育毛剤の副作用の全知識｜男性と女性別の症状から選び方まで

「育毛剤に副作用のリスクはある？」
「副作用のリスクが低いのであれば使いたい」
「育毛剤にはどのような副作用がある？」

薄毛が気になりだして、育毛剤について上記のような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。

薄毛を改善したいからといって、育毛剤のリスクを知らないままの使用は不安が残りますよね。

副作用のリスクを知らずに取り入れると、後々後悔する可能性があります。

そこで、今回の記事では育毛剤で起こりうる副作用や原因・対策方法を詳しく解説します。

「育毛剤を取り入れたいけれど不安で悩んでいる」という方は、ぜひ参考にしてください。

育毛剤の副作用で起こりうる5つの症状

個人差はありますが、基本的に育毛剤での副作用はほとんどないとされています。

育毛剤は医薬部外品に分類されるため、強すぎる有効成分は使われていません。

ただし、体質に合っていない・使い方を間違っている場合は、以下のような副作用が起こりうる可能性があります。

ひとつずつ解説していくので、チェックしましょう。

初期脱毛

「育毛剤を使いだして逆に抜け毛が増えた」という口コミを見たことがある方もいるのではないでしょうか。

この症状は初期脱毛といい、正確には副作用ではありません。

この初期脱毛は、薬が効いているプラスのサインなので安心してください。

―引用：CLINIC FOR

薄毛の原因のひとつとして、ヘアサイクル（成長期・退行期・休止期）の乱れがあります。

育毛剤の使用により血行が促進し、細胞を細胞を活性化させることによりヘアサイクルの調整につながります。

新しい毛髪の発毛を目指すため、一度古い髪を脱毛させる症状であり、副作用ではないので安心してください。

ただし、3ヶ月以上たっても症状が止まらない場合、他の脱毛症が隠れている可能性もあるので、一度医師に相談してみましょう。

頭皮の炎症や痒み

育毛剤は頭皮環境を整える効果が期待できるものですが、体質に合わないと炎症や痒みを引き起こす可能性もあります。

炎症や痒みを引き起こすと考えられる成分はこちらです。

成分	期待できる効果
センブリエキス	血行の促進
D-パントテニルアルコール	皮膚細胞の修復
t-フラバノン

血行がよくなることやダメージを受けた皮膚を修復する際に、痒みが起こりやすいとされています。

また、防腐剤や合成香料など、添加物も炎症や痒みを引き起こす可能性があります。

そのため、肌が荒れやすい方には無添加のものがおすすめです。

アレルギー症状

育毛剤でアレルギー症状が起こりうる場合もあります。

塗布した部分が赤くなったり、ひどい場合は痒みや湿疹がアレルギー症状として現れます。

アレルギー症状が心配な方は、できるだけ刺激がない無添加の育毛剤を選びましょう。

アレルギー症状を起こしうる成分はこちらです。

成分	期待できる効果
パントテニルエチルエーテル	毛母細胞の活性化
ヒノキチオール	抗菌作用

どちらも育毛にうれしい効果が期待できますが、アレルギー症状の報告があるため注意が必要です。

頭痛・めまい

まれに頭痛やめまいの副作用を引き起こす可能性もあります。

育毛剤で血液の循環が急激によくなったり悪くなったり、神経に作用することで、リスクが高くなるとされています。

頭痛やめまいを引き起こす可能性のある成分は、主にこちらです。

成分	期待できる効果
アデノシン	血流の促進
ジフェンヒドラミン塩酸塩	かゆみを抑える

アデノシンは血流を促し、栄養を浸透させる働きのある成分です。

過剰に反応すると血流が悪くなり、頭痛やめまいを引き起こしてしまいます。

また、ジフェンヒドラミン塩酸塩は、中枢神経に作用してかゆみを抑える成分です。

ジフェンヒドラミン塩酸塩も過剰に作用すると、頭痛・めまいを引き起こす可能性があるので注意が必要です。

高血圧

もともと高血圧だという方は、注意して育毛剤を使用しましょう。

成分	期待できる効果
ニンジンエキス	血流の促進

漢方薬の一種であるニンジンエキスには、偽アルドステロン症のリスクがあります。

血圧を上昇させるホルモン（アルドステロン）が増加していないにも関わらず、高血圧、むくみ、カリウム喪失などの症状があらわれる「偽
アルドステロン症」は、医薬品によって引き起こされる場合があります。

