AGA治療の副作用とは？治療別に起こり得る症状や知っておきたい対処法を解説！

「AGA治療を検討しているけど副作用が怖い」
「副作用はどのくらいの確率で発生するの？」

AGA（男性型脱毛症）治療に関して、上記の疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

治療を検討している方にとっては、治療の副作用への理解はとても重要ですよね。

そこでこの記事では「AGAの副作用」について徹底解説します。

内容については以下のとおりです。

• 副作用のおきる確率とその症状
• 治療方法による違い
• 実際に起こってしまった際の対処法
• 心配を減らしてくれる信頼性の高いクリニックの紹介

この記事を読むことで、AGA治療に使用される薬の副作用や発生確率について理解することができ、安心して治療を受けることができるでしょう。

AGA治療で副作用が起きる確率はどのくらい？

AGA治療で副作用が起きる確率はどのくらいなのでしょうか。

その答えをはっきりと示すことは難しいので、全体を見てこの程度である、といった解説をさせていただきます。

AGA治療薬によって1％未満〜10％前後

ひとくくりにAGA治療といっても、薬や治療法によってさまざまです。

たとえば、フィナステリドの一般的な副作用としては、性欲減退や勃起障害などが報告されていて、発生確率は1%未満〜10%前後で報告されています。

そのため、治療薬によっては過度に心配する必要はありません。

原則として、どのような薬にも、副作用は発生する可能性があること。

これらの副作用の確率は個人によって異なる場合があり、また副作用の程度も人によって差があることを覚えておいてください。

薄毛が進行する副作用は発生しない

まれに「薄毛が進行した」という声を聞くことがありますが、薄毛進行の原因は、治療を中止した場合であることがほとんどです。

そもそも、AGA治療は薄毛の進行を遅らせたり、進行を抑制することが期待される治療法になります。

ただし個人差があり、すべての人に対して「同じAGA治療の効果が得られるわけではない」ということは理解する必要があります。

また、副作用と勘違いされやすい抜け毛に「AGA治療の初期脱毛」があります。

治療を始めた初期段階で一時的に脱毛が増加する現象を指しますが、毛髪の成長サイクルが変化することによって起こる一般的な症状だと言えます。

通常は数週間から数ヶ月程度で自然に改善していくため、AGA治療を中止せずに期待して継続しましょう。

AGA治療の副作用で起こり得る7つの症状

つぎに、AGA治療の副作用で起こり得る7つの症状について解説します。

1. かゆみ・かぶれなど頭皮の炎症
2. 発毛効果によって全身の体毛が濃くなる多毛症
3. 性欲低減や勃起不全・EDなど男性機能の低下
4. 肝機能障害による吐き気や食欲不振
5. 血管拡張作用による頭痛
6. 倦怠感や動悸・息切れ
7. ホルモンバランスの乱れでうつ病になる可能性

