、長期的に続いていたりする場合は別の原因が考えられますので、使用を中断して医師に相談してください。

皮膚炎

ミノキシジルに含まれる成分によって皮膚が炎症を起こし、かゆみやかぶれにつながることがあります。

これはアレルギー症状にあたるので、すぐに使用を中止してください。

多少のアレルギー反応があっても使用し続けたい気持ちがあると思います。

しかし、このままアレルギー反応が出たまま使用するとアナフィラキシーショックに陥る可能性もあるので、万が一こうした症状が現れた場合はすぐに使用を中止し、医師へ相談しましょう。

こうした症状は、もともと皮膚が弱い方に起こりやすい傾向があります。

動悸・息切れ

動機や息切れはアレルギー反応や血圧低下、心臓の酸素不足などが原因として考えられます。

ミノキシジルやロゲインなどの外用薬に含まれる基剤成分・プロピレングリコールに対するアレルギー反応が考えられます。

また、多量のミノキシジルは低血圧の原因となる可能性があります。日焼けした頭皮に使用する場合やワセリン・トレチノインと併用すると薬剤の過剰な吸収が起こりえることが知られています。

血流悪化によって心臓が酸欠を起こすと、酸素を取り込もうとして心拍数を増やします。結果として、動悸を感じやすくなります。

普段から血圧が不安定な方や、心臓疾患があるという場合には、事前に医師へ相談してください。

頭痛やめまい

ミノキシジルは細動脈の拡張を促すため、血圧が下がります。結果として、脳が酸欠状態となり頭痛を生じることがあります。また、平衡中枢が不安定になりフラフラした感覚になりめまいが生じることがあります。

頭痛やめまいが起きてしまうと普段通りの生活が送れない原因にもなるで避けたい副作用です。少量では副作用が現れにくいので、使用開始してから時間がたった頃に症状が出ていないか気を付けて観察してみてください。

むくみ

ミノキシジルは、もともと血圧を降下させる目的として開発されたことは、ご説明した通りです。ミノキシジルを使用すると、血液を流す動脈に拡張作用が働き、血流が増えます。

しかし、血液を戻す静脈には拡張作用が働かないため、動脈を通して行き渡った血液を静脈で同じ量を流すことができず、血管外に水分が流れでて、むくみの原因となります。

顔や手足のむくみは、露出しているので目立ちます。あごのラインや首回りのむくみは顔の形が変わってしまうため、特に女性にとっては大きなデメリットです。

多毛症

ミノキシジルを摂取することで体毛が濃くなるケースがあります。ミノキシジルの血行促進効果や毛母細胞の活性化効果により、毛髪だけでなく体全体の体毛までもが増毛の影響を生じる可能性があります。

体毛に作用するということで髭が濃くなったり、胸毛が濃くなったりする可能性もあります。元々、髭が濃い方や胸毛が濃い方にとってはこの症状はデメリットです。しかし、体毛だけ濃くなり、毛髪は薄くなるようなケースはないと考えられています。

体重増加

上記で説明したように、ミノキシジルを使用すると、血液を流す動脈に拡張作用が働き、血流が増えます。しかし、血液を戻す静脈には拡張作用が働かないため、動脈を通して行き渡った血液を静脈で同じ量を流すことができず、血管外に水分が流れでて、むくみの原因となります。

むくみは体内に水分が蓄積した状態になるため、その水分を体外に出さないかぎり体重が増加した状態になります。

むくみ解消には、血行促進と代謝を良くすることが不可欠です。自分でできる顔や手足のむくみ対策に、入浴やマッサージ、ストレッチなどを行いむくみ解消を促します。

肝機能障害

アルコールやニコチンなどの有害物質を肝臓で分解し無毒化するように、ミノキシジルも肝臓で分解されます。

肝臓には、チトクロームP450と呼ばれる酵素があり、多くの薬を酸化し効果を低下させるとともに、水に溶けるようにして腎臓でろ過されて尿となり体外へ排泄されます。このとき肝臓に負荷がかかると機能低下が起こります。

