女性の薄毛治療(FAGA)は保険適用されない？該当しない理由や治療費を抑えるポイントを紹介

「女性の薄毛治療は保険適用される？」
「薄毛治療にはどれくらいかかる？」
「安く薄毛治療を受ける方法は？」

薄毛治療を開始しようと考えている女性は、保険適用で治療を受けられるのか気になるのではないでしょうか。

結論からすると、女性の薄毛治療も基本的に保険適用では受けられません。

そのため、できるだけ安く薄毛治療を受ける方法が知りたいですよね。

そこで、今回は女性の薄毛治療について費用相場や安く受ける方法を解説します。

薄毛で悩んでいる女性は、ぜひ参考にしてください。

薄毛治療(FAGA)は女性でも保険適用外！理由は2つ

女性でも薄毛治療は保険適用外であり、適用できない理由は大きく2つあります。

2つの理由をひとつずつ解説します。

保険適用されるのは病気や怪我をしたときのみ

治療を受ける際に保険適用されるのは、病気・怪我のときのみです。

健康保険の「療養の給付」は、病気やケガをしたときの治療を対象として行われます。
このため、日常生活に何ら支障がないのに受ける診療（美容整形など）に健康保険は使えません。

ー引用：全国健康保険協会

例えば、薄毛だけではなく妊娠や美容整形も病気とみなされないため、保険適用外となっています。

薄毛治療は美容目的として扱われる

保険適用外である薄毛治療は、美容目的として扱われ自由診療となります。

薄毛で悩む人はいますが、そのままにしておいても命に係わる病気や怪我ではありません。

そのため、薄毛治療は医療費控除も対象外です。

薄毛治療にかかる費用は自己負担となるので、覚えておいてください。

例外的に女性の薄毛治療が皮膚科で保険適用されるケース

基本的に薄毛治療は保険適用外ですが、例外的に保険適用されるケースもあります。

どのようなケースが保険適用となるのか、確認しましょう。

自己免疫疾患による円形脱毛症の治療

薄毛の原因が自己免疫疾患による円形脱毛症の場合、保険適用での治療を受けられます。

もともとは保険適用外でしたが、令和2年4月から保険適用が認められました。

円形脱毛症といっても単発型や多発型、全頭型などさまざまな種類があります。

そのため、「円形脱毛症かも」と感じる方は、一度クリニックで相談してみましょう。

甲状腺機能障害による薄毛の治療

女性の薄毛治療が保険適用となるケースには、甲状腺機能障害による薄毛の治療もあります。

甲状腺機能障害は女性に多く見られ、薄毛を引き起こす可能性のある病気です。

薄毛のほかに、顔のむくみや疲労感などの症状が出る可能性もあります。

これらの症状がみられる場合、病院で医師に相談してみてください。

女性の薄毛治療(FAGA)の費用相場

女性の薄毛治療といっても、さまざまな方法があります。

そこで、ここでは女性の薄毛治療の費用相場をそれぞれ紹介します。

【女性の薄毛治療の費用相場】

内服薬	3,000円〜15,000円程度/月
外用薬	5,000円〜15,000円程度/月
注入治療	30,000円〜100,000円程度/月
自毛植毛	300,000円〜数百万円程度/回