以上の症状を聞いて不安を覚えるかもしれません。

ですが、副作用を知ることは不安を解消する唯一の方法なので、認識しておきましょう。

①かゆみ・かぶれなど頭皮の炎症

AGA治療の塗り薬などは、かゆみ・かぶれなど頭皮の炎症を起こしてしまう可能性があります。

日本皮膚科学会ガイドラインによると、使われている成分が肌に合わず、頭皮にアレルギー反応を起こしてしまうのが原因と記載されています。

アレルギーでかゆみが気になり、頭皮を掻いてしまうと、頭皮が傷つき頭皮環境の悪化に。

頭皮環境の悪化は、さらなるAGAの進行につながってしまいますので、早めにクリニックに相談して医師の指示に従いましょう。

②発毛効果によって全身の体毛が濃くなる多毛症

AGA治療を続けていると、その発毛効果によって、全身の体毛が濃くなる多毛症の可能性があります。

原因としては、内服薬による血流の促進で、頭以外の毛が濃くなってしまうことです。

外用薬は頭皮に直接塗布するため、頭皮以外の毛が濃くなるケースは稀ですが、0ではありません。

③性欲低減や勃起不全・EDなど男性機能の低下

AGA治療には、性欲低減・勃起不全・EDなど、いわゆる男性機能の低下のリスクもあります。

男性機能低下の理由は、内服薬などで男性ホルモン(テストステロン)が減少するためです。

テストステロンには薄毛との関係はありませんが、テストステロンが活性化してできる「DHT(ジヒドロテストステロン)」が薄毛の原因になります。

DHTは別名薄毛ホルモンとも呼ばれ、男性型脱毛症の大きな原因の1つとして多くの男性を悩ませています。

そのため、男性ホルモンを抑える内服薬が有効なのですが、デメリットとして男性機能低下の可能性がある点も理解しておきましょう。

④肝機能障害による吐き気や食欲不振

肝機能障害による、吐き気や食欲不振の可能性もあります。

AGA治療で服用する薬は主に3つです。

• フィナステリド
• デュタステリド
• ミノキシジル

どれも肝臓で代謝する薬ですので、肝臓に負担をかける場合があります。

治療をできるかどうかについては、肝機能の数値が異常に高すぎなければ治療可能ですし、肝機能障害の原因となっている疾患があれば、治療をしないこともありえます。

とにかく自己判断は危険なので、気になる症状があれば担当医師に相談をしましょう。

治療を継続しつつ、採血検査で肝機能の状態を確認することが大事です。

もちろん肝機能障害が見られれば、内服薬は中止となる可能性があります。

⑤血管拡張作用による頭痛

血管拡張作用による頭痛も副作用の1つです。

AGA治療薬には、頭皮の血液循環を増加させ、毛に酸素や栄養素を効率よく送ることで、発毛を促進する効果があります。

頭痛の原因は、血管の拡張による血液流量の増加・血圧の変化が理由です。

治療初期に現れることが多く、通常は数週間から数ヶ月の間に症状が緩和します。

AGA治療中に起きた頭痛の対処法は以下のとおりです。(どれも要相談)

• 時間の経過とともに症状が緩和される可能性
• 医師に相談して使用量や使用頻度の調整
• 医師に相談して他の治療法や薬剤の検討

頭痛が起きた場合は医師との相談を怠らないようにしましょう。

⑥倦怠感や動悸・息切れ

まれな副作用ですが、倦怠感・動悸・息切れの可能性もあります。

原因として考えられるのは、薬がホルモンバランスに影響を与える可能性があることです。

とくにフィナステリド・デュタステリドは、男性機能の低下でも説明したように、男性ホルモンを抑制する効果があります。

これにより、一部の人には身体的な反応として、倦怠感・動悸・息切れといった症状が起こるというのが理由です。

⑦ホルモンバランスの乱れでうつ病になる可能性

AGA治療の副作用の多くは、ホルモンバランスが影響することが多いです。

直接的な副作用ではありませんが、気を付けたい点としてうつ病の可能性があげられます。

具体的には、AGA内服薬の使用によってテストステロンなどのホルモンが変化し、一部の人には気分の変動やうつ症状が現れることが報告されています。

因果関係をはっきりすることはできないですが、もともと薄毛治療は心理的な負担の大きいもの。

ですので、自分の心のケアも重要と心得ておきましょう。

AGA治療の副作用は治療薬や治療方法によって異なる

AGA治療による起こり得る副作用について解説してきましたが、症状には個人差があることがわかりました。

個人差に合わせて、治療方法もさまざまです。

• プロぺシア（フィナステリド）
• ザガーロ（デュタステリド）
• ミノキシジル
• 自毛植毛
• レーザー治療

ここでは、それぞれの治療薬や治療法についての副作用の解説をします。

AGA治療：内服薬の副作用

内服薬治療の副作用について解説します。

	可能性のある副作用
プロペシア(フィナステリド)	初期脱毛 性欲減退 勃起不全 肝機能障害 うつ症状
ザガーロ(デュタステリド)	初期脱毛 性欲減退 勃起不全 肝機能障害 倦怠感 食欲不振
ミノキシジル内服薬	初期脱毛 動悸 息切れ 心疾患 肝機能障害 多毛症 むくみ 立ちくらみ