肝機能障害になるとむくみの原因にもなります。また、全身倦怠感、食欲低下、嘔気、黄疸、皮膚のかゆみなど様々な症状が現れます。

これらの症状が現れたら薬剤の使用を中止してください。

心疾患

ミノキシジルは細動脈を拡張させるだけでなく、冠動脈と呼ばれる心臓に血液を送る太い血管にも作用してしまいます。

冠動脈は収縮により血液を勢いよく出します。ホースの先を絞ると水が勢い良く飛んでいくイメージです。

ミノキシジルはそんな冠動脈も弛緩させてしまうので、心臓への血流量が落ちてしまい心臓への酸素供給と栄養補給が落ち心臓が徐々に弱っていきます。

心臓が酸欠状態になると動悸や息切れの原因ともなります。体調の変化が現れたら使用を中止してください。

「発毛剤でEDになる」は嘘？

発毛剤でよく使用されているプロペシアやザガーロは、使用することによって性欲の減退や勃起不全、射精障害、精液量減少などが副作用としてあげられています。

しかし、ミノキシジルには性欲の減退や勃起不全などの性機能低下に関する医学的な根拠は存在しません。

口コミで書かれている場合はありますが、それがミノキシジルによるものなのかは不確かです。

ミノキシジルを使用中とまったく同じ条件で、使用していない時と比較して観察しないと、その人に起きた現象がミノキシジルによるものかどうか、客観的な検証ができないからです。

女性の発毛剤による副作用

男性用と女性用の発毛剤の商品が分けられていることから、使用されている発毛効果のある成分の違いや副作用の違いがあると思いますよね。

女性の発毛剤による副作用に関して

の3個の主症状を紹介していきます。

結論から言うと、女性の薄毛の原因や症状は男性と異なるため、必要とされる成分が異なります。

女性の薄毛は、男性に多い抜け毛による薄毛ではなく、毛髪が細くなることによるボリュームダウンが原因として多いです。

これは血行不良やホルモンバランスの乱れが主な原因とされているため、血行促進を促すミノキシジルや女性ホルモンのエストロゲンをサポートする成分が含まれています。

基本的には男性の副作用と同じ

副作用が出やすいミノキシジルを同様に使用している製品では、男性と同じような副作用が発現します。

また、ミノキシジルは使用中のみ血流が良くなる成分であるため、男女共に使用をやめると元の状態に戻り、薄毛が再発する場合があります。

女性は出産にともなって、女性ホルモンが減少する影響で抜け毛が増えることがあるため、要因が重なって今まで以上に薄毛に悩まされてしまう可能性があります。

そのため、女性は特に使用方法や時期を守ることが大切です。

胎児・乳児への影響

ミノキシジルは血管を拡張されて血流を良くする効果が強いことから、心臓にかかる負担が大きくなります。

妊娠中に飲むと胎児の心臓にも同じように強い負担がかかる恐れがあるため、とても危険です。

また、授乳中の女性がミノキシジルを使用した場合、母乳中にミノキシジルが移行することがわかっています。

つまり、授乳中の女性がミノキシジルを使用すると、赤ちゃんは母乳を通じてミノキシジル成分を摂取することになります。

したがって、乳児に直接関係無いだろうと思って授乳中にミノキシジルを使用すると、乳児の心臓に負担をかけたり、アレルギー反応を起こす可能性があります。

男性用の発毛剤は副作用が強く出る可能性あり

男性用と女性用の発毛剤ではミノキシジルの配合濃度が異なります。

日本皮膚学会のガイドラインが推奨しているのは、男性が5％、女性が1％です。

したがって、女性が男性用の発毛剤を使用すると副作用のリスクが高まります。

濃度が高い方が薄毛改善作用を見込めると思われていますが、皮膚炎などアレルギー反応が起きると危険ですので使用しないでください。

また、女性と男性では薄毛になる原因が異なる可能性があるため、自身の原因をしっかりと把握した上で使用するようにしていきましょう。

発毛剤で副作用が出る原因は？

ここまで、発毛剤の副作用の症状について色々と説明をしてきました。

ここからは更に深掘りをして、副作用がでる原因について説明をしていきます。

副作用が出てしまう原因を理解することで、副作用を出にくくする方法にも繋がるので、しっかりと確認が必要です。

リスク回避をすることで、発毛剤を安心安全に使えると良いです。

発毛剤に含まれる有効成分によるもの

ミノキシジルは現在「発毛剤」の有効成分として認められている唯一の成分です。

元々は動脈を拡張させて血圧を降下させるために開発された成分ですが、副作用として多毛症が頻繁にみられたことから、発毛を目的として使用されるようになりました。しかし、発毛効果が強いことから、副作用も一部の人に表れることがあります。