※表内の金額は全て税込です。

治療方法と費用相場に関して、ひとつずつ解説するので参考にしてください。

内服薬｜月3,000円〜15,000円程度

4つの薄毛治療の中で一番安く始められるのが内服薬です。

女性の薄毛治療で処方される内服薬には、以下のようなものがあります。

手軽に始められる治療方法ですが、効果を実感するまでに最低でも3ヶ月かかります。

継続が必要ということも知っておきましょう。

外用薬｜月5,000円〜15,000円程度

ミノキシジル配合の外用薬が代表的であり、塗るタイプやスプレータイプがあります。

日本では現在、ミノキシジルのみが発毛に有効な成分として認められています。

ただし、ミノキシジルは妊娠中の使用について、安全性が確認されていません。

そのため、妊娠の可能性がある女性は注意が必要です。

また、男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版では、推奨濃度が男性と女性で違います。

男性型脱毛症：5％ミノキシジル，女性型脱毛症：1％ミノキシジル

ー引用：男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

かゆみやかぶれ、むくみなどの副作用が出る場合もあるので、事前に医師に相談しておくこともおすすめです。

注入治療｜月30,000円〜100,000円程度

薄毛治療の中でも新しい治療方法であり、FAGAメソセラピーやHARG療法があります。

有効成分を注射やレーザーで直接注入することで、より高い効果を期待できる治療です。

内服薬や外用薬より効果を実感するまでに早いというメリットがありますが、30,000円〜100,000円程度/月かかるといったデメリットもあります。

また、日本皮膚科学会は注入治療に関して、以下のようにしています。

倫理委員会の承認を必要とする先進医療の段階にあり，安全性なども含め，その有効性は決して十分に検証されているとはいえない．

－引用：男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

新しい治療方法であり、安全性・有効性に関するデータは十分でないということも知っておきましょう。

自毛植毛｜300,000円〜数百万円程度

自毛植毛は4つの治療方法の中でも特に高額な薄毛治療です。

自分の健康な髪を発毛組織ごと薄毛が気になる部分に移植するため、馴染みやすく拒絶反応のリスクが少ないといったメリットがあります。

高額な治療方法ですが、うまく定着すると10年後でも毛量を保てるとされています。

また、自毛植毛ではAGAの進行を止めることはできないため、別途治療薬や育毛剤が必要となる場合があることも考慮しましょう。

自毛植毛に関しては、別の記事でも解説しているので参考にしてください。

女性の薄毛治療を安く抑える3つの方法

ほとんどの薄毛治療が継続する必要があり、トータルで高額になる可能性があります。

そのため、以下3つの方法で薄毛治療を安く抑えましょう。

順番にひとつずつ解説していきます。

薄毛治療を早期に開始する

できるだけ費用を抑えたい場合、早期に治療を開始しましょう。

発毛治療ではなく、予防治療であれば安い料金での治療が可能です。

また、薄毛が進行するほど投薬で効果を得るには時間がかかるだけではなく、なかなか改善が見られない場合もあります。

そのため、薄毛が気になりだした場合、早期に治療を開始しましょう。

ジェネリック医薬品を処方してもらう

ジェネリック医薬品を選択するのも費用を抑えるひとつの方法です。

ジェネリック医薬品は先発医薬品と同じ有効成分ですが、安く利用できます。

女性の薄毛治療に使われるジェネリック医薬品には、以下のようなものがあります。

女性の薄毛治療に用いられるパントガールには後発医薬品がありませんが、ミノキシジルとアルダクトンAにはあります。

また、ジェネリック医薬品にも副作用のリスクはあるため、事前に医師に相談してから使用しましょう。

オンライン専門クリニックを受診する

通院に交通費がかかる場合、AGAオンライン専用クリニックを利用するとコストを抑えられます。

オンラインクリニックはネットさえあれば自宅で診療を受けられるため、交通費だけではなく移動時間や待ち時間もカットできます。

スキマ時間で利用できるので、仕事や家事で忙しい女性にもおすすめです。

後ほどオンライン専用クリニックのおすすめを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

セルフケアをおこなう

ほかの薄毛治療と併用してセルフケアをすることで、効果を高めてトータルの費用を抑えられます。