―引用：重篤副作用疾患別対応マニュアル

薬の併用で引き起こす可能性があるため、高血圧の方だけではなく服用中の薬がある方は、事前に医師に相談しておきましょう。

育毛剤の副作用で起こりうる男性・女性特有の症状

育毛剤で起こりうる副作用を紹介しましたが、男女それぞれ特有の症状もあります。

男性特有の症状	女性特有の症状
勃起障害 その他性機能の低下	乳房・乳首の晴れ 女性ホルモンのバランスが変わる

ここでは男性・女性特有の症状をひとつずつ解説するので、参考にしてください。

男性特有の副作用

まずは、男性特有の副作用から紹介します。

育毛剤によって性機能障害を起こす可能性は低いですが、リスク0というわけではありません。

育毛剤を使ってから後悔しないためにも、どのようなリスクがあるのか確認しておきましょう。

勃起障害

男性ホルモンが増え、女性ホルモンが減少することが抜け毛の原因のひとつです。

そのため、基本的に育毛剤にはホルモンへの影響がある成分が配合されています。

勃起障害を起こす可能性がある成分は、エチニルエストラジオールです。

エチニルエストラジオールは悪玉男性ホルモンの分泌を抑える働きがある成分です。

必ず起こるというわけでもなく、もし症状が現れてもホルモンバランスが整うと自然に戻るとされています。

その他性機能の低下

フィナステリドやプロペシアなど、AGA治療に使用される内服薬でEDになったといった声もあります。

ただし、育毛剤を使用すると必ず性機能の低下が起こるというわけではありません。

育毛剤の使用により、性機能が低下してなかなか戻らないという場合は、一度クリニックで相談してみてください。

女性特有の副作用

育毛剤に含まれるエチニルエストラジオールにより、女性は以下のような副作用が起こりうるとされています。

それでは、ひとつずつ確認しましょう。

また、薄毛治療に女性向けおすすめ育毛剤は、別記事で紹介しているのでそちらもチェックしてください。

乳房・乳首の腫れ

人工女性ホルモン剤の一種であるエチニルエストラジオールにより、乳房・乳首の腫れを引き起こす可能性があります。

薄毛や抜け毛の原因として、女性ホルモンの低下が考えられます。

エチニルエストラジオールは女性ホルモンの低下を抑制する働きがあるため、乳房・乳首の腫れが起こりうる成分です。

女性ホルモンのバランスが変わる

天然女性ホルモンであるエストラジオールにより、女性ホルモンが増えてホルモンバランスが変わる可能性もあります。

ホルモンバランスの変化により、以下のような症状が現れる場合があります。

使用を続けるとホルモンバランスが整い、落ち着くケースがほとんどです。

ただし、上記のような副作用が続く場合は、育毛剤の使用をやめて医師に相談してください。

育毛剤で副作用が起きる原因

育毛剤の使用で副作用が起きる原因が知りたい方もいるのではないでしょうか。

そこで、ここでは副作用が起きる原因を4つ紹介します。

副作用を引き起こさないためにも、原因を確認しておきましょう。

成分が肌に合わなかった

育毛剤は頭皮ケアを目指す成分が配合されていますが、肌に合わないと副作用を引き起こす可能性があります。

成分が肌に合わなかった場合、赤みやかゆみなどが反応として現れます。

育毛剤の中には肌に合わなかった場合、初回であれば返品・返金が可能なものもあるので安心してください。

頭皮ケア成分が悪い方向に働いてしまった

頭皮ケア成分の中には、副作用を引き起こす可能性のある成分も存在します。

悪い方向に働く可能性のある頭皮ケア成分はこちらです。

成分	効果	副作用
アデノシン	ヘアサイクルを正常に戻す	初期脱毛、頭痛・めまい
t-フラバノン	ヘアサイクルを正常に戻す	初期脱毛、フケ・かゆみ
サイトプリン	ヘアサイクルを正常に戻す	初期脱毛
パントテニルエチルエーテル	発毛を促す	アレルギー
ペンタデカン酸グリセリド	発毛を促す	初期脱毛
ジフェンヒドラミン塩酸塩	かゆみを抑える	頭痛・めまい
D-パントテニルアルコール	頭皮環境を整える	初期脱毛、フケ・かゆみ
エチニルエストラジオール	抜け毛を予防する	勃起障害、乳房・乳首の腫れや痛み