副作用には上記で説明したようにかゆみやかぶれ、頭痛やむくみ、めまい、動悸などがあります。

発毛効果は強く効果を実感できるのは嬉しいですが、副作用が現れたときは注意です。

アレルギー

ミノキシジルに含まれる成分によって皮膚が炎症を起こし、かゆみやかぶれにつながった場合は、ミノキシジルによりアレルギー反応を起こしています。

このまま使用し続けると更に悪化し、アナフィラキシーショックにまで陥る可能性があるため、症状が現れたらすぐに使用を中止してください。

こうした症状は、もともと皮膚が弱い方に起こりやすい傾向があるため、肌のバリア機能が弱い方は医師に相談してから使用するようにしましょう。

疲労・体調不良

疲労がたまっていたり、体調不良やストレスだと自律神経が乱れ新陳代謝を低下させます。その結果、皮脂の過剰分泌や角質が厚くなるなど肌荒れの原因に繋がり、副作用が出やすくなります。

そのため、これまで使用していて問題がなかった発毛剤や育毛剤でも副作用が現れる恐れがあります。

発毛剤は続けることで効果が現れやすいです。体調不良により今まで使っていて問題がない商品でアレルギー反応などが出てしまったら、使えなくなってしまう可能性もあるので、生活習慣を整えて疲労やストレスを溜めない生活を心掛けることで、副作用がでない環境作りをして行くことが大切です。

使用前から肌荒れなどが起きている

肌荒れがあると副作用は出やすいです。元々皮膚のバリア機能が弱い方が使用すると、薬剤の吸収率が高まり副作用のリスクが高まります。

その結果、アレルギー反応のかゆみやかぶれが出やすいため、頭皮環境が荒れていることが原因で、肌トラブルの悪化につながる可能性もあり悪循環に陥ります。

薬の吸収率が高まると聞くと良いのではないかと思ってしまいますが、高確率で肌荒れ悪化に繋がります。そうならないように頭皮環境を整えてから発毛剤を使うようにしましょう。

発毛剤を使う際に注意するポイント【副作用対策】

ここまで発毛剤を使うことにより服作用が出る可能性があることを理解できたかと思います。副作用が現れるかどうかは発毛剤を実際に使ってみるまでは分かりません。せっかく発毛剤を使うなら服作用が出ないことにこした事はないですよね！

ですが、副作用を出さない為にもできることはあるので、発毛剤を使う際の注意するポイントを確認して対策を取っていきましょう。

副作用対策は、行えば絶対に副作用が出ないと保証するものではありませんが事前に副作用のリスクを抑えることに繋がりますので参考にしてみてください。

用法・用量を守る

発毛剤を含む医薬品は用途・用量を守ることで効果が発揮され、守らずに過剰摂取をした場合などには重篤な副作用が出てしまう可能性があります。

ミノキシジルは頭皮が綺麗な状態で使用することで、最も頭皮に浸透すると考えられています。

そのために、洗髪後、頭皮に水分が残っていない状態で使用することをオススメします。

頭皮に水分が残っていると、ミノキシジルが頭皮から吸収されにくくなります。

また、ミノキシジルは髪の毛ではなく、頭皮にしっかり届くように塗布します。頭皮につけたミノキシジルの上から手でのマッサージをすると、効果を薄めてしまう可能性がありますのでマッサージをする場合は、塗布前に行うようにしてください。

発毛剤には規定量があります。例えば1日2回とあれば、どのくらいの期間を開けた方が良いのかなど確認した上で使用してください。効果的な使用サイクルを習慣化することを目指しましょう。

自分にアレルギーのある成分は避ける

発毛剤の使用前にはアレルギー確認をおすすめします。自分にアレルギーのある成分を摂ってしまうと、痒みだけではなく軽度から重度の様々な症状が出てしまう可能性があります。

事前に、パッチテストやアレルギーチェックを行うことをおすすめします。家庭で行えるパッチテストの方法例としては、腕の内側などの赤みが出ても目立たない部分に発毛剤を塗布して10分後と48時間後の経過を見る方法です。

塗布した部分にかゆみが赤みなどの副作用が発生した場合、頭皮に使うと同じ副作用が発生する可能性があると考えられます。かぶれやかゆみなどの症状が出た場合は使用を控え、医師に相談してください。

パッチテストが問題なくても、頭皮に使用した際に頭皮環境が乱れている等の影響で副作用が出てしまう場合もあるので完全に検証ができるわけではありませんが、副作用が生じるかどうかの目安にはなります。