日々のセルフケアとして、育毛剤おすすめ製品の利用、育毛シャンプー、頭皮マッサージです。

頭皮環境の悪化は薄毛につながるため、育毛剤や育毛シャンプーを取り入れて健全な状態を保ちましょう。

また、頭皮マッサージは血行促進を狙い、頭皮環境の改善が期待できます。

セルフケアだけでは改善できない場合もあるので、効果を感じられない場合はクリニックで相談してみてください。

女性の薄毛治療は効果なし？効果がない場合に考えられる要因

薄毛治療を始めても、なかなか効果が実感できないという人もいるのではないでしょうか。

効果が感じられない場合、考えられる要因として以下の3つがあります。

ひとつずつ解説していきます。

治療期間が短い

個人差はありますが、薄毛治療は治療を始めてから効果を実感するまでの即効性はありません。

基本的に、効果を実感するまでには3～6ヶ月程度が必要だとされています。

そのため、効果がないと感じている場合、治療期間が足りていない可能性もあります。

また、ヘアサイクルには休止期・成長期・退行期がありますが、すべての髪の毛が同じサイクルというわけではありません。

髪の毛ごとにサイクルが違うため、効果を実感するためには長期的な継続が必要です。

生活習慣が乱れている

治療薬にだけ頼りきっていると、効果を実感しにくい可能性があります。

薄毛を改善するためには、生活習慣の見直しも必要です。

生活習慣が乱れていると心身にストレスがたまり、抜け毛が進む原因ともなります。

薄毛改善のために生活習慣を見直したい場合、以下のポイントを意識してみてください。

生活習慣の乱れは血行不良を起こし髪の成長を妨げるので、薄毛が気になる方は見直してみましょう。

薄毛の原因がFAGAではない可能性がある

薄毛治療や生活習慣の見直しをしても薄毛が改善しない場合、原因がFAGAではない可能性があります。

女性ホルモンのバランスが変化したことにより、薄毛が進行しているケースが考えられます。

女性ホルモンの乱れによる薄毛は、特に産後の女性に多いです。

産後に抜け毛が多い場合、一度婦人科で相談してみてください。

女性の薄毛治療費が安いおすすめオンラインクリニック5選！

「病院に通う時間がない」「できるだけ安い病院で薄毛治療をしたい」という方には、オンラインクリニックの利用がおすすめです。

そこで、ここではおすすめオンラインクリニックを5選紹介します。

※表内の金額は全て税込（定期配送時の1ヶ月あたりの金額も記載）
「PR」※CLINIC FORの情報提供元：CLINIC FOR

ひとつずつ特徴を紹介するのでチェックしてください。

クリニックフォア

DMMオンラインクリニック

クレアージュ

スマイルAGAクリニック

湘南美容クリニックレディース

女性の薄毛治療に関するよくある質問

最後に女性の薄毛治療に関するよくある質問に対する回答を紹介します。

最後までチェックして女性の薄毛治療に関する疑問・不安点を解消しましょう。

東京で女性の薄毛治療に対応している口コミのよい病院はある？

東京で薄毛治療のできる口コミがいい病院を探している方には、以下のクリニックがおすすめです。

クレアージュやクリニックフォアはオンライン診療もあるため、対面とオンラインのどちらも利用できます。

女性の薄毛が治った人はいる？

適切な治療によって薄毛が改善された女性もいるようです。

ただし、すべての人が必ず薄毛が改善・完治するというわけではありません。

体質だけではなく薄毛の原因によって改善のしやすさが異なり、以下の順番に改善しやすいとされています。

個人差はありますが病気や生活習慣による薄毛の場合、原因にアプローチすることで薄毛の改善を狙えます。

一番改善しにくいとされているのが、加齢が原因の薄毛です。

加齢によってホルモンバランスが乱れたり、成長サイクルが遅くなることによって薄毛が進行してしまいます。

ただし、加齢による薄毛も必ず改善しないというわけではありません。

治療薬や育毛シャンプー・育毛剤によるアプローチで、予防・改善は目指せます。

更年期の薄毛に関しては別の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

参考：クリニックフォア

女性の薄毛治療にミノキシジルは有効？

女性の薄毛治療にミノキシジルは有効です。

ただし、推奨されている濃度は男性が5％、女性が1％と異なります。

また、妊娠中や授乳中に使用する安全性が確かではないため、ミノキシジル配合の治療薬を使用する際は注意してください。

びまん性脱毛症とFAGAの違いはなに？

びまん性脱毛症とFAGAに大きな違いはなく、同じ意味合いで使われています。

厳密にいうと、びまん性脱毛症は頭皮全体が薄くなっていることを指します。