基本的に初期脱毛は徐々に治まるため、心配する必要はありません。

かならず副作用が起こるというわけではありませんが、体質によって表内の症状が現れる可能性があります。

副作用がなかなか治まらない場合やひどい場合は、一度育毛剤の使用をやめて医師に相談しましょう。

使用方法や用量が間違っていた

育毛剤は多く塗布するほど効果を実感できるというわけではありません。

用法用量を守って使用することが大切です。

用量を間違えて多く塗ってしまうと頭皮がベタつき、頭皮環境が悪化する場合があります。

効果的にケアするためにも、メーカーが推奨している使用方法や容量を守りましょう。

使用前から肌荒れや体調不良を起こしていた

使用前から肌荒れや体調不良を起こしていると、育毛剤により副作用を引き起こす可能性が高いので注意しましょう。

体調不良を起こしているときは、免疫力が低下しているため副作用のリスクが高くなります。

また、肌荒れを引き起こしている際の使用も、さらに頭皮が荒れる恐れがあるため注意が必要です。

体調が悪いときは無理して育毛剤を使うのではなく、回復してからの使用がおすすめです。

育毛剤で副作用を回避するための対策

育毛剤の副作用に関して紹介しましたが、回避するための対策もあります。

できるだけ副作用を起こさないためにも、回避する対策を知っておくことは必要です。

それでは、ひとつずつ解説します。

パッチテストを実施する

パッチテストを事前におこなうことで、副作用のリスクを軽減できます。

とくに肌が荒れやすい方やアレルギー体質の方は、使用の前にパッチテストの実施がおすすめです。

パッチテストは、以下の手順で試してみてください。

パッチテストで反応がなかった場合、使っても安心な育毛剤だといえるでしょう。

添加物・アルコールが含まれている育毛剤を避ける

育毛剤による副作用のリスクを下げる方法として、添加物・アルコール配合の育毛剤を避けることがあります。

アルコール配合の育毛剤だと、蒸発の際に頭皮の水分が奪われやすいため、乾燥肌の方にはおすすめしません。

敏感肌・乾燥肌だという方は、添加物やアルコールをチェックしてから育毛剤を選択しましょう。

信頼できるメーカーの育毛剤を使用する

安心して使用するためにも、信頼できるメーカーの育毛剤を選択するというのもひとつの手です。

育毛剤にはさまざまな種類があり、新しいものからロングセラーで歴史のあるものまで様々。

歴史があり多くの方が利用する育毛剤であれば、個人差はありますが、副作用のリスクは低いともいえます。

また、海外製の無名育毛剤は、日本人には強い成分が配合されている可能性が高いため危険です。

海外製の育毛剤で副作用が現れても、自己責任となってしまうので注意しましょう。

体調が悪いときは育毛剤の使用を避ける

先ほど紹介したように、体調が悪いときは免疫力が下がっているため、副作用のリスクが高くなります。

そのため、体調を崩しているときは育毛剤の使用を避けましょう。

無理して育毛剤を使うのではなく、まずは体調の回復を目指してください。

メーカー記載の正しい使い方を遵守する

肌トラブルを起こさず継続するためにも、メーカーが記載する使い方を守りましょう。

「早く効果を出したい」と量を多く塗布すると、頭皮がベタついて頭皮環境が悪化する可能性があります。

また、たくさん塗布したからといって効果が高まるというわけではありません。

育毛剤で副作用が出た際にやるべきこと

注意して育毛剤を使用しても、副作用が出る可能性はあります。

そこで、ここでは育毛剤で副作用がでたときにやるべきことを紹介します。

それでは、ひとつずつ確認しましょう。

育毛剤の使用を中止する

育毛剤によって副作用が現れた場合、すみやかに使用を注意しましょう。

副作用が起きても使用を続けると、さらに頭皮環境が悪化して思わぬ疾患を引き起こす恐れもあります。

皮膚科や内科などの専門医に相談する

育毛剤の使用を中止しても治まらない・悪化している場合、皮膚科や内科などの専門医に相談しましょう。

また、医師がクリニックでの診断を受ける際は、使っていた育毛剤の持参をおすすめします。

育毛剤ではなく発毛剤で起こりうる副作用

育毛剤だけではなく、発毛剤の副作用も気になるという方もいるのではないでしょうか。

基本的に、副作用なしの発毛剤はありません。

発毛剤で起こりうる副作用は、主に以下の3つです。