肌荒れなどの肌トラブルが起こっている時は使わない

二の腕等でパッチテストを行った結果が問題なかったとしても、肌荒れや肌トラブルが起こっている時には発毛剤は使用しないようにして下さい。頭皮環境が荒れていることが原因で、肌トラブルの悪化につながる可能性もあります。

自分にあった発毛剤を選べたとしても、使用上の用途・用量を守らなければ効果は得づらいものとなってしまいます。

使用している上での肌荒れ、肌トラブルが起きた場合には医師に確認してもらい自分にあった使用方法を取るようにしましょう。

発毛剤使用時の注意点

使用前に副作用やアレルギーの確認ができたら、実際に発毛剤を使用する際の注意点を確認していきましょう。使用時の注意点を守ることで、発毛剤本来の効果が期待できます。

一般的な医薬品に関しても同様で、使用の際には使用時の注意点を守ることで自分の安全を維持し、期待する効果に繋げます。

以下の記事では実際に発毛剤を使用する上での注意点を記載していくので、発毛剤を使用する前に確認してください。

また、男性と女性によっての注意点もあるので気をつけましょう。

外用薬は頭皮にかゆみや湿疹がある際は使用しない

頭皮にかゆみや湿疹がある際は、発毛剤の使用により望まない副作用が出てしまう可能性があります。頭皮トラブルの悪化の原因に繋がらないように頭皮に何かしらの異常がある場合は使用を控えるようにしましょう。

また、今までに、薬や化粧品によりアレルギー反応を起こしたことがある方（例えば、発疹・発赤、かゆみ、かぶれ等）は使用前に医師に相談しておくようにしてください。

もし、誤ってかゆみや湿疹のある際に使用してしまったい際は取り扱い説明書を確認の上すぐに医師に相談しましょう。

体調が悪い時は使わない

体調が悪いと疲労がたまり、体調不良やストレスだと自律神経が乱れ新陳代謝を低下させます。その結果、皮脂の過剰分泌や角質が厚くなるなど肌荒れの原因に繋がり、副作用が出やすくなります。

そのため、これまで使用していて問題がなかった発毛剤で副作用が現れる恐れがあります。

効果がみられるまでの使用習慣を維持するためにも生活習慣を整えて疲労やストレスを溜めない生活を心掛けることで、副作用がでない環境作りをして行くことが大切です。

用法・用量を守る

発毛剤を含む医薬品は用途・用量を守ることで効果が発揮され、決められた量以上に多く使用した場合などには重篤な副作用が出てしまう可能性があります。

ミノキシジルは頭皮が綺麗な状態で使用することで最もミノキシジルが頭皮に浸透すると考えられており、そのために洗髪後、頭皮に水分が残っていない状態で、使用すると良いと考えられています。頭皮に水分が残っていると、ミノキシジルが頭皮から吸収されにくくなります。

また、ミノキシジルは髪の毛ではなく、頭皮にしっかり届くように塗布し、頭皮につけたミノキシジルの上から手でのマッサージをすると、効果を薄めてしまう可能性がありますのでマッサージをする場合は、塗布前に行うようにしてください。

発毛剤には規定量があります。例えば1日2回とあれば、どのくらいの期間を開けた方が良いのかなど確認した上で使用してください。

その他の、使用の用途・用量に関して目に入ったらすぐに水またはぬるま湯で流すなど、使用にあたり注意点がありますので自分で使用上の用途・用量を確認してから使用を徹底しましょう。

女性は男性向けに作られた製品を使わない

男性用と女性用の発毛剤ではミノキシジルの配合濃度が異なります。日本皮膚学会のガイドラインが推奨しているのは、男性が5％、女性が1％です。したがって、女性が男性用の発毛剤を使用すると、副作用のリスクが高まります。

