育毛シャンプーは効果なし？男性の薄毛・AGA予防に役立つか調査！

「育毛シャンプーって効果あるの？」
「薄毛やAGAを予防できるのかな……？」

薄毛に悩んでいる人には、最初の予防・改善策として育毛シャンプーの使用を考えてる方が多いと思います。ただ、本当に効果があるのか心配ですよね？

また、いざ購入しようと思っても、さまざまな商品が出回っているため、どれを選べばいいか悩んでしまいます。薄毛やAGAの対策はスピードが重要なため、悩んでる時間も惜しいはずです。

そこでこの記事では、薄毛の悩みや疑問を抱えている方のために、育毛シャンプーの予防・改善効果や正しい使い方について解説していきます。

【おすすめの育毛シャンプー6選】

育毛シャンプーとは？どんな効果があるのか解説

まず、育毛シャンプーについて正しく知ることが重要です。間違った知識や思い込みで使い続けても、自分が髪に対して抱える悩みを解決することはできません。

基本的に育毛シャンプーの使用を検討している方は、

「髪のボリュームが減ってきた」
「最近抜け毛が多くなった気がする」
「髪のハリやコシが物足りない」

といった、薄毛に対する不安が出始めた人に多いと思います。

このまま放置していたら薄毛が進行してしまうかもしれないという懸念から、頭皮ケアを始める最初のステップとして育毛シャンプーを使い始めるケースですね。

そんな育毛シャンプーですが、実際にはどんな効果があるのでしょうか？まずは育毛シャンプーに期待できる効果について解説していきます。

髪や頭皮の健康状態を良くする

引用元画像：銀クリAGA.com

育毛シャンプーが持つ最大の特徴は、髪や頭皮の健康状態をよくする、という点です。

健康で丈夫な髪を育てるためには、髪の正常な成長周期(ヘアサイクル)を整える必要があります。

しかし、日々の生活で発生する皮脂汚れや頭皮の乾燥、フケの増加などが原因で頭皮環境が悪化しヘアサイクルが乱れると、通常は2～6年成長する髪が数ヶ月や1年程度で抜け落ちてしまうことに。

こうした状況を解決するため、育毛シャンプーには

といった頭皮を健康に保つ効果があります。

頭皮の乾燥を防ぐ

頭皮が健康であるためには、うるおいが不可欠です。洗浄力が強力なシャンプーを使用すると、必要な皮脂まで落としてしまい、頭皮の乾燥に繋がります。

このほか、直射日光といった環境や体質由来の乾燥も、頭皮の炎症やフケの増加、そしてヘアサイクルの乱れの原因です。

こうした乾燥トラブルから頭皮を守るためにも、育毛シャンプーには

といった工夫がされています。

髪にハリやコシを与える

髪のハリやコシが失われる原因は、ヘアサイクルの乱れ以外にも、髪の主成分であるたんぱく質や水分の不足、キューティクルのダメージが考えられます。

こうした問題を解決するため、育毛シャンプーには髪のうるおいを補う成分や頭皮の血行を促進する成分も配合。頭皮の環境を整えつつ、髪自体の成長を促します。

そのほかにも、洗いあがりの髪をふんわり柔らかく仕上げてボリューム感を出すなど、商品ごとに特徴があるのでチェックしてみてください。

育毛シャンプーは薄毛やAGA予防改善には効果なし？

では、育毛シャンプーに薄毛やAGAの予防・改善効果はあるのでしょうか？

結論からいうと、育毛シャンプーで薄毛やAGAの根本的な解決をすることは困難です。

育毛シャンプーは前述のとおり、余分な皮脂を取り除く、頭皮の乾燥を防ぐ、髪にハリやコシを与えるといった、頭皮環境を整えるのが主目的。

つまり育毛シャンプーには、ヘアサイクルを正常に整え、髪が細くなったり十分に成長する前に抜け落ちるのを予防する、炎症や乾燥、フケから頭皮を守るといった効果が期待できます。