ひとつずつ確認してください。

心臓機能の低下

発毛剤に配合されるミノキシジルの副作用として、心臓に負担がかかるおそれがあります。

ミノキシジルは細動脈とよばれる大動脈から流れてくる血液の勢いを調整する血管と、冠動脈とよばれる心臓に血液を送る血管に影響が出てしまう人がいます。

―引用：AGAスキンクリニック

心臓への酸素供給量が落ちることにより、以下の副作用が現れる可能性があります。

とくに内服薬だとリスクが高いため、心臓に基礎疾患がある方は注意してください。

肝機能障害

肝機能障害も内服薬で起こりうる副作用です。

ただし、肝機能障害は発毛剤だからというわけではなく、他の薬でも起こる可能性のある副作用です。

起こりうる可能性は低いため過度な心配はありませんが、過去に肝機能障害が起きた方は注意しましょう。

肝機能障害に不安がある方は、服用を始める際に医師に確認しておきましょう。

多毛症

ミノキシジルの副作用として、多毛症の報告もあります。

もともとは高血圧の降圧剤として使用されていましたが、臨床実験中に多毛症の副作用が報告されたことにより、薄毛治療としての研究が始まりました。

そのため、多毛症を引き起こすと頭だけではなく、全身の毛が伸びたり濃くなったりする可能性があります。

副作用を起こしたくない方向け！おすすめ育毛剤5選

育毛剤は医療部外品に分類されるため、基本的に副作用のリスクは低いとされています。

ただし、必ず副作用が起こらないというわけではありません。

そこで、ここでは副作用を起こしたくない方に向けて育毛剤おすすめ商品を5選紹介します。

【副作用を起こしたくない方におすすめな育毛剤】

※(注1)2023円4月5日出荷実績
※(注2)独自の方法で製造した特別な卵黄リゾホスファチジルコリン（頭皮保護成分）
※表内の金額は全て税込

ニューモ

CHAPUP（チャップアップ）

REDEN（リデン）

薬用育毛剤アルガス集中ケアセット

ケフトルEXプレミアム

育毛剤の副作用に関するよくある質問

最後に、育毛剤の副作用に関するよくある質問と回答を紹介します。

育毛剤に対する不安を解消するためにも、最後までチェックしてください。

初期脱毛で太い毛が抜けるのは異常？

初期脱毛で太い毛が抜けても、多少であれば基本的には心配する必要がありません。

ただし、太く健康な髪が抜けすぎていると感じる場合、初期脱毛以外の原因が考えられます。

太い毛が大量に抜けて違和感がある場合、専門医に相談してみてください。

20代が育毛剤を使用するデメリットは？

20代の若いうちから育毛剤を使用しても、デメリットは基本的にありません。

ただし、使用する際には知っておきたいポイントが3つあります。

ただし、以下のようなメリットもあります。

育毛剤にメリットを感じる方には、若いうちからの使用もおすすめです。

初期脱毛をごまかす方法はある？

初期脱毛が気になる場合、ヘアスタイルでごまかしてみましょう。

薄毛のメンズに似合う髪型や薄毛女性に似合う髪型は、別の記事でも紹介しているので参考にしてください。

また、ヘアセットが苦手な方には、帽子で隠すのもおすすめです。

AGA治療の副作用でうつになることはある？

AGA治療の副作用に関して調べたときに、「うつ」のワードが出てきて驚いた方もいるのではないでしょうか。

デュタステリドやフィナステリドの副作用として、うつ症状の報告はあります。

AGA治療薬とうつ症状の因果関係は明らかになっていませんが、ホルモンバランスに影響があることが関係しているのではないかとされています。

AGA治療でEDになることはある？

AGA治療の影響により、EDになりうる可能性があります。

そもそもAGAは、男性ホルモンのひとつであるテストステロンが活性化し、DHT（ジヒドロテストステロン）が増えることが原因のひとつです。

そのため、AGA治療では男性ホルモンを抑える内服薬を服用するため、EDや性欲低減など男性機能低下のリスクがあります。

育毛サプリメントでも副作用は起きる？

育毛サプリメントは食品に分類されるため、基本的に副作用のリスクは低いとされています。

ただし、過剰摂取など間違った方法で服用すると、以下のような症状を引き起こす可能性があります。

必ずメーカーが推奨する量を守って利用しましょう。

男性向け育毛サプリについては、別の記事で紹介しているので参考にしてください。