濃度が高い方が薄毛改善作用を見込めると思われていますが、皮膚炎などアレルギー反応が起きると危険ですので使用しないでください。

また、女性と男性では薄毛になる原因が異なる可能性があるため、自身の原因を医師としっかり確認した上で使用するようにしてください。

副作用に関する内容を確認する

用途・用量を守るのと同じように副作用に関しても理解をした上での使用をおすすめします。自分を守るためにもどんな副作用があるのかしっかりと認識して使用しましょう。

あらかじめ、どんな副作用が発生する可能性があるのかを知っておくことで、実際に副作用が出た時の対応がスムーズに取れるようになります。

以下の記事では、服作用が出たときの対処法を記載していますので、副作用の内容確認と合わせて知識を深めておきましょう。

副作用が出たときの対処法

何らかの副作用が出た場合は、使用上の説明に従い速やかに医師に相談してください。

自分で解決しようと、自己判断で処置を行ってしまうと二時的被害や副作用の悪化に繋がってしまう恐れがありますので注意ください。

ネット上で対処法が掲載されている場合もありますが、ご自身にあった対処をするためにも事前に相談する医療機関情報を控えたり、相談先の確認をおすすめします。

軽度の副作用症状であれば、使用上の説明や使用している発毛剤の対処法をまずは確認してみてください。

軽度の副作用であっても必ず確認をし、大事に至らないようにすると事態の悪化を防ぐ事に繋がります。

初期脱毛は気にしすぎない

発毛剤ミノキシジル外用薬を直接頭皮に塗布する場合、使い始めて1ヶ月～2ヶ月の頃に脱毛が見られることがありますが先程、説明したとおりこれは初期脱毛とよばれるものです。

髪の毛が休止期から成長期への移行な証拠になります。

ミノキシジルは、休止期から成長期への移行を促進する効果があり、古い毛が同じ毛穴から出てきた新しい毛穴に押し出される事で初期脱毛が起こります。

使い始めて1ヶ月～2ヶ月くらいに症状が出てくる場合がありますが、髪の毛では成長期・退行期・休止期という一定周期のヘアサイクルが存在しており、成長期に発毛して育った髪の毛は、退行期および休止期を経て抜け落ちるものです。

そのため、初期脱毛は、新たな髪の毛の発毛と、それを成長させるための準備をしている証拠であり、薄毛の悪化を気にしすぎる必要はありません。

しかし、脱毛があまりにも多い場合や長期的に続いていたりする場合は別の原因が考えられますので、使用を中断して医師に相談してください。発毛剤の利用開始１〜２ヶ月すると毛が抜けてくることもあるだろう

異常を感じたら使用を中止し、医師に相談する

些細なことでも異常を感じたら、なるべく早い段階で使用をするのを中止し、医師に相談してください。

自己判断のまま使用し続けたり、処置を行ってしまうと発毛に対しての逆効果に繋がる場合や副作用の発現、悪化に繋がる場合があります。

自分の症状を医師に相談した上で、適切な処置判断を仰ぎましょう。

症状が酷くなってからでは、その後の対応が大きく変わっていく恐れがあります。

発毛剤の選び方

これまで発毛剤の副作用や取り扱い方の注意点についてお話しをてきました。

ここからは発毛剤を選ぶ上で基準となる項目について説明していきます。

世の中には調べても調べ切れないぐらいの種類の発毛剤があり、どれを選んで良いのか分かりませんよね。これを参考にしてご自身に合った発毛剤と巡り会えることを願っています。

基準としては、やはり何が含まれているかが重要です。薬の投与経路の違い(内服薬、外用薬など)がありますが、まずは何が入っているかチェックしていきましょう。

ミノキシジルの配合量をチェック

今まで説明したように男性用と女性用の発毛剤ではミノキシジルの配合濃度が異なります。

日本皮膚学会のガイドラインが推奨しているのは、男性が5％、女性が1％です。

したがって、女性が男性用の発毛剤を使用すると副作用のリスクが高まります。

濃度が高い方が薄毛改善作用を見込めると思われていますが、皮膚炎などアレルギー反応が起きると危険ですので使用しないでください。

また、女性と男性では薄毛になる原因が異なる可能性があるため、自身の原因をしっかりと把握した上で使用するようにしましょう。

頭皮のケア成分が入っているか

頭皮環境を整えておかないと皮膚トラブルの原因になってしまいます。

そのため、発毛成分だけでなく、頭皮をケアしてくれる成分が含まれているかをチェックしましょう。

発毛成分は全体の1～5％のため、その他の成分も重要になっています。

ご自身の目的に合った成分を確認してみて下さい。

フケ防止	・ジンクピリチオン ・イオウ ・ミコナゾール硝酸塩 ・二酸化セレン ・ピロクトンオラミン
かゆみ	・塩酸ジフェンヒドラミン ・クロルフェニラミンマレイン酸塩 ・クロタミトン
炎症防止・修復	・アラントイン ・グリチルリチン酸2K ・パンテノール
保湿	・コラーゲン ・セラミド ・エラスチン ・ヒアルロン酸 ・グリセリン ・植物エキス