育毛シャンプー、育毛剤ともに、すでに抜け落ちてしまった髪を新たに生やすといった効果はないため、自身の抱える悩みや問題に合わせて使うようにしましょう。

育毛シャンプーと育毛剤の違い

	育毛シャンプー	育毛剤
分類	医薬部外品・化粧品	医薬部外品・化粧品
効果	頭皮環境の改善・保護	抜け毛の予防
値段	1,000円～10,000円	2,000円～14,000円

「育毛シャンプー」と混同されがちなのが「育毛剤」です。

育毛シャンプーは頭皮環境の改善が主目的であり、刺激の少ない成分を配合し、不要なぶんだけ皮脂を洗い落とす、フケを予防するといった効果が期待されます。

このため、育毛効果は間接的です。

一方の育毛剤は、頭皮の血行促進や髪に必要な栄養素を補給するなど、積極的な抜け毛予防・育毛効果を目的としています。

一般的に知られる塗布タイプのものだけでなく、飲む育毛剤も存在し、直接的な育毛効果が期待できます。

そもそもの育毛のしくみ

育毛剤による育毛は、

の2つの効果を併用するケースがほとんどです。

毛母細胞とは、毛根に存在する細胞のこと。髪はこの毛母細胞が分裂・増殖することで成長します。

育毛剤が毛母細胞の分裂・増殖を促すメカニズムは、育毛剤に含まれる有効成分によってさまざまです。

例えば「リデンシル」という有効成分には「DHQG」という分子が含まれており、発毛の指令を出すバルジ領域を刺激することで毛母細胞を活性化させます。

また、髪の成長にはたんぱく質をはじめとした栄養素が欠かせません。こうした栄養素を運搬するために、頭皮の血行は重要です。

「センブリエキス」に代表される有効成分には頭皮の血行を促進させる効果があり、髪の成長を促します。

こうした2つの効果によって、髪を健康的に育てるのが育毛の仕組みです。

成分の違い

前述のとおり、育毛剤には

を配合しているのが一般的です。

一方の育毛シャンプーには、明確な成分の規定がありません。

このため、販売会社や製品によって、配合されている成分や効果はまったく異なります。

育毛シャンプーを比べてみると、頭皮のべたつきを抑えることに重点を置いているものもあれば、フケの除去や予防に力を入れているものもあります。

こうした背景から、育毛シャンプーを選ぶ際は、自身が抱える悩みや目的にあわせるのが重要です。

育毛シャンプーは頭頂部の薄毛にも効果がある？

育毛シャンプー・育毛剤ともに、抜けてしまった髪の毛を再び生やす効果はありません。一方で、髪が細いあるいは短いために薄毛に見える、といった場合には育毛による改善効果が期待できます。

この場合も、育毛シャンプーで頭皮環境を整えるのか、育毛剤で積極的に髪を育てるのかについては、自身の状況や目的に合わせて選ぶ必要があります。

いずれにせよ、AGA(男性型脱毛症)が原因の場合は、専門機関による早期治療が必要不可欠なため、そうした懸念がある方には育毛シャンプーは不適切です。

育毛シャンプーの選び方・ポイント

続いて、育毛シャンプーを選ぶ際のポイントを解説していきます。

育毛シャンプー選びで間違えないよう、重要な項目を抜き出しました。どの育毛シャンプーを買えばいいか迷ってしまった際は、次の3点に注目してみてください。

1.アミノ酸系かベタイン系の成分が含まれているか

一般的なシャンプーは、石油系の合成界面活性剤が含まれています。石油系は洗浄力が強力な反面、必要な皮脂まで落としてしまったり、頭皮に刺激を与えて炎症の原因になることも。

また、天然由来の石鹸系界面活性剤も、石油系ほどではないにせよ洗浄力が強めとなっています。

頭皮環境を整えたい場合は、こうした石油系や石鹸系ではなく、アミノ酸系やベタイン系のマイルドなシャンプーがおすすめです。

アミノ酸系シャンプーは石油系に比べると泡立ちが控えめなものの、頭皮や髪をいたわりながら、余分な汚れのみ落としてくれます。

また、ベタインはアミノ酸の一種。アミノ酸系と同じく刺激が少なく、適度な洗浄力があります。

2.添加物を使用していないか

シャンプーには、商品を長持ちさせたり使いやすくするため、添加物が多数加えられています。すべての添加物に害があるわけではありませんが、体質や他の成分の影響で控えたほうがいいケースも。