3つの内服薬に共通している副作用は、肝臓で代謝することによる肝機能障害、ヘアサイクルの正常化による初期脱毛です。

プロペシア(フィナステリド)の副作用

男性機能低下の原因は、フィナステリドの効能が理由です。

薄毛の原因の1つに、「DHT(ジヒドロテストステロン)」という男性ホルモンが影響しており、同じく男性ホルモンの「テストステロン」から変化します。

この変化に影響するのが、前頭部から頭頂部に存在する体内の還元酵素「Ⅱ型5αリダクターゼ」です。

フィナステリドの効能は、Ⅱ型5αリダクターゼの阻害になります。

うつ症状については、男性ホルモンの乱れが関係している可能性があります。

ただ、発生確率はプラセボ効果(偽薬を本物と思い込む効果)と同等の発生率なので、リスクとしては低いでしょう。

しかし可能性は0ではありませんので、専門知識のある医師のもと服用することをおすすめします。

ザガーロ(デュタステリド)の副作用

男性機能の低下はフィナステリドと共通する副作用です。

デュタステリドはフィナステリドに比べ、Ⅱ型5αリダクターゼを抑制する効果は約3倍、発毛を促す効果は約1.6倍とされています。

これだけ聞くと魅力的かもしれませんが、フィナステリドには10年以上もの間、多くのAGA患者が服用しても大きな副作用がみられないという臨床結果もあり、はっきりと優劣はつけられません。