よくある質問

最後に、実際に発毛剤を使う際によくある質問と回答を紹介しますので参考にしてください。

なお、自分の症状によっては回答内容だけでは不十分な恐れもあるので、不安な方は自分の症状を医師に伝えた上で判断を仰ぎましょう。

同じような疑問を持っている方はぜひ参考にしてください。

副作用のない発毛剤はある？

100%、副作用が出ないと断言できる発毛剤はありません。

発毛剤に含まれる成分のアレルギー反応による接触皮膚炎をはじめ、ミノキシジル特有の副作用が起こる恐れがあります。

自分の体調やアレルギー症状を確認してから使うようにしましょう。事前に副作用に関しての知識を深めておくことで、リスク軽減に繋がります。

また、ミノキシジルは血管を広げる作用があります。しかし、心臓に血を送る冠動脈は他の血管と違い、血管を収縮させることで血液に勢いを出して血を送ります。

ミノキシジルを服用するとこの冠動脈まで広げてしまうため、心臓の血流量が減り、酸素供給・栄養補給が十分に行われなくなるのです。そして、肺にも負担がかかるようになります。

そのため、循環器系の持病がある方は使用を避けた方がよいでしょう。どうしても使用したいという場合には、必ず医師に相談した上で使うようにしましょう。

使い始めたら抜け毛が増えたが続けても大丈夫？

ミノキシジル外用薬を直接頭皮に塗布する場合、使い始めて1ヶ月～2ヶ月の頃に初期脱毛が見られることがあります。しかし、脱毛があまりにも多かったり、長期的に続いていたりする場合は別の原因が考えられますので、使用を中断して医師に相談して下さい。

髪の毛では成長期・退行期・休止期という一定周期のヘアサイクルが存在しており、成長期に発毛して育った髪の毛は、退行期および休止期を経て抜け落ちるものです。

ミノキシジルは、休止期から成長期への移行を促進する効果があり、古い毛が同じ毛穴から出てきた新しい毛穴に押し出される事で初期脱毛が起こります。

そのため、初期脱毛は、新たな髪の毛の発毛と、それを成長させるための準備をしている証拠であり、薄毛の悪化を心配する必要はありません。

発毛効果のある食べ物は？

絶対に発毛する食べ物はありませんが、発毛効果のあると言われている食べ物は存在します。食事でも少しでも薄毛対策をされたい方は、次の4つの栄養素が含まれている食べ物を積極的に取り入れましょう。

1、タンパク質は毛髪の基礎となる栄養素です。毛髪の８５%はケラチンと呼ばれるタンパク質で構成されています。代表的な食べ物は肉類・魚介類・卵類・大豆製品・乳製品などです。

2、ミネラルは薄毛対策で重要な働きをします。毛髪の主成分のケラチンの生成には亜鉛が関わります。代表的な食べ物は牡蠣・豚レバー・うなぎ・かつおぶし・切り干し大根などです。

3、ビタミンは不足していると頭皮にかかわらず様々な身体不調が現れます。そんなビタミンですがほとんどは体内で生成されないため、毎日の食事で補っていきましょう！

代表的な食べ物は鶏レバー・豚レバー・うなぎ・しじみ・アセロラ・アーモンド・キウイ・赤ピーマン・ごまなどです。

4、大豆に含まれるイソフラボンは、細胞老化を促す活性酸素の抑制作用があります。イソフラボンにはタンパク質を豊富に含み5αリダクターゼの阻害効果も期待されていることから、薄毛対策のために取り入れたい栄養素の一つです。

代表的な食べ物は納豆・味噌・油揚げ・凍り豆腐・豆乳・豆腐などです。

絶対生える発毛剤はある？

結論絶対生えると保証できる発毛剤はありません。

発毛剤ミノキシジルは髪の毛を新たに生やす効果が期待できるものです。

ミノキシジルが配合されていることで発毛した髪を太く・長く成長させ、薄毛を根本から改善する作用があり、毛髪の成長期の延長、休止期脱毛の減少、毛根を包む組織の成長作用などを介して、発毛を促していると考えられています。

何故ならば、ミノキシジル自体は血管拡張作用を持ち、血管内皮の成長因子を増やす効果があるため、頭皮への血流を増やします。このことで頭皮の細胞の栄養が増え成長が促されると考えられているからです。