酸化防止剤や防腐剤は、頭皮に刺激を与える可能性があるため注意が必要です。

一方、無添加のシャンプーだから安全、というわけでもありません。体質や肌質によって、どうしても合う・合わないがあります。

実際に試してみて、もし自分に合わないと感じた場合は、すぐに使用を中止しましょう。

3.髪のボリュームアップ成分が入っているか

薄毛の改善には時間が必要です。効果がはっきりするまでの間、薄毛を気にして悩み続けるのは精神的にもヘアサイクルにも悪影響。

そんなときは、髪にハリやコシを与えてふんわりとした洗いあがりに仕上げてくれる成分が入った育毛シャンプーを試してみましょう。自然と髪のボリュームがアップし、日々の自信にもつながります。

あわせて、薄毛の気になる部分をナチュラルにカバーするヘアスタイルを取り入れるのも手です。

※本記事における「ボリュームアップ」とは、毛髪にハリやコシを与え、ふんわりとした印象に見せることを指します。

おすすめ育毛シャンプー6選

【おすすめの育毛シャンプー6選】

数ある育毛シャンプーを検証した結果、おすすめできる商品を6つまで絞りました。

それぞれの商品に特徴があるので、自身が抱える悩みや目的と照らし合わせ、自分にぴったりの育毛シャンプーを選んでください。

チャップアップシャンプー

スカルプD 薬用スカルプシャンプー

ポリピュアEX スカルプシャンプー

Selsun Blue（セルサンブルー）

Nile 濃密泡スカルプシャンプー

MARO17 パーフェクトウォッシュ

育毛シャンプーの正しい使い方

どんなにいい育毛シャンプーを選んでも、使い方が間違っていては十分な効果が期待できません。この項目では、育毛シャンプーの正しい使い方を紹介します。

なお今回紹介する方法は、一般的なシャンプーを使う際も有効です。育毛シャンプーを使い始めた方、これから使おうか迷っている方、ぜひ今日の洗髪から試してみてください。

１．髪が乾いた状態でブラッシング

まずは入浴前に、乾いた髪をブラッシングしましょう。

これによって、抜け毛やほこりなど、大まかな汚れを落とすことができます。汚れが残っていると泡立ちを妨げたり、必要以上にシャンプーを使うことに繋がります。

また、髪の流れを整えることで、洗髪中の絡まりやダメージを抑える効果も。

もしブラッシング中に髪が絡まっていたり引っ掛かっても、無理に引っ張るのは厳禁。頭皮や髪を痛めてしまうので、丁寧にほどきましょう。

２．髪全体をお湯でよく洗い流す

続いては、髪と頭皮をお湯でしっかりと予備洗浄します。

油汚れや皮脂を浮かせることでこの後のシャンプー効果を高めるだけでなく、泡立ちをよくする効果もあるためです。

髪の根元から毛先までをしっかりと濡らしつつ、ブラッシングで落としきれなかった汚れや抜け毛を除去します。

なお、濡れた髪の毛は乾いているときよりもダメージを受けやすい状態です。ここからは髪や頭皮を痛めないよう、無理な力を加えず慎重かつ丁寧に進めましょう。

３．シャンプーを手に取りお湯で泡立てる

シャンプーを手に取ったら、そのまま髪に擦り付けず、手の上で1度泡立てます。

育毛シャンプーはとくに泡立ちにくいため、頭の上で泡を作ろうとすると頭皮や髪を痛めるほどゴシゴシしてしまいがちです。

そうした状況を避けるためにも、お湯を使って手の上でしっかりと泡立てておきましょう。

手で作った泡をクッションにして髪や頭皮を洗うイメージを持つと、頭皮を痛めるのを防げます。

４．泡立てたシャンプーを髪全体になじませ、指の腹を使って根本から洗う

泡立てたシャンプーで、頭皮・髪の根元・毛先と丁寧に洗っていきます。