また新薬のため、フィナステリドと比べて値段が高いといったデメリットも。

副作用としては少ないですが、倦怠感・食欲不振の症状もあり、これらは肝機能障害が影響しています。

ミノキシジル内服薬の副作用

ミノキシジルはもともと降圧剤です。

動悸・息切れなどの心疾患はまれな症状ではありますが、以下のかたは必ず医師に相談してください。

• 低血圧・高血圧(降圧剤を服用中)
• 心臓に障害があるかた

むくみの症状は、一過性で終わることがほとんどですが、末梢血管(まっしょうけっかん)の拡張が影響しています。

多毛症は、ミノキシジルを服用したことにより、全身に効果が出たことによります。

治療薬が効いてるということでもありますので、あまり心配はありませんが、女性など心配なかたもいるかもしれません。

AGA治療：外用薬の副作用

つぎに、外用薬(塗るミノキシジル)の副作用について解説します。

ミノキシジル外用薬の副作用

	可能性のある副作用
ミノキシジル外用薬	頭皮の発疹 発赤 かゆみ かぶれ ふけ 使用部位の熱感等

ミノキシジル外用薬は、内服薬に比べて効果がゆるやかな分、重い副作用も起こりにくい特徴があります。

おこりうる副作用は、頭皮の炎症(発疹やかゆみ)など。

直接塗るタイプなので、多毛症にはなりにくいです。

気軽に使うには適していますが、効果を実感するには一定期間(6ヶ月以上)かかるという臨床試験のデータも出ています。

AGA治療：レーザー治療の副作用

	可能性のある副作用
レーザー治療	照射部分の皮膚乾燥 痛み かゆみ ひりつき

AGAレーザー治療は、頭皮に低出力のレーザー光を照射して毛包の活性化を促進する治療法です。

基本、レーザー治療は安全で副作用が少ないですが、以上のような副作用がまれに起きる可能性があります。

そのため、皮膚の敏感なひとにはおすすめできない治療法です。

AGA治療：自毛植毛の副作用

	可能性のある副作用
自毛植毛	ショックロス 採取部分に傷跡が残る 採取部分の皮膚の赤み

自毛を移植する施術なので、もっとも早く効果の出る方法ですが、一般的にコストが高いという特徴があります。

副作用は、施術後に跡が残る可能性と「ショックロス」です。

ショックロスとは、個人差はありますが術後約1～2ヶ月の頃に植毛部周辺の既存毛が抜け落ちてしまう「抜け毛現象」のことです。

ショックロス現象は手術が失敗して起こるのではなく、髪の毛が生え変わる段階で起きます。

むしろ正常な発毛サイクルで起こる現象であるとも言えますので、過度の心配は不要でしょう。

自毛植毛のおすすめクリニックや治療法の詳しい内容は別の記事でも紹介しています。

AGA治療で副作用が発生した際の対処法とは？

AGA治療中に副作用が発生した時のために、対処法も解説します。

• 担当医師に相談する
• AGA治療薬の量を減らすなど調整する
• AGAの治療法や治療薬の変更を検討する

結論、医師のカウンセリングをしっかりとって治療に臨むことにつきます。

担当医師に相談する

治療中に副作用が現れた場合には、すぐに担当医師に報告し、適切な対処方法を相談することが重要です。

担当医師の指示・治療の進み具合・副作用の管理を正しく行うことで、AGA治療の効果を最大限に引き出すことができるでしょう。

AGA治療薬の量を減らすなど調整する

AGA治療薬の量が合っていない可能性もあるため、量を調整する対策も有効です。

副作用の症状を担当医にしっかりと伝えて、薬の量を調整してもらいましょう。

けっして自己判断しないことが大切です。

AGAの治療法や治療薬の変更を検討する

AGAの治療法や治療薬にはさまざまな種類があり、選択肢もあります。

現在の治療法では、副作用によって継続が困難な場合もあるため、担当医にしっかり相談することが大事です。

AGA治療中に状況が変わることは十分にあり得ますので、その時に合った治療法を検討しましょう。

副作用が心配な方におすすめのAGAクリニック3選！

「副作用があることがわかったけど、まだ心配だし、どのクリニックに相談していいかわからない」

そんな悩みに応えてくれるクリニックを3つ厳選してご紹介します。

• クリニックフォア
• AGAヘアクリニック
• DMMオンラインクリニック

※表内の金額は全て税込

どのクリニックも、専門医師の副作用のアドバイスをしっかり受けることができます。

また、AGAオンライン診療が可能なクリニックなので自宅にいながら治療ができるのも大きなメリットです。

まとめ買いできるので継続しやすい｜クリニックフォア

患者ファーストの提案｜AGAヘアクリニック

治療薬が最短当日中に届く｜DMMオンラインクリニック

AGA治療の副作用に関するよくある質問

AGA治療に関するよくある質問と回答を3つ紹介します。

• AGA治療をやめると反動で抜け毛は増える？
• AGA治療は副作用で子作りに影響ある？
• AGA治療中は献血できないって本当？

AGA治療をやめると反動で抜け毛は増える？

これがAGA治療の本質は以下のとおりです。

• 薄毛の進行を遅らせる
• 進行を抑制する

AGA治療をやめると反動で薄毛が急に進行することはありませんが、ヘアサイクルが変わることによって抜け毛が増える可能性は十分にあります。

AGA治療は継続することがもっとも重要です。

ですので、しっかりと検討した上で自分に合った治療法で臨みましょう。

AGA治療は副作用で子作りに影響ある？

AGA治療は、男性機能の低下のリスクがあります。

また、子作りに関しての治療薬の影響は、それぞれの治療法によって異なります。

男性と女性で副作用リスクもことなるため、担当医師に子作りの意思を相談することをおすすめします。

場合によって治療の中止や変更もあるでしょう。

AGA治療中は献血できないって本当？

はい、プロペシアなどAGA治療薬を服用している場合は、献血するには最低1か月以上の期間が必要とされています。

AGA治療薬は、男性ホルモンに働きかけることで、男児の生殖機能に異常が現れるリスクがあるためです。

もし誤って献血してしまったときは、自己申告を怠らず速やかに献血センターに連絡しましょう。