このとき、爪を立ててひっかくように洗うのは厳禁。その部分が傷となり、炎症やかゆみの原因となってしまいます。

かゆい場合は、指の腹や指紋の部分を使って、優しく擦るよう気を付けてください。

頭皮を洗うとき、てのひら全体で頭を覆い、頭蓋骨の上で頭皮を滑らせるようにマッサージすると、血行促進の効果も期待できます。

５．髪の根元から丁寧に洗い流す

洗髪でもっとも重要な工程が、このすすぎです。シャンプーが頭皮や髪に一切残らないよう、徹底的に洗い流しましょう。

目安として、シャンプーに使った3倍の時間をかけてすすぎます。

この時も、頭皮をゴシゴシこすったり髪をしごくように引っ張るのはNG。髪を少しずつかき分けながら、すべての毛穴に水流が当たるようなイメージで洗い流しましょう。

６．必ずドライヤーで乾かす

前述のとおり、濡れた髪はダメージを受けやすい状態です。また、水分は雑菌を繁殖させる原因にもなります。入浴後はなるべく早く、水分を完全に除去しましょう。

ただし、長時間のドライヤーも髪へのダメージとなります。

まずはタオルドライで優しく髪の毛全体の水分を取りましょう。この時もゴシゴシと擦るのではなく、優しく叩くように大まかな水分を吸わせます。

その後、ドライヤーを使用して短時間で確実に乾かします。ドライヤーが髪や頭皮に近づきすぎないよう、しっかりと距離を取って風を当てるよう注意してください。

よくある質問

最後に、育毛シャンプーについてよくある質問と回答を紹介します。

同じような疑問を持っている方は、ぜひ参考にしてください。

育毛シャンプーは副作用はあるの？

育毛シャンプーは特定の成分が必ず含まれているというわけではありません。このため、使う人の体質や体調、商品の合う合わないで副作用の有無が変わります。

場合によっては頭皮がかぶれたり赤みがかる、炎症やフケが増えるといったケースも考えられます。

初めて使う育毛シャンプーでは、様子を見ながら使用するようにしましょう。

また、もし頭皮や体調に異変を感じた場合は、使用を直ちに中断し、専門機関による診断を受けてください。

薄毛・AGAとシャンプーは関係ない？

AGA(男性型脱毛症)は遺伝と男性ホルモンが関与する進行性の脱毛症です。シャンプーが原因で発症することはないと考えられます。

また、シャンプーが合わない、1日に何度も洗髪して頭皮が乾燥、炎症を起こしているといった場合には、ヘアサイクルの乱れから薄毛を誘発している可能性も。

フケや強いかゆみにお悩みの場合は、シャンプーを変えてみるのも手かもしれません。

ミノキシジル配合の育毛シャンプーはあるの？

ありません。

「ミノキシジル」は、日本で唯一認可されている「髪を生えさせる成分の薬」です。発毛剤に配合されていますが、日本国内にミノキシジルが配合されたシャンプーは存在しません。

一般的に、ミノキシジルは頭皮に直接塗布するか内服薬として服用する方法が取られています。これらによって時間をかけて発毛効果を期待するものです。

一方でシャンプーの場合、洗髪にかかる時間は数分な上、その後は完全に洗い流してしまいます。このことから、現段階ではシャンプーにミノキシジルを配合しても、効果が認められないのかもしれません。

育毛効果のある食べ物は？

結論からいうと、さまざまな食材をバランスよく取るのがベストです。

中でも、たんぱく質とイソフラボンを同時に摂れる大豆は重要な食材とされています。このほか、ビタミンやミネラル、シスチンを摂れるレバーや亜鉛が豊富に含まれる牡蠣も髪にいい食材です。

鍋料理は、肉や野菜、大豆製品である豆腐を効率よく摂取できるほか、アレンジもできるためおすすめのレシピといえます。